クリテオ(Criteo)広告とは?人気サービスの仕組みや特徴を詳細解説!

EcWork編集部

クリテオ(Criteo)広告とは?人気サービスの仕組みや特徴を詳細解説!

EcWork編集部

「クリテオ(Criteo)」はWeb広告の中でもとくに知名度の高いサービスとして知られています。

ダイナミックリターゲティングを軸とした広告配信は、独自のアルゴリズムを利用することで的確にユーザーにリーチすることが可能。ECサイトなどの集客にはぴったりのサービスといえるでしょう。

そこで今回は、クリテオの概要やサービスの特徴について詳しく解説します。クリテオでの広告出稿を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

クリテオとは?

クリテオ(Criteo)は、フランスのパリに拠点を置くクリテオ社が提供するダイナミックリターゲティング広告です。

Web広告として高い知名度をほこっており、一般的には「クリテオ広告」といった呼ばれ方をされています。

高いAI学習を用いた独自のアルゴリズムを導入することで、ユーザーに的確にリーチする広告配信が可能。日本国内では80%を大きく超えるユーザーにリーチできるとあって、高い広告効果が期待できるサービスです。

クリテオの公式サイトはこちら

criteo retargetting ads

ダイナミックリターゲティング広告とは?

さて、クリテオがサービスの根幹に置くダイナミックリターゲティング広告とはどのような広告なのでしょうか?

リターゲティング広告とは、サイトを訪れてから離脱したユーザーに対して、後追いするように広告を配信する手法です。ユーザーの行動履歴から別サイトを表示しているときでも自社商品やサービスの広告を配信できるため、集客面で高い効果が期待できます。

クリテオはこのリターゲティング広告をより進化させた、「ダイナミックリターゲティング」を導入しています。これはいわゆる動的リターゲティング広告のこと。

動的リターゲティング広告とは、配信される広告内容が固定されておらず、ユーザーの行動や興味・関心にあわせてカスタマイズされた広告が配信されます。

つまり、ユーザーにとってより最適な広告を掲載することができ、通常のリターゲティング広告よりも集客面や売上面で効果的な広告配信が行えます。

クリテオ広告の仕組みは?

さて、ここで簡単にクリテオ広告の仕組みを解説しておきましょう。

サービスの根幹を支えるクリテオエンジン

criteo engine

クリテオでは、広告を配信する際に次のようなステップを踏んでいます。

  • 1)サイトを訪問したユーザーの情報が、クリテオエンジンに送信される
  • 2)クリテオエンジンを使ってユーザー情報の分析が行われる
  • 3)分析から導き出された最適な広告がユーザーに配信される

とてもシンプルな手順ですが、それを支えるのがクリテオエンジンと呼ばれる独自のアルゴリズムです。クリテオエンジンはいわゆるAI(人工知能)を利用したもので、常にユーザーの情報や行動を機械学習・分析し高精度なマッチングを可能としてくれます。

機械学習を用いているので、ユーザーのデータが蓄積されるほどにより効果的な配信を実現できるため、常にベストな広告配信が期待できるという仕組みです。

クリテオのサービスの特徴を知る4つのポイント

ではより詳しくクリテオのサービスを知るために、4つのポイントを見ていきましょう。

1.個別のユーザーに最適化した広告配信

1つ目のポイントは、個別のユーザーに最適化した広告を配信できるということです。

すでにご紹介したように、クリテオではダイナミックリターゲティング広告を用いることで、ユーザーに対してより的確にリーチするサービスを提供しています。

これはクリテオエンジンのよるAIの機械学習・分析が大きな役割をはたしており、他社サービスを上回る最適な広告マッチングを可能としています。

例えば、ECサイトの運営者にとっては、Web広告を出稿してもユーザーとのマッチングがうまくいかなければ、集客に繋げることはできません。その点、クリテオのサービスでは個別のユーザーにパーソナライズ化した広告を掲載してくれるので、広告効果が高く費用対効果を高めることも期待できます。

