EC運営者必読!集客を最大化してくれるWeb広告サービス7選
2020.01.30ECサイトの運営において、集客を最大化させることは売上に直結する重要項目です。
その具体策としてまっ先に考えられる施策が、Web広告でしょう。ECにおける広告費は年々右肩上がりの状況で、今後も集客においての中心的な役割を担うことが予想されます。
そこで今回は、数あるWeb広告サービスの中から、代表的な7つのサービスをご紹介します。各種Web広告サービスの特徴を知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
EC市場における広告費は右肩上がりで推移している
集客を最大化してくれるWeb広告サービスをご紹介する前に、国内EC市場における広告費の推移を見てみましょう。

電通グループ3社が行った調査によると、物販系ECプラットフォームの広告費は、2017年が931億円だったのに対し、2018年は1,123億円へと増額しています。2019年の推計では1,441億円になると予想されており、今後もEC系の広告費は右肩上がりで推移することが予想されています。
これは、EC業界全体の市場規模が拡大しているだけでなく、企業間の競争が過熱しているということ。こうした状況を鑑みても、より費用対効果の高い集客施策が重要となってくるでしょう。
ECサイトの集客におすすめのWeb広告サービス
ネットを主戦場とするECにとって、Web広告は重要な集客施策の1つです。企業でも「どのサービスに出稿するのか」が重要なポイントとなっています。
では、具体的に代表的なWeb広告サービスの概要と特徴について見ていきましょう。
1.Google広告(GoogleAds)
Web広告サービスの中でもっとも有名なのが、Google広告(GoogleAds)でしょう。
Google広告は、グーグルが提供しているインターネット向けの広告サービスで、グーグルの検索画面や関連サービスに広告を出稿することができます。従来まではGoogle AdWords(アドワーズ)という名称で運営されていましたが、2018年7月からは現在のGoogleAdsという名称に変更されました。
サービスの特徴は、グーグルという世界最大のネットワーク上に広告を出稿できるということ。2020年現在グーグルは世界のネットユーザーの90%にリーチできるとされており、これは1人でも多くのユーザーに広告を見てもらいたいEC事業者にとって実に魅力的です。
また、サービスはクリック課金制(広告がクリックされると費用が発生する)や品質スコア(広告リンク先のコンテンツの質やキーワードとの関連性)を導入して掲載が決定されるため、広告予算に限りがある小中規模の事業者でも利用しやすいメリットがあります。
2.動的リマーケティング広告

2つ目は動的リマーケティング広告です。
動的リマーケティング広告はGoogleAdsが提供しているサービスの1つで、一般的な動的リターゲティング広告と同じ仕組みを採用しています。
リターゲティング広告はユーザーの訪問履歴などから後追いして広告を掲載する仕組みですが、動的リターゲティング広告ではこの仕組みを一歩推し進めたサービスを提供。ユーザーの訪問履歴はもちろん、属性や興味・関心に至るまでを詳細に分析し、個人に最適化した広告を掲載してくれます。
複数の商品を一度に掲載できる点や、個人ごとにパーソナライズされた広告が配信されるため、クリック率の向上はもちろんコンバージョン率アップも期待できるでしょう。
3.Yahoo!広告
3つ目にご紹介するのは、Yahoo!広告です。
Yahoo!広告はYahoo!JAPAN(ヤフー株式会社)が運営するWeb広告サービスです。国内では有数の利用者数をほこるヤフー関連のサイトに広告を掲載できるとあって、EC事業者からも人気の高いWeb広告サービスとなっています。
現在Yahoo!広告は、2020年度からのサービスリニューアルの真っ最中。より事業者の利便性を高めつつ、コンバージョンに繋がる広告展開を可能とするサービスへとアップデートされます。
サービスはGoogle広告同様クリック課金制を採用しており、Yahoo!のブランド力を生かした広告展開が可能。スマホユーザーの約88.5%がYahoo!のサイトを利用(PCは約70%)しており、広告効果は莫大なものがあります。
