サイトのE-A-Tを高めるための7つの施策
2021.03.10GoogleではECサイトやメディアサイトを評価する基準として『E-A-T』が重要であると定めています。
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の三つの頭文字をとったGoogleの造語で、事業者がSEOに取り組む際にはしっかりと押さえておきたいポイントです。
今回は、サイトのE-A-Tを高めるための具体策を7つご紹介します。
目次
E-A-Tとは?
E-A-TはGoogleが「検索品質評価ガイドライン」で定めた、Webサイトの評価基準の1つです。Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の3つの頭文字を取って呼ばれている造語で、サイトを評価する基準としてこの3つの項目を満たしていることを、Googleでは推奨しています。
E-A-Tとは?SEOに欠かせない重要ワードの意味を解説
E-A-TはYMALを扱うサイトでとくに重視される
E-A-TをGoogleが重視するようになった背景には、小手先のSEOにより低品質のコンテンツが大量に上位表示されるのを問題視したためです。
一時期Googleの検索上位には、意図的なリンクの獲得や過度なキーワードの挿入といった手法で、質の低いコンテンツが上位表示される傾向にありました。これは事業者がGoogleのアルゴリズムを逆手にとって自社サイトを上位表示させるためにとった手段でしたが、結果として質の低いコンテンツで被害を受けたのは他ならぬユーザーです。とくにYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる健康や生命、経済的安心や安定に繋がる項目で虚偽や真偽が定かではないコンテンツがユーザーの生活に大きな影響を及ぼします。
そこでGoogleではアルゴリズムの大幅アップデートを定期的に実施することで、質の低いコンテンツを一掃。同時に、サイトを評価する基準にE-A-Tを重視することを公式に明言し、事業者へ対しての周知を徹底しました。
つまり、現在のアルゴリズムでSEOに取り組むにはE-A-Tをしっかりと踏まえたコンテンツの作成が不可欠であるといえるでしょう。
E-A-Tを高めるための具体策
ここから、具体的にE-A-Tを高めるための具体策を7つご紹介します。サイトコンテンツを制作する事業者の方はぜひ参考にしてください。
1.サイトのテーマを絞る
1つ目はサイトのテーマを絞ること。
雑記ブログのようなさまざまな内容のコンテンツを掲載するサイトでは、E-A-Tにおける専門性を高めることが難しくなります。そこで、サイトのテーマをできる限り限定し、専門性を高めるようにしましょう。
ECサイトなどを運営しているなら、自社が取り扱う商品に特化したページの制作が効果的です。ECサイトとの関連性も高くなるため、SEOの視点でよい評価を得られます。テーマを絞ることで結果としてコンテンツの質が高まり、内容の濃い情報を発信できればユーザーへの評価も高まるでしょう。
2.一次情報を扱う
2つ目は、一次情報を扱うということ。
一次情報とは、取材や体験など自分が経験した物事から得られる情報をいいます。それに対して二次情報とは、すでに掲載されている情報や発表されている情報のことをいいます。
SEOにおいては圧倒的に一次情報が評価されます。これはE-A-Tの視点でも同じで、専門性や信頼性という意味では経験に勝るものはありません。コンテンツを制作する際も、できるだけ一次情報を提供することを意識しましょう。専門的な知識を持っている人物が自社にいない場合でも、取材やインタビューといった手法を用いれば、自分達で一次情報を生み出すこともできます。
3.専門家を起用する
3つ目は専門家を起用すること。
コンテンツの専門性を高め、信頼を得るには専門家に協力を仰いでみましょう。例えば、金融系のコンテンツなら金融コンサルタント、健康食品なら医師や栄養士など、その道のプロに寄稿を依頼するのも一案です。また、専門家に監修やコメントをもらい、コンテンツに「監修○○」と明記することで権威性を高めこともできるでしょう。
E-A-Tの中で権威性は難易度が高い項目です。どうしても自社だけでは専門的な分野までカバーしきれないケースは多いことから、うまく専門家と連携してコンテンツ作りに役立てましょう。
4.運営者や著者情報をはっきりさせる
4つ目は、サイトの運営者やコンテンツの著者情報をはっきりさせること。
Googleの検索品質ガイドラインでは、サイト運営の責任者やコンテンツの著者を明確することを推奨しています。サイトに対しての信頼を高めることが目的で、具体的には、
- 会社の住所
- 責任者
- メールアドレス
- 電話番号
- サービス名
といった情報をきちんと公開しておきましょう。サイト運営者の情報を公開することは、E-A-Tにはもちろん、ユーザーからの問い合わせに繋がり集客や顧客獲得に結びつく点もメリットです。
またコンテンツの著者を明記しておくと、ユーザーからの信頼度が高まるでしょう。著者の情報には、
- プロフィール
- 著者SNS
- 著者が掲載しているメディア記事
などがあれば、より信頼度が高まります。
5.サイトをSSL化する
サイトのSSL化もE-A-Tを高めるための効果的な施策の1つです。
SSL化とはサイト内での通信を暗号化する仕組みで、サイト内でのセキュリティを高めることができます。とくにECサイトなど個人情報を入力するサイトではSSL化は必須で、GoogleでもSEOに効果があるとして明言しています。
SSL化により安心してサイトを使える環境が確保されていれば、サイトそのものへの信頼が高まり、ユーザーからの評価を得やすくなるでしょう。
6.引用・参照元は公的サイトを利用する
引用する文章や参照するデータがある場合は、公的サイトを利用しましょう。
コンテンツを作成する際に文章やデータを引用・参照することは多いですが、その際はリンク先の信頼度が高いものを選びます。匿名や一般のブログなどから利用すると、信頼度や信憑性に乏しいことがあり、かえって自サイトの評価を下げる可能性があります。
例えば、官公庁のサイトや大手企業サイト、社会的に知名度や権威性の面で優れている人物など「このサイトのデータ・文章なら信頼できる」とユーザーが感じられるサイトを利用しましょう。
7.記事の更新・公開日を明記する
最後は、記事を更新した日付や公開した日付を明記することです。
コンテンツには「鮮度」があります。とくにネット情報はリアルタイムで更新できる媒体だけに、公開された日や更新された日が新しいものが好まれます。こうした情報をユーザーに伝えるために、記事の更新・公開日を明記するようにしましょう。
同時に、定期的にコンテンツのリライトを行うことで情報をアップデートしておくとよりE-A-Tが高まるでしょう。
まとめ
今回は、Googleがサイトを評価する基準として定めている「E-A-T」を高めるための具体策をご紹介しました。
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の三つの頭文字をとったGoogleの造語で、「検索品質評価ガイドライン」でサイトの評価を高める要素として明記されています。そのため、E-A-Tを高めることがSEOへの取り組みとしてとくに重要視されています。
本記事でご紹介した具体的な施策を参考にしながら、E-A-Tを高めることでサイトの検索順位や信頼度を向上させていきましょう。