ECサイトのカゴ落ち対策ならこれ!人気サービスをご紹介
2020.09.07ECサイトの運営者が頭を悩ませるのが、カゴ落ち対策です。カゴ落ちは、CVRに大きく影響を与え、サイト売上の増減に直結します。それだけに、しっかりとした対策を講じておくことが大切です。
今回は、ECサイトのカゴ落ち対策に効果的な、対策ツールを2つご紹介します。機会損失を減らし、売上アップを後押しする各サービスの特徴を見ていきましょう。
ECサイトでカゴ落ち対策がなぜ必要なのか?
カゴ落ちとは、ユーザーがECサイト上で一度商品をカートに入れたにも関わらず、購入(コンバーション)に至らず離脱してしまう現象をいいます。
ECサイトに関する調査・研究を行っているBaymard Institutでは、2019年にカゴ落ちに関する調査データを発表しました。これによるとECサイトでのカゴ落ち率の世界平均は69.75%。約7割のユーザーがカゴ落ちしているという結果で、業界関係者にとって衝撃的なデータとなりました。
言い換えれば、それだけECサイトでは機会損失が発生しているということ。CVRも下がるため、売上にも大きく影響を及ぼすことになります。
なぜカゴ落ちが発生するのか?
カゴ落ちが発生する原因には、次のような理由が挙げられます。
- 入力フォームが分かりづらい(使いづらい)
- 会員登録が必要だった
- 送料や手数料が予想よりも高かった
- 任意の決済方法が用意されていなかった
上記の理由を見ると、「スムーズな購入ができなかった」という共通項が見えてきます。ECサイトは、いつでも・どこでも商品を購入できるというだけでなく、スピーディーでスムーズな購入体験を提供できるかもユーザーが求めるポイントの1つです。カゴ落ちが発生する要因はこの部分にあり、サイトの利便性やUIに関する課題が多いことが分かります。
カゴ落ち対策ツールが効果を発揮する
こうしたカゴ落ち対策に効果を発揮するのが、「カゴ落ち対策ツール」です。カゴ落ち対策ツールとは、ECサイトの離脱やカゴ落ち対策に特化した施策を提供するサービスで、メールマーケティングや回遊率のアップ施策などを活用して、カゴ落ち率を軽減します。
また、サイトの利便性やUIに関する改善施策も提供されており、サイトのカゴ落ち対策をトータルでカバーできる点も魅力の1つです。
おすすめのカゴ落ち対策ツール2選
ここからは、EC向けのカゴ落ち対策ツールの中でも、とくにおすすめのサービスを2種類ご紹介していきましょう。
1.カートリカバリー
まずご紹介するのが、カートリカバリーです。
カートリカバリー(CART RECOVERY)は、株式会社イーエージェンシーが提供するカゴ落ち特化型のMA(マーケティングオートメーション)ツール。2015年にサービス導入からこれまで500サイトを超える導入実績があり、カゴ落ち対策ツールの代表格に数えられます。
株式会社イーエージェンシーは、自社でEC向けの各種マーケティングツールを運営しています。「さぶみっとレコメンド」や「さぶみっと!メール配信」などが有名で、EC向けのマーケティングのノウハウが蓄積されている点も強みでしょう。
【サービスの特徴】
サービスの特徴は、メールマーケティングを軸としたカゴ落ち対策を提供しているということ。「カゴ落ちメール」と呼ばれるサービスでは、既存のユーザーに対してカゴ落ち後に最短15分でメールを配信。時間帯にあわせたステップメール機能や、多彩なデザインを提供できるHtmlメール機能などを使って、カゴ落ちユーザーの引き止めを図ります。
また、メール登録をしていにユーザーに対しても、アクセス情報を元に「カゴ落ちリマーティング広告」を配信。カゴ落ちしたユーザーの属性や商品から広告を自動で生成。移動先のページなどで広告を表示し、ユーザーの再訪問に繋げます。
「カゴ落ち解析」を使ったリアルタイムのデータ分析機能も用意されており、施策の効果やユーザーの行動履歴から最適なPDCAサイクル回ることが可能です。
【サービスの利用料金】
- 月額料金 39,000円
- 初期費用 50,000円