この結果に繋がる広告サービスという点は、クリテオ広告が人気を集める大きな理由でしょうい。

2.リピート顧客だけでなく新規顧客にもリーチ

2つ目は、リピート顧客だけでなく新規顧客にもリーチできるということ。

リターゲティング広告は、一度サイトを訪れたことがあるユーザーや商品を購入したことがあるユーザーに対して広告を配信するため、リピート顧客向けのWeb広告といった側面があります。クリテオでも従来までもここに主軸を置いた事業展開を行ってきました。

しかし近年はリピート向け以外にも、新規顧客の獲得にも力を入れたサービスを展開。ダイナミックリターゲティングの仕組みを活用することで、広告から直接コンバージョンへ繋がることも少なくなく、クリテオのサービスの新たな強みとなっています。

クリテオの新規顧客獲得に関する記事はこちら

3.GoogleとYahoo!に広告を出稿できる

3つ目は、GoogleとYahoo!の2つのプラットフォームに広告を出稿できるということです。

クリテオは、Yahoo!の広告出稿サービス「YDN」とパートナーシップを提携しています。そのため、クリテオのサービスを利用すれば、Yahoo!が提供するネットサービス向けに広告を掲載できることになります。

また、クリテオではGoogleへの広告出稿も可能。Yahoo!とGoogleの2大ネットワークに広告を出稿できるサービスはクリテオだけで、これは同サービスの大きな強みと呼べるでしょう。

4.広告が自動配信される

4つ目は、広告が自動配信されるということ。

日々膨大な作業をこなす必要があるEC事業者にとって、業務の効率化が喫緊の課題といえます。クリテオでは、事前に商品のデータフィード(商品に関する情報リスト)を登録しておけば、あとはクリテオの仕組みを利用して自動で広告が配信されます。

配信先やターゲットはクリテオエンジンにより最適化されているため、事業者がわざわざ配信情報を設定する必要はありません。これは作業負担を減らすという意味でメリットが大きく、クリテオのサービスを導入する理由の1つに挙げられるでしょう。

クリテオの導入事例は?

では、実際にクリテオを導入した企業事例と、導入後のサービスがどのように改善されたのかを見てみましょう。

1.ANA

ANA top

国内大手航空会社のANAでは、顧客の利便性や満足度を高める「おもてなし」の一環としてWebサイトのアップデートを目指していました。クリテオのサービスを導入することで、顧客との接点を増やし、自社のブランド力を強化することが狙いです。

クリテオを導入後、デザイン性の高い広告バナーの作成や、クリテオエンジンによるパーソナライズ化された広告配信を実施。これにより、ANAのWebサイトでのコンバージョン率は1.8倍に増加。加えて、CPA(1CVにかかるコスト。顧客獲得単価)は従来よりも抑えられ、サービス導入により大きな効果を得ています。

2.DHOLIC

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女性向けのファッションECサイト「DHOLIC」もクリテオのサービスを導入しているサイトの1つです。

DHOLICでは、それまでもクリテオのサービスを導入していましたが、新規顧客獲得に際しては他社サービスを利用していました。しかし、クリテオでも新規顧客向けのサービスを展開するのにあわせて、サービスを移行。

これによりリピート顧客だけでなく、新規顧客を獲得したことでサイト全体の売上が30%増加しました。新規ユーザーのトラフィック(訪問や閲覧数)は従来の2倍に上昇。大きな広告効果をあげています。

3.ANAP

anap top

女性向けファッションブランドとして人気を集める「ANAP」。EC事業でも大きな成功を収めていた同社ですが、さらなら事業の拡大を目指してリピート顧客の獲得に乗り出しました。

クリテオのダイナミックリターゲティング広告は、こうしたANAPのニーズにはぴったりのサービスと呼べ、コンバージョン率の大幅アップの成功。また、広告費を回収した割合を示すROASは200%アップ、CPC(クリック単価)は従来比で140%改善と、目に見える結果をあげています。

まとめ

今回は人気のWeb広告サービス「クリテオ(Criteo)」についてご紹介しました。

クリテオでは、ダイナミックリターゲティング広告を用いた広告掲載が可能。クリテオエンジンと呼ばれる独自のAIアルゴリズムを利用することで、個別のユーザーに最適化した広告配信を実現できます。

EC事業者にとってはリピート顧客だけでなく、新規顧客にもリーチできるサービスとあって、結果に繋がるWeb広告サービスとして高い信頼度を得ているといえるでしょう。