ショート動画がなぜ注目されるのか?企業が活用する際に考えたいポイント

EcWork編集部

ショート動画がなぜ注目されるのか?企業が活用する際に考えたいポイント

EcWork編集部

60秒以下の短い尺の動画を意味する「ショート動画」。若年層を中心に人気を集めるコンテンツですが、近年はその勢いが幅広い世代に波及しEC企業にとっても重要なマーケティング施策に数えられています。

今回はショート動画が注目される背景や、企業が活用を考える際に押さえておきたいポイントについて解説します。

ショート動画とは?コンテンツが注目される理由は

ショート動画 とは

ショート動画とは、15秒~60秒以下の短い尺で撮影された動画のことです。

YouTubeが2021年に“YouTubeショート”と呼ばれる機能を追加しましたが、それ以前からもTikTokやInstagramといったSNSでは人気を集めていました。近年では幅広いプラットフォームで短い尺の動画が注目されており、こうしたコンテンツ全般を指してショート動画という名称が定着しています。

人気の理由は「タイパ意識」の広がりとスマホにマッチした「縦型動画」

ショート動画の人気を牽引するのが、Z世代を中心とした若年層です。こうした世代の価値観は、ショート動画人気に大きく反映されています。ポイントは大きく2つです。

1つはタイパ意識。タイパとはタイムパフォーマンスの略で、時間を効率的に使おうとする意識を意味します。費用対効果を意味するコストパフォーマンスはミドル世代にも馴染みがありますが、近年は膨大な情報を効率よく消化し、時間帯効果を高めるタイパが重視されています。

とくにSNSやインターネットネイティブであるZ世代はこうした傾向が顕著に現れる世代です。ショート動画の人気も、このタイパ意識が大きく関係しており、短い時間で視聴できるショート動画は、タイパを重視する世代にとっては相性が良いコンテンツといえます。

もう1つは、スマホとショート動画の相性の良さです。ショート動画は縦型動画が基本です。これは片手でスマホを操作する動作との相性を意識したもので、隙間時間に片手で手軽に視聴できる点はショート動画人気に大きく影響しています。

企業がショート動画を活用する際の3つのポイント

出典:株式会社エビリー プレスリリース

2023年1月に株式会社エビリーが配信したプレスリリースによると、YouTubeにおけるショート動画の割合はこの数年で大きく変化しています。2021年1月にYouTubeに投稿されているショート動画の本数は8,296本。これはコンテンツ全体の1.26%の割合でした。しかし2022年12月時点では88,850本と全体の10.52%に達しています。わずか2年弱でショート動画の本数は約10倍にも達しており、ショート動画がユーザーから大きな支持を集めている状況が伺えます。

ユーザーからの支持は、企業のマーケティング施策としての重要度に比例します。企業でもショート動画の活用に本腰を入れる動きが活発なのは、こうした背景が理由です。

では、企業がショート動画を活用する際に押さえておきたい3つのポイントを見ておきましょう。

1.企業感を抑え“お堅い”コンテンツは避ける

1つ目のポイントは企業感を抑え“お堅い”コンテンツは避ける点です。

どうしてもマーケティング施策としてコンテンツを制作しようとすると、かしこまった“お堅い”コンテンツを制作してしまいます。しかしショート動画でユーザーが求めているのは、片手間で楽しめるエンタメ感やさっと情報をキャッチできるお手軽感。“お堅い”コンテンツは敬遠される傾向にあります。

そこでショート動画を制作する際は、意識的に企業色や宣伝色を抑え気味にしておきましょう。マーケティング目的でも、どこかエンタメ色のある動画の方が好まれます。とくに意識したいのは「人感」や「エモさ」で、こうした情緒的な要素を忘れないようなコンテンツ作りを意識してみましょう。

2.最初の3秒で相手の興味を惹く

2つ目のポイントは、最初の3秒で相手の興味を惹くようなコンテンツ作りです。

ショート動画は短尺という特性上、興味がない動画はすぐにスキップされます。片手でサクサクと動画を視聴するユーザーの心を掴むには、最初の3秒で興味を惹くようなコンテンツを作らなければなりません。

たとえばショート動画では冒頭に「これオススメです!」「知らない人は損しています」などのコメントが入る動画が多いですが、これは最初の3秒を意識しているため。もちろんコメントだけでなく、画力(えぢから:動画のインパクトや興味を惹く力)で勝負できるならさらに魅力的な動画を制作できるでしょう。

3.ワンソースマルチユースを意識する

3つ目のポイントは、ワンソースマルチユースを意識する点です。

ワンソースマルチユースとは、1つのソースデータを複数の目的のために使用する手法です。たとえばYouTubeで最近トレンドになっているのが「切り抜き動画」。長編の動画のハイライトや“惹きが強い”箇所を切り抜き、ショート動画として活用する方法です。

ショート動画は短い尺で構成できるため、SNSへの投稿と非常にマッチします。1つのプラットフォーム向けにショート動画を作成したなら、自社のアカウントで積極的に転用していきましょう。これはユーザーとの接触機会を増やすだけでなく、各アカウントの「ネタ切れ」を予防できます。

まとめ

今回はショート動画が注目される理由と企業での活用方法について解説しました。

ショート動画は15秒~60秒以下の短い尺で撮影された動画のことで、Z世代を中心に定番のコンテンツとして人気を集めています。ショート動画は短い尺で構成されているため、タイパを意識するZ世代と相性が良く、縦型のコンテンツは片手で操作するスマホとも親和性が高い特徴があります。

年々マス広告とユーザーの距離感は開いており、企業側もユーザーが軸足を置くフィールドへ積極的に参入していく意識が重要です。ショート動画はまさにそうしたフィールドと呼べ、企業がマーケティング施策として参入するにはうってつけの取り組みと言えるでしょう。