E-A-Tとは?SEOに欠かせない重要ワードの意味を解説
2021.02.28近年SEO視点でのサイト運営に取り組む際に、頻繁に耳にするのが「E-A-T」という言葉です。
E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったGoogleの造語で、サイトを評価する基準として公式に明記されています。
今回は、SEOの重要ワードE-A-Tについてや、E-A-Tに基づいたSEOでの対策をご紹介します。
目次
E-A-Tとは?
E-A-Tとは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の3つの頭文字から取ったGoogleの造語です。Googleではページを評価する基準について「検索品質評価ガイドライン」を公開していますが、このガイドラインの中でE-A-Tに基づいて制作されたサイトが評価の対象になると明記しています。
つまり、「サイトコンテンツの専門性や権威性が高く、ユーザーにとって信頼できるサイト」を評価するということ。平たく言えば、質の高いページが評価されSEOにも効果があるということになります。
ちなみに、最新の品質評価ガイドラインでは、E-A-Tというワードが137個も含まれています。同様にPage Quality(ページの質)という言葉も128個含まれているなど、Googleがいかに質の高いページを求めているかが伺えるでしょう。
専門性・権威性・信頼性とは?
では、具体的にE-A-Tの3つ、専門性・権威性・信頼性とはどのような項目を指すのでしょうか?
【専門性】
「専門性」とは、Webサイトが何らかのジャンルの専門性に特化しているという視点です。
例えば、さまざまなジャンルの情報が掲載された雑記ブログやトレンドだけを追い掛けたニュースサイトよりも、ファッションや金融、医療、音楽といった専門的なカテゴリーに特化している方が専門性が高いとみなされます。
情報の質を確保するには、専門的な知識や経験を持った人が書いた文章の方が、質が高くなります。Googleはこうした情報こそ価値があると考えており、専門性を重要な項目に掲げています。
【権威性】
「権威性」とは、誰が情報を発信しているのかという視点です。コンテンツの内容ではなく、どのような背景を持った人物が発信しているのかで、情報の質を評価します。
例えば、体調や健康に不安があるユーザーが情報を検索した際に、個人のブロガーと専門のお医者さんなら、どちらの情報を信じるでしょうか。答えは明らかに後者で、知名度やブランド力の高さからGoogleが情報の質を判断すると捉えると分かりやすいでしょう。
【信頼性】
「信頼性」は、運営するサイトや情報発信者がユーザーにとって信頼にあたるかという視点です。権威性と似ていますが、権威性が情報を発信する側に視点を置いているのに対し、信頼性は情報を閲覧するユーザーからの視点に重きを置いています。
- 科学的なエビデンスが明記されているか
- 公的な機関から発信された情報を用いているか
といったコンテンツへの信頼はもちろん、
- 運営者の情報がオープンにされているか
- サイトのセキュリティは確保されているか
といったシステムへの信頼もこの項目に含まれます。
なぜGoogleがE-A-Tを重視するのか?
GoogleがE-A-Tを重視するようになった背景には、小手先のSEOが流行したことで質の低いサイトが上位表示されるようになったためです。
かつてのGoogleのアルゴリズムでは、コンテンツの数やリンクの獲得数などがページの評価対象となっていました。しかし、これを逆手にとって質の低いコンテンツを大量に制作する手法や、リンクを売買して被リンクを獲得するといった手法が横行しました。
結果として、検索結果の上位にはユーザーにとって価値がない、質の低いサイトが並ぶことになりました。これを重く受け止めたGoogleは定期的なアルゴリズムアップデートを実施。その過程でE-A-Tをはじめとしたページの質を重視する方針をより強く打ち出し、現在にいたっています。
つまり、現代のSEOではE-A-Tを重視した施策が欠かせないということ。かつての小手先の施策は通用せず、順位を落とすだけでなくペナルティの対象となるリスクもはらんでいます。
E-A-Tに基づいたSEOに具体策は?
では、具体的にE-A-Tを意識したSEOの施策について見ていきましょう。
1.サイトのテーマを絞る
サイトのテーマを絞る(特化する)ことは、E-A-Tを意識したSEOに効果的です。
専門性の部分でも触れたように、できるだけサイトのテーマやコンテンツの内容は絞り込み、何について紹介されているページかすぐに分かるようにするのが大切です。
例えば、服に関するサイトでも子供服なのかレディース服なのかでユーザーが求める情報は大きく違ってきます。また、レディース服でも若年層向けなのかミドル世代向けなのかでもトレンドや好みが違ってくるでしょう。このように、自社で扱うコンテンツを可能な限り絞り込み、専門性を高めていきましょう。
2.専門的な情報や一次情報を使う
サイトのコンテンツは専門性が高い情報や一次情報を扱うようにしましょう。
専門性を高くするには、知識や量といった面で内容を濃くしていく必要があります。また、可能であれば自分の経験に基づいた一次情報を掲載すると、SEOでも評価が高まるでしょう。
具体的な手法として、情報の引用先の信頼性を意識することも大切です。公的な機関や知名度の高い企業の情報を引用すれば、信頼が高まります。また、権威性を高めるために、専門家へのインタビューを掲載するといった手法も効果的でしょう。
3.サイトの運営情報を明らかにする
サイトの運営元や運営者個人の情報を明らかにすることも、重要なポイントです。
信頼においては非常に効果が高く、コンテンツの公開日・更新日、会社の住所、責任者、メールアドレス、電話番号、サービス名といった情報をきちんと公開しておきましょう。
まとめ
E-A-Tとは、Googleがサイトを評価する基準として定義している造語です。Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の3つの頭文字を取ったもので、この3つの満たしていることがサイトを評価する上で重要だと公表しています。
かつては被リンクの獲得や大量のコンテンツの配信といった小手先のSEOが主流でしたが、現在はE-A-Tを満たした質の高いページ・コンテンツ作りがSEOの絶対条件といえるでしょう。