ECで動画コンテンツを活用するメリット
2022.03.09YouTubeやSNSなど、手軽に動画コンテンツを楽しむことができるプラットフォームは増えています。ECでもこうした流れを受けて、動画を使った集客やブランディングに積極的に取り組む企業が少なくありません。
今回は、ECで動画コンテンツを活用するメリットや、具体的な活用方法について解説します。
目次
ECで動画コンテンツを活用する3つのメリット
YouTubeやSNSで動画を楽しむ生活は、今ではすっかり当たり前のものとなりました。
背景にあるのは、スマートフォンの普及や通信速度の向上。個人でも高画質・低遅延で動画コンテンツを楽しむことができ、24時間どこからでも動画を視聴することができます。
YouTubeは若年層を中心に爆発的な人気を集め、ユーチューバーが1つの職業として市民権を得ています。また、SNSでは積極的に動画が投稿されるようになり、TikTokのようにショート動画をメインとしたコンテンツが大量に配信されています。
こうした流れを受けて、EC企業でも動画コンテンツをマーケティングに一環として活用するケースが増えています。では、ECで動画コンテンツを活用するメリットについて整理してみましょう。
1.直感的なアプローチが集客やブランディングにつながる
1つ目は、直感的なアプローチが集客やブランディングにつながるということ。
動画はテキストコンテンツに比べ、直感的にユーザーにアプローチすることができます。音声と映像を使った幅広い表現方法が可能で、集客やブランディングの施策として多様な選択肢を提供してくれます。
とくに若年層は動画で情報を集める傾向が強く、テキストコンテンツよりもリーチしやすいといえます。ECのユーザーは若年層が多いため、集客やブランディングには効果を発揮してくれるでしょう。
2.不安や疑問を解消できる
2つ目は、ユーザーの不安感や疑問を解消できるということ。
ECの課題として、実際に商品を手に取って確認できない点が挙げられます。サイズ感や質感などをサイトの画像だけで確認するには限界があり、購入をためらう理由になるケースも少なくありません。
その点動画コンテンツであれば、実際の商品のサイズや質感を視覚的に確認することができ、ユーザーの不安や疑問を解消することができます。また、商品の紹介とあわせて、スタッフが自ら登場してレビューをおこなえば、ユーザーにより安心感を提供できます。
3.SEOに効果がある
3つ目は、SEOに効果があるということ。
近年のGoogleの傾向として、オリジナルの動画コンテンツを掲載しているページが上位に表示される傾向があります。これはSEOの観点からみると気になるポイントで、EC企業でも積極的に自社動画を掲載して検索評価を高める取り組みが増えています。 また、一度制作した動画を活用して、動画広告を配信する企業も少なくなく、さまざまな用途に流用できる点もメリットの1つです。
ECでの動画コンテンツの活用法
では、具体的にECで動画コンテンツを活用する方法について見ていきましょう。
活用法1.商品の使い方や組み立て方法を投稿する
ECでの動画の活用法として、商品の使い方や組み立て方を投稿する方法が挙げられます。
商品を購入したものの、具体的な使い方や組み立て方が分からないと、ユーザーの満足度は下がってしまいます。動画であれば、1つ1つ丁寧に工程を説明することができるため、ユーザーの満足度を高めることが可能です。
満足度が高まれば、リピーターとして継続して商品を購入してもらえる頻度も増えるため、中長期的な売上増を目指す意味でも効果的です。
活用法2.実際に使用したレビュー動画
商品を実際に使用したレビュー動画も、ECの集客や売上に効果を発揮するでしょう。
例えば、高額の商品は購入する際の心理的ハードルが高くなります。ECで購入して失敗したくない…というのが本音です。そこで、実際に使用しているレビュー動画を配信することで、こうした不安や疑問を解消してあげましょう。
また、商材によってはHow To系の動画にすることで、親近感やブランドイメージを高めることができます。観葉植物を販売しているなら、仕立ての方法や植え替え、剪定の仕方などを定期的に配信しておくことでファンが生まれます。
こうしたファンがいざ商品を購入するタイミングで自社ECを選んでもらえるようにするのが狙いです。動画が直接的な集客につながらなくても、将来的な顧客となって売上に貢献してくれればサイトへは大きなプラスとなるでしょう。
活用法3.製造工程を紹介して信頼感を伝える
動画を使って商品の製造工程を紹介する方法も効果的です。
年々商品の機能や価格だけでなく、そこに紐づくストーリーやコンセプトが重要な要素となっています。SDGsや社会貢献が大きなトレンドとなっているのが背景にありますが、動画を使って製造工程を紹介できれば、商品への安心感を提供できるため、ユーザーからの信頼を集めることができます。
こうした動画は“想い”を伝える効果もあるため、ブランドイメージを高める効果も期待できるでしょう。
まとめ
今回は、ECで動画コンテンツを活用するメリットについて解説しました。
スマートフォンの普及や通信速度の高速化を背景に、動画コンテンツは私たちの生活にすっかり定着しています。とくに若年層は動画を使って情報を収集する傾向が強く、ECの集客やマーケティングの施策として年々注目度が高まっています。
今後もこうした流れは続くと予想され、ECでは自社商品の使い方や組み立て方、レビュー動画、製造工程などをコンテンツとして配信するといった方法が効果的です。