サポート体制を充実させることで、EC初心者への裾野を広く設けている点も、同サービスの特徴の1つでしょう。
4.Facebook広告
SNSを利用したWeb広告の1つが、Facebook広告です。
Facebookは国内で2,800万人、全世界では23億人のユーザーを持つ巨大ソーシャルネットサービスで、Web広告の効果も高いことで知られています。
Facebook広告では、1)Facebook、2)Messenger、3)Instagram、4)Audience Networkの4つのサービスの広告を配信可能で、多方向のユーザーにリーチすることができます。
特徴は高精度のターゲティングに対応しているということ。Facebookは実名制のサービスであることから、ユーザーの興味・関心に関する詳細なデータが集まりやすく、より的確な広告配信を行うことができます。また、FacebookのIDを利用して「人」ベースのデータを収集するため、一般的な「ブラウザ」ベースのトラッキングよりも格段に高精度なターゲティングが可能です。
5.Instagram広告
Instagram広告も、SNSを利用したWeb広告サービスです。
InstagramはSNSサービスの中でも、ユーザーの興味や関心に関する投稿が多いツールとして知られています。そのため、広告を配信する基準となるデータ収集に強みがあり、クリックやコンバージョンに繋がりやすい広告配信が可能となるでしょう。
また、InstagramはFacebookのサービスの1つであることはよく知られていますが、データトラッキングにおいてもFacebookIDを用いた「人」ベースの収集を行っています。そのため、高精度なターゲティングが可能となり、費用対効果の高い広告展開を実現できます。
サービスのユーザー層が若年層に集中していることから、こうしたユーザーを狙うECサイトにはぴったりのWeb広告サービスと呼べるでしょう。
6.YouTube広告
近年EC業界でも注目を集めている動画広告。その代表格がYouTube広告です。
YouTubeが配信する動画に広告を掲載できるサービスですが、ユーチューバーの知名度拡大を受けて、ユーザーからの認知度が一気に高まった印象です。日本国内では月間4,500万人のスマホユーザーがサービスを視聴しており、数多くのユーザーへ広告を配信できます。
動画広告はバナー広告などに比べ、視覚に加えて聴覚にもアプローチできます。そのため、商品やサービスをイメージしやすく、より印象に残りやすい広告展開を実現できます。
ECサイトでは、商品をリアルで確認する(試す)ことができない点が弱点ですが、YouTube広告はこうした弱点を補う可能性を持ったWeb広告サービスと呼べるでしょう。
7.Criteo(クリテオ)
Criteo(クリテオ)は、ダイナミックリターゲティング(動的リターゲティング)を軸としたWeb広告サービスです。フランスのパリに拠点を置く企業ですが、日本国内でも認知度が高く、EC事業者からも人気を集めるサービスの1つです。
特徴は、独自のAI技術を搭載した「クリテオエンジン」による的確なターゲッティング。この技術を用いることで、ユーザーの行動履歴や興味関心、属性などを詳細に分析することで、最適な広告を配信することができます。
また、近年は従来までのリピート顧客獲得だけでなく、新規顧客の獲得にも力を注ぐなど、市場ニーズにもしっかり対応。
EC事業者にとって頼もしいWeb広告サービスとして躍進を続けています。
まとめ
今回は、ECサイトの集客に欠かせないWeb広告の主要サービスを7つご紹介しました。
年々拡大を続けるEC業界において、顧客獲得のための広告費も増大を続けています。しかし、やみくもに広告費を投入するだけでは、過熱を極める業界内で差別化を図ることはできません。費用対効果が高く集客に繋がるWeb広告サービスを選ぶことは、事業者にとって重要な意味を持ってくるでしょう。
EC WorkではECの構築から運営に関する各種情報をお届けしてます。EC事業者の方にとって役立つ情報が揃っているので、ぜひ参考にしてください。