【2020年度にリニューアル】Yahoo!広告の特徴や種類を解説
2020.01.18ECサイトを運営するなら、Web広告の運用は欠かせません。
「Yahoo!広告」はYahoo!JAPANが運営する広告サービスとして、多くの事業者から人気を集めるサービス。2020年度にはサービス内容をリニューアルし、より効率的で利便性の高い広告サービスを提供することを発表しています。
そこで今回は、最新のリニューアル情報も交えながら、Yahoo!広告について詳しく解説。サービスの特徴や種類についてご紹介します。
目次
Yahoo!広告とは?
Yahoo!広告(ヤフー広告)とは、Yahoo!JAPAN(ヤフー株式会社)が運営するWeb広告サービスです。事業者はサービスを利用することで、Yahoo!のWebサイトや提携するサイトに広告を掲載することが可能。
国内でも有数のユーザー数を抱えるYahoo!に広告を表示できることから、EC事業者にとっても高い集客・販促効果と、コンバージョン率の向上が見込めるサービスとして人気を集めています。
2020年度のサービスリニューアルを発表
Yahoo!JAPANは2019年11月28日に、2020年度に向けてWeb広告サービスをリニューアルすることを発表しました。
従来までは「Yahoo!プレミアム広告」、「Yahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」として別々に運用されていたWeb広告サービスを統合し、「Yahoo!広告」という名称に一本化。
これまでバラバラだったサービスが統合されたことで、管理画面の統一やより効率的な広告運用を目指すとしています。よりユーザビリティの高いサービスを提供することで、事業者の利益を高めつつ自社サービスの拡大を図るという狙いでしょう。
LINEとの経営統合がどう影響するか
今回のリニューアル発表では触れられていませんが、Yahoo!は2020年に大手SNSサービスのLINEとの経営統合を目指して最終調整に入っています。
LINEは国内で8,200万人のユーザーを数え、実に国民の64%がサービスを利用している計算となります。これだけの巨大なサービスとの統合が実現すれば、Yahoo!広告との連動も予想されます。
2020年度のリニューアル発表は今後も続報があるとされており、LINEの経営統合に関連したサービス情報の発表にも期待がかかります。
ポイントは3つ│Yahoo!広告の特徴は?
ここからは、Yahoo!広告のサービス内容について見ていきましょう。Yahoo!広告のサービスには大きく3つの特徴があります。
- クリック課金制
- Yahoo!の高いブランド力
- 充実のサポート体制
1.クリック課金制
1つ目の特徴は、クリック課金制です。
Yahoo!広告のサービスでは、広告費用がクリックされた成果にのみ発生するクリック課金制を採用しています。サイトに広告を掲載したとしても、クリックされずスルーされてしまっては、広告費が無駄となってしまいます。これは費用対効果を考える上では、無視できない項目でしょう。
クリック課金制なら、広告費用はユーザーがクリックした場合のみ発生するので、広告費を抑えることができ、費用対効果を高めることが可能です。この仕組みはGoogle広告などと同じですが、少ないコストで最大限の効果を得たい事業者からすれば、実に魅力的なポイントと言えるでしょう。
2.Yahoo!の高いブランド力
2つ目の特徴は、Yahoo!の高いブランド力を活用できるということです。
Yahoo!JAPANのWebサイトは、日本屈指の利用者数をほこることで知られています。Yahoo!の発表では、パソコンを利用するユーザーの約70%がYahoo!JAPANのサイトを利用。スマホでは約88.5%が同サービスを利用しているなど、高いユーザー利用率が伺えます。
Yahoo!広告を利用すれば、これだけの利用者が自社の広告を閲覧してくれる可能性があるということ。広告はどこに掲載し、どれだけユーザーにリーチできるのかが重要なポイントとなりますが、その意味ではYahoo!のブランド力を活用しない手はありません。
3.充実のサポート体制
Yahoo!広告の特徴の1つとして、充実したサポート体制が挙げられます。
サービスを利用して広告を出稿する際は、事前に個別カウンセリングを利用可能。予算や専門的な用語に関する疑問や質問に、スタッフが無料で対応してくれます。また、初期設定サービスを利用すれば、初めての広告出稿をYahoo!側が代行。例えば、はじめて広告を掲載するEC事業者などにとっては、手軽に広告掲載に踏み出せる体制が整っていると言えます。
もちろん、広告掲載後の運用に関しても相談できる体制が用意されており、国内サービスならえではの丁寧が対応が魅力的です。
Yahoo!広告の種類は?
