いまさら聞けない!Web広告の種類を一挙に紹介

EcWork編集部

いまさら聞けない!Web広告の種類を一挙に紹介

EcWork編集部

ECでの集客施策として定番のWeb広告。ネット上に手軽に広告を掲載できる手段ですが、近年は種類が多様化し「広告の種類を把握しきれない…」という方も少なくありません。

そこで今回はWeb広告の種類を一挙にまとめて紹介します。種類ごとの特徴や掲載する媒体などを把握して、自社に最適な種類はどれか見定めていきましょう。

ECに活用したいWeb広告の種類11選

Web広告

ECでの代表的な集客施策の一つがWeb広告です。実店舗を持たないECではサイトの存在を認知してもらうことが重要となります。しかしSEOで検索流入を増やすには時間がかかり、新規顧客を獲得するにはこちらからサイトの存在をPRする必要があります。そこで重要となってくるのがWeb広告です。

Web広告はインターネット上に掲載される広告の総称ですが、近年は表示条件や掲載される媒体などさまざまな種類が存在します。さっそく、各種類ごとの特徴について見ていきましょう。

1.リスティング広告

Web広告でもっともポピュラーな種類がリスティング広告です。リスティング広告はGoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示される広告のことで、ユーザーが検索したKWと関連性の高い広告が表示されます。

SEOと違い広告を出稿した時点から上位表示されるため、即効性の高い集客施策と言えます。またKWを検索するモチベーションの高いユーザーにリーチできるのもメリットで、集客や購入につながりやすい点も特徴でしょう。

2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの広告枠にテキストや画像、動画などの広告が表示される種類です。例えばYahoo!のような知名度の高い媒体で表示されれば一気に集客につながり、多くのユーザーへリーチできます。またディスプレイ広告では配信するサービスにとって幅広い媒体に広告を出稿でき、さまざまな媒体に広告掲載を依頼する手間や労力を抑えることができます。

3.リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、自社のサイトを訪問したユーザーに対してWeb広告を表示する仕組みです。一度でもサイトを訪れたユーザーは商品やサービスに対して一定のモチベーションを持っています。こうしたユーザーに何度も広告を表示することで、サイトの存在を意識させ購入へ繋げるのが狙いです。顕在層に対してリーチできる点や、繰り返し広告と接することでザイオンス効果(単純接触効果)を期待できるのもリターゲティング広告のメリット。一方で、何度も表示されることでかえって敬遠される可能性があるため、配信頻度やターゲットの選定が鍵となります。

※Googleではリターゲティング広告のことを「リマーケティング広告」と呼称しています。

4.SNS広告

SNSの各プラットフォーム上で表示されるのがSNS広告です。代表的なのが、

  • Twitter広告
  • Instagram広告
  • Facebook広告
  • TikTok広告

です。SNSはいまや検索エンジンと並ぶインターネット上の情報収集ツールとしての役割を担っています。各プラットフォームはユーザー層や好みに違いがあるため、自社の商品やサービスと相性の良いプラットフォームを選んで配信するのがポイントです。

5.記事広告

記事広告とはWebサイト内の記事で自社の商品やブランドを紹介する広告手法です。PVが多い媒体や影響力が高い媒体に出稿すれば、高い集客効果が期待できます。媒体の信頼により商品への信頼や安心感を担保できるのもメリットの一つです。一方で記事の制作に時間や労力が掛かる点はネックと言えます。

6.ネイティブ広告

記事広告の種類の一つに分類されるのがネイティブ広告です。ネイティブ広告はメディアや媒体の投稿になじませるように配信するのが特徴で、記事を検索しながら自然に広告をクリックさせることができます。一方であまりに広告色が強いとユーザーへネガティブな印象を持たせるため、記事の質や構成を工夫してスムーズにPRを行うテクニックが必要となります。またネイティブ広告のことをインフィード広告と呼称する場合もあります。

7.アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、成果報酬制の広告手法です。まず広告を出稿する事業者はASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を通して、アフィリエイトサイトに広告を登録します。次に、一般のブロガーやアフィリエイターはこのアフィリエイトサイトに掲載されている広告を自分のサイトで掲載し、バナー等から問い合わせや購入に繋がった場合一定の割合報酬を受け取れる仕組みです。

影響力を持つブログやアフィリエイトに紹介されれば高い集客効果を得られます。一方で、掲載されたサイトの監視が難しいため、広告の質をコントロールするのが成果を上げるポイントです。

8.動画広告

動画広告は、動画コンテンツを使ったWeb広告の種類です。もっともポピュラーなのがYouTube広告。動画の視聴途中で流れる広告が動画広告になります。テキストやバナーに比べ直感的にユーザーへアプローチできる点が特徴。視覚と聴覚の2方向から訴求出来る点も強みです。

近年は誰でも手軽に動画を撮影できる環境が整い、スマホでもクオリティの高い動画を撮影できます。EC事業者でも積極的に動画広告を発信することが増えています。

9.メール広告

メールを使って広告を配信する手法がメール広告です。メルマガや広告メールを使ってアプローチする方法で、すでにメールアドレスや購入履歴など顧客情報を取得している相手に配信します。リピート顧客の獲得や顧客ロイヤリティの向上に活用できるのがメール広告の強みでしょう。

10.リワード広告

リワード広告とは、広告をクリックすることでユーザーに一定の報酬が支払われる広告の種類です。例えば

  • 広告の動画を視聴する
  • アプリをインストールする

といった一定の条件を達成することで、ポイントが付与されるといった仕組みです。近年若年層を中心にWeb広告は嫌悪される傾向が強くなっています。そこでリワード広告のようにあえて広告であることをオープンにし、報酬を用意することで接点を持ってもらう手法は効果を上げています。

11.純広告

最後にご紹介するのが純広告です。純広告とはメディアや媒体のスペースを買い取って広告を掲載する仕組みです。紙媒体であれば新聞広告や雑誌のページ広告などが思い浮かびますが、こうした広告のWeb版が純広告に該当します。例えば大手WebメディアやWeb配信をしている新聞などは純広告の枠が販売されています。広告料が高額ですが、権威や信頼のある媒体に出稿すれば集客はもちろんブランディング効果も期待できるでしょう。

まとめ

今回はWeb広告の種類と特徴についてご紹介しました。

ECではインターネット上で集客するためWeb広告を使った施策が欠かせないと言えます。一方でWeb広告にもさまざまな種類があり、広告の特徴や掲載先、どんなユーザーにリーチできるのかをしっかり見極めることが大切です。