ECの集客を加速させるInstagram広告の特徴とは?概要や広告の種類を紹介
2020.01.19若者を中心に世界的なSNSツールへと成長したInstagram(インスタグラム)。そのサービス上に広告を掲載できるのが「Instagram広告」です。
EC事業者にとっても集客効果が高いサービスであることは予想できますが、具体的にどのような点でInstagram広告は優れているのでしょうか。
そこで今回は、Instagram広告の特徴や、掲載できる広告の種類についてご紹介します。ECでの集客を加速させるInstagram広告の魅力を、この機会にチェックしてみましょう。
目次
Instagram広告とは?
Instagram(インスタグラム)は、Facebookが提供しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)アプリです。
このサービス上に、自社の広告を掲載できるのが「Instagram広告」。写真や動画を使った広告展開が可能で、高い集客効果があることで知られています。国内でのInstagramユーザーの数は約3,300万人。とくに若年層はインスタをSNSのメインに利用しているユーザーが多く、こうしたターゲット層にはとくに有効なマーケティングツールです。
ユーザーと直接接点を持てる
Instagram広告が人気を集める理由として、ユーザーと直接接点を持てる点が挙げられるでしょう。これはSNSマーケティングの大きなメリットでもありますが、Instagramもそのメリットを存分に活かしたアプローチが可能です。
EC業界では近年、ユーザーとの関係性に焦点を絞ったCRM施策(顧客関係管理:Customer Relationship Management)が注目を集めています。不特定多数のユーザーにアプローチするのではなく、1人1人のユーザーと良好な関係を維持することで、LTVを高めることが狙い。
Instagram広告はこうしたアプローチには打ってつけで、EC事業との相性が良いサービスと呼べるでしょう。
3つの特徴からInstagram広告の魅力を解説
では、Instagram広告の特徴をさらに見ていくことにしましょう。Instagram広告の特徴として、次の3つが挙げられます。
- ユーザーの興味や関心が反映されやすい
- Facebookの高度なターゲッティングを採用
- 「タグる」文化で検索媒体としても活用
1.ユーザーの興味や関心が反映されやすい
1つ目の特徴はユーザーの興味や関心が反映されやすいということ。
Instagramではフォローやタグを通じて、自分の好きなユーザーやアカウントと繋がることができます。また、所謂「いいね」をタップすることで気に入った投稿や好きなユーザーに対して能動的なアクションも可能です。
言い換えれば、こうした特徴は個人の興味や関心が手に入れやすいということ。Instagram広告ではこうしたデータの蓄積をもとに、よりリーチしやすいユーザーにターゲットを絞って広告を展開。事業者からすればサービスや商品へのモチベーションが高い層に効率的にアプローチできるという訳です。
費用対効果という意味でも、とても魅力的なポイントよ呼べるでしょう。
2.Facebookの高度なターゲッティングを採用
Instagram広告ではFacebookの高度なターゲティング技術を採用してます。そもそも、InstagramはFacebookのサービスで、アカウントの連携も可能です。
Facebookでは、従来の「ブラウザ」主体のトラッキング(ユーザーの閲覧データや行動を追跡する仕組み)の手法から「人」主体のトラッキングを用いています。例えば、従来までのブラウザ主体の情報では、個人が複数のデバイス(スマホやタブレット、PC)を利用している場合でも別々のユーザーとして情報を集める必要がありました。
これでは、ユーザーの精密な行動は収集できません。しかしFacebookではユーザーのアカウント情報という「人」を主体としてトラッキングを行うことで、より詳細な情報を蓄積できます。
これを活かすことで、広告のターゲティングもより高度化するという訳です。
3.「タグる」文化で検索媒体としても活用
3つ目の特徴は、インスタの「タグる」文化を利用して検索媒体としても活用できるということ。
「タグる」という言葉をご存知でしょうか?これはインスタグラムのハッシュタグ(#)機能を利用して、情報を検索することを意味します。Googleを使って検索することを「ググる」と言いますが、これのインスタ版です。
Instagramの利用者が多い若年層では、この機能を利用して情報をタグる文化が浸透しています。タグから得られる情報は、ユーザーが投稿した「生」の情報が多く、検索ブラウザで表示される公式情報よりも鮮度が高いという訳です。
Instagram広告を掲載する際にキーワードをタグ付けしておけば、タグる際にヒットし易くなります。つまりSNSでありながら、検索媒体としても利用できるという訳です。SNSは速報性は高いものの、検索向きではないとされてきました。しかし、Instagramではタグを使った検索狙いのアプローチにも対応できます。
6つのInstagram広告の種類
さて、Instagram広告では次の5種類の方法で広告を掲載することができます。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
事業者のニーズや商材と相性の良い種類を利用できる仕組みです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.写真広告
写真広告は、インスタグラムの投稿欄に写真形式の広告を掲載できる種類です。インスタの魅力でもある魅力的な画像を扱うことで、ユーザーに商品やサイトでの購入を促します。
広告は正方形・横型どちらの形式にも対応しており、事業者のニーズに合うサイズを選ぶことができます。通常の投稿と変わりないフォーマットなので、ユーザーへの「広告」という抵抗感を抑えられるのもメリットの1つです。
2.動画広告
動画広告は、最長60秒の動画を掲載することができる広告形式です。動画はユーザーへのリーチ率が高く、直接的にアプローチできることから近年とくに高い注目を集めています。
EC事業者にも人気が高く、商品やブランドの魅力を美しい映像でPRできるため、コンバージョンにも繋がりやすい広告の1つです。
3.カルーセル広告
複数の画像を並べて表示することができるのが、カルーセル広告。画面をスワイプすることで違う画像を表示することができ、ストーリー形式で広告を展開できます。
情報量が多くなる点に加え、ユーザーが実際に画面をスワイプするという能動的な行動とミックスされることで、コンバージョンに繋がりやすい傾向にあります。
4.ストーリーズ広告
24時間限定で投稿が表示されるインスタグラムのストーリーズ機能。これを利用した広告の種類が、ストーリーズ広告です。
ストーリーズはアプリの最上段に表示され、ユーザーからの視認率も高いことから広告効果が高い種類として知られています。
5.コレクション広告
コレクション広告は、自社の商品をカタログのような形式で紹介できるインスタグラム広告の種類です。複数の商品を一度の紹介できる点はECとの相性もよく、商品の認知→閲覧→購入の一連の流れを提供することができます。
画像と動画を組み合わせて掲載できるのも、コレクション広告の特徴です。
6.発見タブ広告
発見タブとは、ユーザーのフォローや行動履歴から興味関心がある投稿を表示する機能です。2019年6月に新しく追加されましたが、この機能を使った広告が発見タブ広告です。
インスタグラムのターゲティング精度は非常に質が高く、よりモチベーションの高いユーザーに広告を掲載することができます。新規顧客や見込み顧客を引き込むのに効果的なフォーマットと呼べるでしょう。
まとめ
今回はInstagram広告の概要や、広告の種類についてご紹介しました。
国内でのインスタ利用者の数は3,300万人。とくに若年層にとっては欠かせないツールとして定着しており、ECでの広告掲載にも高い効果が期待できます。また、こうした世代(学生など)は将来的なコアユーザー予備軍でもあるため、いち早くサービスやブランドのイメージを定着させておくことは、中長期的な戦略としても効果的でしょう。
今後もますますユーザー数は増加することが見込まれており、EC事業者にとっては売上を加速させる重要な役割を担ってくれそうです。