Shopifyで代引き決済(代金引換)を利用することはできるの?

EcWork編集部

Shopifyで代引き決済(代金引換)を利用することはできるの?

EcWork編集部

Shopifyを利用してECサイトを運営する事業者の方で、「代引き決済(代金引換)を導入したい」という方も多いのではないでしょうか。

Shopifyでは、代引き決済を利用することはできますが、利用する上では合計金額に代引き料金が加算されないなど、いつくか注意しておきたいポイントがあります。

そこで今回は、Shopifyで代引き決済を利用する方法や、導入する上での注意点などをご紹介します。

Shopifyでの代引き決済を追加するには手動の設定が必要

ShopifyにはShopifyペイメントをはじめ、多彩な決済手段が用意されています。代引き決済も利用することができますが、決済方法を追加するには手動での設定が必要となってきます。

shopify 手動の決済方法
出典:Shopify管理画面より

具体的には、Shopifyの設定画面(歯車のアイコン)から「決済」のメニューを開きます。画面の最下部までスクロールし、「手動の決済方法」をクリック。


出典:Shopify管理画面より

そこから、「Cash on Delivery」と表示された部分が代引き決済の設定画面となります。

Cash on Deliveryでは、下記の二箇所にテキストを入力しましょう。

  • 詳細:支払い方法選択画面で表示する文言
  • 支払いの手順:購入完了画面で表示する文言

HTMLには対応していないため、テキストのみで記入するようにしてください。

Cash on Deliveryでは手数料の詳細な設定や合計金額表示ができない

さて、Shopifyで代引き決済(Cash on Delivery)を導入する際は、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

  • Cash on Deliveryでは詳細な手数料の設定ができない
  • 発生した手数料が合計金額や発注メールには反映されない

まず、Cash on Deliveryでは詳細な手数料の設定ができません。例えば「一万円以上購入で手数料が○○円」といった、購入金額に応じて個別に手数料を設定することはできない仕様となっています。

また、Cash on Deliveryで発生した手数料は、購入確認時に表示される合計金額や発注メールには反映されません。テキストを使って手数料が発生することをメッセージとして表示することはできますが、合計金額と実際の代引き決済で支払う金額に差額が出てしまうと、ユーザーからのクレームに繋がる恐れがあります。

決済画面やサンクスメールできちんと手数料について周知する

合計金額表示への対策は、大きく3つ挙げられます。

【テキストを使って手数料の発生を周知しておく】

まず、決済画面のテキストや決済後のサンクスメールで「代引き決済では別途手数料が追加される」ことを周知しておく必要があります。複数回周知しておくことで、ユーザーの混乱やクレームに繋がらないように対策を講じておきましょう。

【引き決済向けのアプリを導入する】

2つ目は、代引き決済向けのアプリを導入するということ。ここで注意したいのが、代引き決済は海外では主要な決済手段として定着していないため、海外の代引きアプリを導入すると利便性や機能性の面でやや物足りないケースがあります。最近では国内のパートナー企業が日本の商慣習に合った代引きアプリをリリースしているため、こちらを選ぶのおすすめです。

【Shopify Plusへ料金プランを移行する】

最後に、Shopifyには通常の3つの料金プランとは別途「Shopify Plus」と呼ばれる上位プランが用意されています。こちらを利用すれば、チェックアウト画面をカスタマイズすることができるため、合計金額表示や手数料の設定を行うことができます。

しかし、Shopify Plusは基本的に大規模のECを展開する事業者向けのプランです。カスタマイズの柔軟性や利便性は向上しますが、月額2,000USドル(日本円で約22万円。1ドル110円で計算)と非常に高額な料金設定となっている点はネックといえるでしょう。

代引き決済以外の代替サービスとして後払い決済がおすすめ

さて、ここまでShopifyでの代引き決済の導入や、導入時の注意点についてご紹介しましたが、デフォルトの代引き決済ではカスタマイズの柔軟性に乏しく、利便性の面で課題があるといえます。

こうした理由から、最近では代引き決済を導入せず、それに代わる代替案として後払い決済を導入する事業者が増加しています。

後払い決済(BNPL)は今後さらに需要が高まると予想

後払い決済とは、BNPL(Buy Now Pay Later)と呼ばれており、商品を購入後に支払いを行う決済方法です。

ユーザーからすれば欲しい商品を今すぐに購入することができ、支払いを商品到着以降にスキップすることができます。また、クレジットカードを持たないユーザーや、セキュリティリスクを警戒するユーザーが後払い決済へ乗り換える動きは加速しており、今後も後払い決済への需要は世界規模での高まりが予想されるでしょう。

事業者としても、商品購入へのハードルを低く設定することでコンバージョンの向上に繋げることができます。Shopifyで利用できる後払い決済にはPaidyとGMO後払い、atoneがありますが、いずれのサービスも売上をサービス会社側が支払う「売上100%保証」を提供しているため、未払いリスクの心配もありません。

Shopifyでの代引き決済の代替案としては、魅力的な決済方法と呼べるでしょう。

まとめ

Shopifyには「Cash on Delivery」という名称で代引き決済が用意されています。

しかし手動の設定が必要な点や、カスタマイズの柔軟性が乏しく手数料を含めた合計金額が表示されないなど、UXの面で課題が多いのがネックです。

代引きアプリの追加やShopify Plusへのプラン変更も対策として挙げられますが、コストや今後の需要増加を見越して後払い決済を導入するのは良いアイデアといえます。ShopifyではPaidyとGMO後払い、atoneが利用できるため、一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ShopifyEXPERT Libertyship Paidy