カートリカバリーの利用料金は、月額料金制となっています。サービスは申込フォームから連絡後、最短3日でスピード導入することが可能。カゴ落ち対策に今すぐ取り組みたい運営者にとっては嬉しいポイントです。
また、サービスのすべての機能を制限なしで試すことができる、無料トライアルも用意。期間は2か月に設定されており、使い心地や効果を実感してから導入したいという方にはおすすめです。
2.KaiU(回遊)
続いてご紹介するのが、KaiU(回遊)です。
KaiUはコンバージョンテクノロジー株式会社が提供している、カゴ落ち対策向けの離脱防止ツールです。サイトの回遊率を徹底的に高めることで、CVRをアップさせることが可能。最適化されたポップアップ表示機能などを活用することで、カゴ落ち対策にも高い効果を発揮します。
2018年にはサービス提供3年のトータルで、2億万回の離脱を抑制し、3000万件のコンバージョンに繋がったことを発表。結果に繋がるツールとして、EC事業者からも評価の高いサービスです。
【サービスの特徴】
サービスの最大の特徴は、回遊率を徹底してアップさせることで、CVRを向上させることができる点です。
フリークエンシーコントロール機能を使って、ユーザーの訪問回数や経路、ログイン状態や時間帯にあわせて広告の表示回数を自動で最適化することが可能。ECサイトの広告表示は、ユーザーとのタッチポイントを増加させる効果もありますが、一方で過度な露出はストレスや嫌悪感を抱かせるリスクがあります。KaiUは、こうしたリスクを回避し広告表示を最適化し、露出効果を最大限に高めることができます。カゴ落ちしそうなタイミングでポップが表示されるため、カゴ落ち対策にも効果的でしょう。
また、表示するバナーは複数のアニメーションバナーを使い分けることができ、視覚的・感覚的にユーザーの興味関心を刺激し、集客やコンバージョンに繋げます。
サービスの管理画面は、専門知識が乏しいユーザーでも扱いやすいデザインを採用し、操作しやすいようにカスタマイズすることも可能。サイトごとに専任のスタッフが用意され、導入から運営までサポートしてくれる体制が整っている点もメリットの1つでしょう。
2020年の3月には、エントリーフォーム最適化を図り、コンバージョン率を高めることができる「KaiU EFO」を新たにリリース。エントリーフォームはユーザーが離脱しやすいポイントとしてカゴ落ち対策では無視できない部分です。KaiU EFOではユーザーの利便性向上を目指し、使いやすい機能性やデザインを採用。業界でも最多となる26種類にも及ぶ入力補助機能を搭載なるなど、EFOを徹底的に後押ししてくれます。
【サービスの利用料金】
KaiUの利用料金は、サイトの規模やニーズに合わせて最適な料金を提供するため、個別に見積もりを行うシステムとなっています。
料金についての詳細を知りたい場合、KaiUの公式サイト内にある問い合わせフォームから直接連絡を取ってみましょう。
お問い合わせからサービスリリースまでの手順は以下の通りです。
- お問い合わせフォームから連絡
- 表示するバナーを作成(KaiUに依頼も可能)
- サイト内にタグを設置
- サービスリリース
サービスリリースまでは最短3営業日で配信することができるため、スピーディーなカゴ落ち対策が可能となるでしょう。
まとめ
今回は、ECサイト向けのカゴ落ち対策ツールの中から、とくにおすすめの2種類をご紹介しました。
ECサイトにおいて、カゴ落ちは売上の増減に直結する重要なポイントです。約7割といわれるカゴ落ちユーザーを少しでも減らしコンバージョンに繋げることができれば、サイトの売上を高めることができます。
今回ご紹介した2つのサービスは、それぞれ軸となる施策が違います。カートリカバリーはメールマーケティングを中心としたカゴ落ち対策を得意とし、Kaiu(回遊)はサイトの回遊率を高めることでコンバージョン率のアップを目指します。それぞれのサービスの特徴を比較し、自社との相性を見定めて導入を検討してみましょう。
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