今が旬の動画広告!YouTube広告の種類や料金形態をチェック
2020.01.19YouTubeといえば、いまや知らない人はいないほど人気を集めている動画共有サービス。ユーチューバーという職業が一般化するほど、その認知度は一気に高まりました。
このプラットフォーム上で広告を掲載できるのが「YouTube広告」。動画広告の定番として知られており、EC事業者にとっても魅力的な出稿先として定着しています。
そこで今回は、YouTube広告の概要や種類、料金形態についてご紹介します。旬の動画広告をYouTube上で掲載したい事業者は、ぜひ参考にしてください。
目次
YouTubeとは?
YouTubeは世界最大のインターネット動画共有サービスです。アメリカ発のこのサービスを利用すれば、投稿された動画を世界中のどこに居ても視聴することが可能。また、自分で製作した動画コンテンツを投稿し発信することもできるため、そこから広告収入を得るユーチューバー(YouTuber)という新しい職業も誕生しました。
日々膨大な数のコンテンツを無料で視聴・共有できる、まさに「旬」のインターネットサービスと呼べるでしょう。
国内で月間4,500万人が利用する
さて、YouTubeの影響力の大きさを知るデータをいくつか挙げておきましょう。
YouTubeの公式サイトによると、現在日本国内では月間4,500万人のスマホユーザーがYouTubeを利用しているという調査結果が出ています。国民の約半数近くがサービスを利用している計算です。
中でも若年層の利用率は飛びぬけて高く、日本人の20~34歳のネットユーザーのうち、男性は40%、女性は30%が1日に1時間以上YouTubeを視聴しています。
上記の表はスマホでのYoutube利用率を世代別に集計したもの。18~20歳のうち87%が利用しているという数字は驚異的で、Youtubeの高いリーチ率が伺える数字です。
YouTube広告とは?
このYouTube向けに広告を配信することができるのが「YouTube広告(ユーチューブ広告)」です。
Googleが提供するこちらの広告サービスを利用すれば、ユーチューブに投稿された動画の前後や途中に動画広告を掲載することが可能。すでにご紹介したように、YouTubeの利用者数の数は膨大で、高い広告波及効果が期待できます。
また、動画というコンテンツの特徴を生かすことで、幅広いアプローチができる点もYouTube広告の魅力でしょう。
なぜ動画広告が人気なのか?
では、どうして動画広告がこれほど人気を集めているのでしょうか?YouTube広告の魅力を知る上でも、動画広告の特徴について押さえておきましょう。
視覚と聴覚でユーザーにアプローチできる
動画広告の大きな魅力が、視覚と聴覚の両方に訴えかけることができる点でしょう。
EC運営に用いられる一般的なWeb広告では、画像を使った視覚的なアプローチに限られます。しかし動画広告では、これにプラスして音による聴覚的なアプローチが加えられるため、より直感的にユーザーへと情報を届けることができます。
また、短時間で多くの情報を提供できる点や、動的な動きでユーザーの印象に残りやすい点も、動画広告が人気を集める理由でしょう。
商品やブランドをイメージしやすい
商品やブランドを実際に使用する際のイメージが浮かびやすいのも、動画広告の魅力です。ECサイトではオンラインで商品を購入できるというメリットがありますが、一方で商品のイメージや質感が分かりにくいというデメリットがあります。
豊富な画像や詳細な文章を使ってユーザーに情報を届けるのも効果的ですが、動画広告ならこうした手間を簡略化して、より分かりやすく使用感を理解してもらうことが可能です。
これはユーザーからの信頼感を得やすいという面でも効果的で、ブランディングやロイヤリティの向上も期待できるでしょう。
クリック率が高い
動画広告がEC事業者から人気を集める理由として、クリック率が高い点も挙げられるでしょう。
一般的なWeb広告に比べ、動画はストーリー性やインパクトを与えやすく、クリック率が高いことで知られています。広告運用の目的は、あくまでもサイトへの流入やコンバージョンを高めること。
とくにECではコンバージョンが重要なポイントになることから、クリック率が高い動画広告に人気が集まるのも頷けます。
YouTube広告の種類は?
