EFOとは?ECでの購入を後押しする重要施策を解説
2023.10.16「サイトへのアクセスは多いのに購入につながらない」
「サイトのカゴ落ち率が高い」
こうした悩みを抱えるEC事業者は多いのではないでしょうか。そんなときに取り組みたいのがEFO(入力フォーム最適化)です。今回はEFOの概要や、なぜ施策に取り組む必要があるのかを解説します。また、実際にEFOに取り組むうえでの具体策をご紹介していますので、施策をいますぐ実行したい方もぜひ参考にしてください。
目次
EFOとは?
EFOとはEntry Form Optimization略で、日本語では「入力フォーム最適化」と呼ばれています。ECサイトでは商品購入や資料請求のためにフォームに入力する機会が多いですが、この作業はユーザーにとって思っている以上にストレスとなります。
例えば、
- 入力項目が多くて面倒くさい
- どこに入力すればいいのか分かりづらい
- 何度もエラー表示が出てうんざりする
といった場面は、誰しも一度は経験があるはずです。この入力作業を最適化しユーザーのストレスを軽減するのがEFOの狙いです。
なぜEFOが重要施策に挙げられるのか
では、なぜEFOがECでの重要施策に挙げられるのでしょうか。
実はフォーム入力中にサイトから離脱する「フォーム離脱率」の割合は7割~8割にも達するという調査があります。これは事業者からすれば大きな機会損失につながり、CV率の低下やカゴ落ちの増加を招きかねません。とくに初回購入時にフォーム離脱したユーザーは、サイトへネガティブな印象を抱いてしまい、その後も購入を敬遠する可能性があります。
ECサイトの購入率やユーザーの満足度を高めるうえで、EFOは非常に重要な施策といえます。
いますぐ確認したいEFO5つ具体策
では、具体的にEFOの具体策としてとくに重要度が高い5つの項目をご紹介します。
1.入力必須項目を分かりやすくする
1つ目はフォーム内での入力必須項目を分かりやすく表示することです。
入力フォームには必ず入力が必要な「必須項目」とユーザーが任意で入力する「任意項目」があります。例えばECサイトなら名前やお届け先の住所は必須ですが、性別や生年月日は任意でも問題ない項目です。
最低限必要な必須項目を赤字で表示するなどすれば、ユーザーの入力作業が簡略化されストレスの軽減につながります。よりシンプルなフォームを目指すなら、任意項目をはじめから省略しておくのも効果的です。
2.入力サポートを充実させる
入力をスムーズに進めるための入力サポート機能を充実させるのもEFOでは効果的です。
例えば
- 郵便番号による住所自動入力
- 半角・全角入力の自動切り換え
- メールアドレスのドメイン選択機能
などはスムーズな入力作業をサポートしてくれます。また入力項目の回答例や、フォームにカーソルをあわせると入力内容を解説してくれるといった機能も、ストレスのない作業をアシストしてくれます。
3.エラーはリアルタイムで表示する
入力項目にエラーがある場合は、リアルタイムで表示するのが効果的です。
せっかく入力が完了したにもかかわらず、確認ボタンや送信ボタンを押した際エラーが表示されるとストレスが増大します。エラー箇所まで戻り、またわざわざ入力し直す手間はユーザーの離脱につながります。
そこで入力項目にエラーがある場合に、リアルタイムで表示する機能を用意しておきましょう。こうすればユーザーが何度も手間をかける必要がなく、ストレスのない入力作業ができます。
4.残りの入力項目やページを数字で表示する
心理学的にゴールが設定されていない作業に、人間は強いストレスを感じます。入力フォームでも「あとどれくらい続くのだろう」という心理は、ユーザーにとって強いストレスです。
そこで残りの入力項目の件数やページ数を表示し、ゴールを明確にしてあげましょう。カウントガウン形式(あと〇件、あと〇ページ)や%表示(〇%入力完了)など、ユーザーが視覚的にゴールを意識しやすいよう工夫してあげましょう。
5.離脱につながる不要なリンクを表示しない
入力フォームのページが一度表示されたら、他のサイトに離脱しないよう不要なリンクは表示しないようにしましょう。
入力フォームから誤って別のリンクをクリックしてしまうと、セキュリティの設定で入力情報がクリアされてしまい、最初からやり直しになる場合があります。せっかく入力した項目がクリアされてから再度入力し直すのは、かなりのストレスです。
入力フォームからはあらかじめ不要なリンクを削除して、ユーザーがリンクを踏んでしまわないように配慮しておきましょう。
まとめ│EFOには専用ツールの導入もおすすめ
今回はEFOの概要や具体策について解説しました。
EFOは入力フォームへの入力作業を最適化し、ユーザーのストレスを軽減する狙いがあります。入力中の離脱はEC事業者にとっては機会損失につながり、売上にも影響が大きい項目です。スムーズな入力作業をサポートする機能を用意し、フォーム離脱を防ぎ確実にコンバージョンにつなげる工夫を施しましょう。
施策に取り組む際には、自社でのカスタマイズや機能の追加が必要です。あらかじめEC構築サービス内に機能が用意されている場合もありますが、ゼロから導入する場合は専用の外部ツールの導入も検討してみましょう。