ここからは、Yahoo!広告で利用できるサービスを種類別に解説していきます。2020年度のサービスリニューアルにより、Yahoo!広告ではサービスを分かりやすく2種類にまとめました。
- 検索広告
- ディスプレイ広告(運用型・予約型)
それぞれのサービスの内容を詳しく見ていきましょう。
1.検索広告
「検索広告」とはいわゆるリスティング広告のことを言います。リニューアルまでのスポンサードサーチ広告がこれに当たります。
検索連動型とも呼ばれるリスティング広告では、ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告が自動で表示される仕組み。キーワード検索を行うユーザーはそのワードに関連する項目へのモチベーションが高い傾向にあり、広告へのリーチ率も高いことで知られています。
EC事業者からすれば、広告へのアクションを促しやすいというメリットがあり、コンバージョンへの重要な導線を確保できるという訳です。
先ほどもご紹介したようい、Yahoo!のWebサイトは高いユーザー利用率をほこることから、高い広告掲載効果が期待できるでしょう。
2-1.ディスプレイ広告(運用型)
「ディスプレイ広告」は、Yahoo!のWebサイトや提携サービスの広告枠に広告が掲載される仕組みです。リニューアルにあわせてYahoo!広告では2つの形式のディスプレイ広告を提供しています。
その1つが「ディスプレイ広告(運用型)」です。これは従来までのYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)が該当します。
運用型の特徴はコンバージョンに繋がりやすい広告配信を実現できるということ。従来までのサイト誘導をメインとしたサービスから一歩踏み込んで、より広告主の成果に繋がるサービスへ進化します。
具体的には、ECサイトならコンバージョンへ繋げる、動画サイトなら再生数を最大化するといった具合に、個別の案件に繋がりやすいサービスが提供されます。。リニューアルに合わせて採用される新しいアルゴリズムを活かした、より効率的で利便性の高いサービスと呼べるでしょう。
2-2.ディスプレイ広告(予約型)
もう1つのディスプレイ広告が「ディスプレイ広告(予約型)」です。これは従来までのYahoo!プレミアム広告が該当します。
予約型は、事前に広告主が目的や予算に合わせて広告のメニューを設定(予約)することができます。設定できる項目は次の5つです。
- 掲載タイプ
- 掲載ページ
- 掲載方法
- 広告タイプ
- ターゲティング要素
1)掲載タイプでは、広告を掲載するタイプを設定します。特徴的なのが、インプレッション保証型の仕組みを採用しているということ。これは広告が表示される(インプレッション)回数や掲載される期間を保証する仕組みで、予約型と運用型の大きな違いと言えます。
2)掲載ページでは、広告を掲載するページを指定できます。140以上の媒体から選ぶことができ、Yahoo!ニュースやYahoo!トラベル、Yahoo!ショッピングなど、自社との相性が良い媒体を指定することが可能です。
3)掲載方法では、広告の掲載方法を細かく設定可能。例えば、トップページに開催するのか、サイトにランダムで掲載するのといった指定や、PCやスマホといったデバイスを選ぶこともできます。
4)広告タイプでは、掲載する広告をバナータイプにするのか、テキストタイプにするとかといった広告のタイプを選ぶことができます。
5)ターゲティング要素では、ユーザーの行動履歴をもとにしたターゲッティングや、エリア、性別、年代、掲載する時間帯といった要素を細かく設定できます。
まとめ
今回は、Yahoo!が展開するWeb広告サービス、「Yahoo!広告」の特徴や種類についてご紹介しました。
Yahoo!広告では、2020年度から随時サービスのリニューアルを発表しています。Web広告はいまやTV広告を凌ぐほどの影響力を持つとされており、今後もこの流れは加速していくでしょう。
EC事業者にとっても、トレンドをしっかり掴みつつ、最適な手法で広告を掲載することが求められます。リニューアルやLINEとの提携といった攻めの一手を進めるYahoo!広告は、事業者にとって魅力的なサービスであることは間違いないでしょう。