YouTube広告では、掲載する広告の種類を次の3つから選ぶことができます。それぞれの詳しい特徴を見ていきましょう。
1.TrueViewインストリーム広告
1つ目の広告の種類はTrueViewインストリーム広告です。
TrueViewインストリーム広告では、ユーザーが視聴する動画の前後や、再生途中に広告を配信することができます。広告動画の冒頭部分を5秒視聴すればスキップすることができ、YouTubeユーザーなら一度は目にしたことがあるタイプの広告でしょう。
インストリーム広告では、上記のスキップ可の種類の他に、スキップ不可の15秒広告も配信できます。これは広告効果は高いものの、ユーザーに対してストレスや不快感を与えるといった調査もあり、運用の際には熟考が必要です。
2.バンパー広告
2つ目がバンパー広告です。
スキップ不可のインスタグラム広告は15秒というやや長めの動画でしたが、バンパー広告はモバイル向けを意識した6秒の短い広告を配信することができます。
スキップできないという意味で広告効果が高いうえ、短時間の動画を使用することでユーザーのストレス反応を抑制することができます。ECにおいてはモバイルの運用は欠かせない項目ですが、バンパー広告を使えばモバイル端末をメインに利用するユーザーに対しても効果的にアプローチすることができるでしょう。
3.TrueViewディスカバリー広告
3つ目の広告の種類が、TrueViewディスカバリー広告です。
こちらは再生する動画に広告を配信するのではなく、ユーザーの検索内容や再生画面の横に掲載される関連動画の部分に広告を掲載することができます。
検索キーワードとの関連性が高い広告であれば、ユーザーが能動的にクリックして動画を再生してくれるため、視聴時間も長くサイトへの流入やコンバージョンに繋がりやすいといったメリットがあります。
ユーザーに対しての不快感も抑えることができるため、ブランドイメージを損なわない広告展開ができるでしょう。
気になるYouTube広告の料金は?
さて、EC事業者にとって気になるのが、YouTube広告を掲載する際の料金ではないでしょうか。YouTube広告では先ほどの広告の種類によって料金がそれぞれ設定されていますが、基本的には従量課金制のシステムを採用しています。
TrueViewインストリーム広告の料金
TrueViewインストリーム広告では、ユーザーが広告動画を30秒以上再生した場合のみ、広告料金が発生します。料金は1再生ごとで、入札単価により10円~数十円程度が一般的です。
つまり、広告が30秒以上視聴されなければ、広告料金は発生しないということ。ただ、ユーザーが広告を視聴しなかったということは、それだけ広告の魅力に乏しかったとも受け取れます。この辺りは、動画の制作費用も勘案しながら、費用対効果をしっかり見極めておきたいところです。
バンパー広告の料金
バンパー広告の料金は入札制度によって決められます。広告主が入札する際は、1000回広告が再生された場合の料金を提示する仕組みで、業種や商材によって料金も大きく変動します。
まずは、自社の予算規模と相談しながら入札を行い、その後の反応や効果を見極めて入札額を調整するのがおすすめでしょう。
TrueViewディスカバリー広告の料金
TrueViewディスカバリー広告では、表示された広告がクリックされた場合に料金が発生する、クリック課金型の料金形態です。
1クリックの単価は入札時に決定するため、他の広告種類と同様に小さい規模からスタートして、ユーザーの反応を伺いながら金額を調整していきましょう。
まとめ
今回は、EC事業者からも注目を集めている「YouTube広告」の種類や料金形態についてご紹介しました。
動画広告は近年の広告手法においてもトレンド的な存在で、ユーザーへのリーチ率やコンバージョン率も高い手法といえます。バナー広告などに比べ作成する上での負担が大きい点は難点ですが、それを補って余りある波及効果が期待できるでしょう。