YMYLとは?サイト運営やSEOで重要視される理由を解説

EcWork編集部

Googleの検索評価基準には「YMYL(Your Money or Your Life)」という項目が設けられています。

これは、直訳すると「あなたのお金と人生」という意味ですが、YMYLの基準を満たしていないコンテンツはGoogleから評価されないばかりか、検索順位を下げてしまう原因にもなります。

この記事では、

  • Googleが定めるYMYLとは何か?
  • なぜYMYLが重要なのか?
  • 具体的にどのような対策を講じるべきなのか?

についてご紹介します。

YMYLとは?

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略で、Googleが定める「検索品質評価ガイドライン」に設けられた項目の1つです。日本語では「あなたのお金と人生」と直訳することができ、コンテンツを閲覧するユーザーのお金や人生に関わるジャンルのこと指します。

Googleでは検索品質評価ガイドラインを元に検索エンジンの順位を決定しますが、YMYLは特に厳格な評価基準が設けられているジャンルで、もし基準を満たしていない場合は検索順位が著しく下がる可能性や、サイト全体の評価が低下する恐れがあります。

そのため、コンテンツを掲載する事業者はYMYLに関する正しい知識を習得しておくことが必要です。

【YMYLに該当するジャンル】

ジャンル内容
ニュース・時事問題国際問題や政治など重要な問題を扱うサイトなど(エンタメやスポーツなどは含まれない)
公共サービス・法律など一般的な市民生活を維持するために必要な情報を扱うサイトなど 金融 投資や保険などを扱うサイトなど
ショッピングオンライン上で商品購入などを行うECサイトなど
健康・安全/td> 医療・病院関連・緊急時に使用するサイトなど
人のグループ人種や宗教、性別などについて扱うサイトなど
その他フィットネスや栄養、大学、就職などに関する人生の局面に関連するサイトなど

検索品質評価ガイドライン「2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages」より

なぜYMYLが重要視されるのか?

では、なぜGoogleはYMYLを重要視しているのでしょうか?最大の理由は、ユーザーにとって不利益になるコンテンツが上位に表示されるケースが増えてしまったためです。

Googleの検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある情報や利便性の高い機能を提供することを目指しています。疑問や悩みを持っているユーザーが検索エンジンを利用した際、もっとも有益かつ価値のある情報が上位に表示されることが理想です。

一方で、より多くのユーザーに自社サイトを訪れてほしい事業者はSEOの施策を通じて、1つでも上の順位に検索表示させることを目指しています。しかしながら、こうした事業者の中にはGoogleの目を欺くような手法を用いて、故意に順位を上げようとするケースも少なくありませんでした。

こうした悪質な手法が横行した結果、Googleの検索上位には信憑性や信頼性に乏しいコンテンツが多く表示されるようになってしまいました。とくに悪質なケースでは「肩こりの原因は守護霊」、「○○という健康食品はすべての病気を治す」といったような明らかに信憑性に乏しい記事が出回るなど、社会問題にまで発展しました。

ユーザーの命や人生に直結するYMYLジャンルは厳格に評価する

YMYLのジャンルは、ユーザーの命や人生、生活に大きな影響を及ぼす分野です。こうしたジャンルに関する疑問を検索エンジンで調べた際に、明らかに事実と異なる信憑性の乏しい情報が表示されてしまうことは、重大な問題に繋がりかねません。

こうした状況を危惧したGoogleは、検索エンジンのアルゴリズムについて大幅なアップデートを実施。また、YMYLという言葉を用いて同ジャンルについてはより厳格な評価基準を設けることを公表し、対策に乗り出しました。

アップデート以降、YMYLに関する悪質なコンテンツは軒並み検索順位を下げました。また、新たに配信されるコンテンツでもYMYLの基準を満たしていないコンテンツには厳しい処置が取られており、「そもそも検索表示されない」といったケースも少なくありません。

YMYLを満たすためのポイントは?

では、具体的にYMYLを満たすためには、どのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。

サイトの信頼性や充実度を意識する

まず、大前提となるのは、現在YMYLの分野において小手先の手法は通用しないと考えておきましょう。YMYLに関する検索キーワードは、公的機関や大手企業が軒並み上位表示されています。ここに割って入るためには、きちんと戦略立てたコンテンツの制作や、中長期的な視野でのサイト運営が必要です。

とはいえ、質の高いコンテンツを発信しつつ、きちんと運営されているサイトであれば将来的にはしっかり評価を得ることができます。具体的には、次のようなポイントを押さえておきましょう。

YMYLのジャンルを扱う場合は、サイトの信頼性や充実度などが重要となってきます。運営者の情報やプライバシーポリシーなどをきちんと明記し、ユーザーに対して情報の公開度が高いサイトであることを意識しましょう。

また、コンテンツを掲載する場合は、専門性の高さや一次情報を扱うといったポイントが大切です。ジャンルにおける専門家の監修や寄稿、著者情報の公開などを通して専門性をきちんと担保したコンテンツであることを意識しましょう。コンテンツでデータや情報を扱う場合も、公的機関などが公表している情報などが望ましいといえます。

その他にも、Googleが定めるE-A-T、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)をしっかり満たしているのかも重要なポイントとなってくるでしょう。

まとめ

今回は、YMYLとは何か?というテーマについて解説しました。

YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、Googleが定める「検索品質評価ガイドライン」に設けられた項目の1つです。お金や命・健康といったユーザーに直接的な影響をもたらすコンテンツに対して、Googleは厳格な基準を設けています。

近年この傾向はますます強まっており、サイト運営者がYMYLに対して正しい認識を持っておくことはとても重要です。また、Googleだけでなく、ユーザー側も情報に対してのリテラシーが高まっています。信憑性に乏しいサイトは、もっとも重視すべきユーザーを欺く行為です。

あくまでも、情報発信の目的はユーザーファーストを基準に置いた上で、施策の検討を行っていきましょう。