国内No.1モール型サービス「楽天」の実力とは?
2019.08.28「楽天(楽天市場)」は、国内でNo.1の流通総額をほこるモール型サービスです。
その知名度はもちろんのこと、積極的なキャンペーンに取り組むことで抜群の集客力を発揮。出店する事業者にとっては、自社の売上拡大に大きく貢献してくれる魅力的なサービスとなっています。
今回は楽天のサービス概要や、強みとなる特徴などを詳しくご紹介。利用料金や成功事例も解説しています。
国内モールの「王者」楽天の全容をチェックしていきましょう!
目次
楽天(楽天市場)とは?
「楽天(楽天市場)」は1997年にサービスをスタートしたモール型のECサービスです。
国内でもいち早くEC事業に参入。ネットシュッピングの増加やサービスの利便性も相成って、一躍人気モール型サービスとしての地位を確立します。2000年には早くも株式を公開し、成長を加速させていきます。
ECモールを中心にさまざまなサービスを展開している楽天ですが、その存在感が一気に高まったのが2004年のプロ野球参入。宮城県を本拠地とする東北楽天ゴールデンイーグルスを創設し、ネットショッピングに縁のなかったユーザーにもその名を知らしめました。
近年はグローバル企業としても事業を拡大しており、2008年の台湾版楽天市場の立ち上げをはじめ、世界的サッカークラブFCバルセロナとのパートナーシップ提携や、モバイル通信事業への参入など躍進を続けています。
楽天のサービス3つの特徴とは?
ここからは、楽天のサービスの強みとも言える、3つの特徴を見ていきましょう。
1.知名度やキャンペーンを活かした集客力の高さ
1つ目は、圧倒的な知名度を活かした、集客力の高さです。
楽天と聞けば、本業の楽天市場をはじめ、楽天カードや楽天トラベルなどその知名度は国内でも抜きん出ています。モールへ出店する事業者にとっては、集客に繋がる強い追い風となり、サービスの最大のメリットと呼べるでしょう。
現在、楽天市場での商品購入に必要となる楽天IDのユーザー数は1億260万人。日本国内だけで考えると、ほぼ国民全員が楽天IDを持っている計算になります。これは、楽天のサービスを利用するユーザーが圧倒的に多いという証でもあり、流通総額は約3兆4,310億円と国内No.1の金額です。
また、セールやキャンペーンの展開など、さらなる集客力アップを目指したアプローチにも積極的で、TVCMやWeb広告を利用した大々的な宣伝活動もお馴染みとなっています。
2.楽天ポイントとの連携
楽天市場をはじめ、楽天グループのサービスを利用する際に貯めることができる「楽天スーパーポイント(楽天ポイント)」も同サービスの特徴の1つです。
楽天ポイントは、100円のお買い物ごとに1ポイントが進呈されるサービスで、ポイントはサービスの支払いに利用することができます。楽天ポイントは還元率も高い上、対象となるサービスも多いことから、ユーザー人気が高いことで知られています。
そのため、他サービス経由での楽天市場利用も見込めるなど、集客面でも活用可能。楽天カードでの支払いを促すことで、より快適にネットショッピングを利用できるなど、サービスをまたがっての「合わせ技」は楽天ビジネスの根幹と言えるでしょう。
3.サポート体制の充実
モール型へ出店する事業者には、はじめてEC運営に乗り出すという方も多いのではないでしょうか。
楽天では、こうした事業者に対してのサポート体制として、専任のコンサルタントを用意。サイト運営の疑問や悩みがあれば、すぐにコンサルタントと相談することができます。これなら、ショップ運営が初めての方でも安心です。
また、楽天が主催する「楽天大学」では、ECサイトの運営はもちろん、マーケティングをはじめとしたビジネスに関する知識を学ぶことができます。現状に留まることなく、より大きな売上を目指すには、打って付けの学びの場です。
こうした環境が用意されているモール型サービスは他にはなく、楽天の特徴の1つと呼べるでしょう。
楽天の利用料金を紹介
次に、楽天へ出店する際にかかる利用料金について見ていきましょう。楽天では、事業規模やユーザーのニーズにあわせて、4つの料金プランが用意されています。
それぞれの詳しいプラン内容を見ていきましょう。
【スタンダードプラン】
「スタンダードプラン」は標準的な料金プランで、月額出店料は50,000円、システム利用料は売上の2.0~4.5%に設定されています。登録可能商品は20,000点で、画像容量も5GBを用意。本格的なEC運営を目指す方におすすめのプランとなっています。
【がんばれ!プラン 】
「がんばれ!プラン」は、ネットショップ運営がはじめての方に向けたプランです。月額出店料は19,500円とスタンダートプランに比べリーズナブルで、初心者でも出店しやすい金額となっています。システム利用料は売上の3.5%~7.0%です。登録商品数は5,000点、画像容量は500MBまでとやや少ないですが、まず楽天でショップ運営に挑戦してみようという方にはぴったりのプランでしょう。
【メガショッププラン 】
「メガショッププラン」は、より本格的なショップ運営を目指す方に向けて用意されている料金プランです。こちらは月額出店料100,000円で、システム利用料は2.0~4.5%に設定されています。料金の負担は大きいですが、その分登録可能商品数と画像容量は無制限。つまり、どれだけ大量の商品でも出品することができるという訳です。
ネットショップ事業を主体に、しっかりビジネスとして成功を収めたいという事業者はメガショッププランを選んでみましょう。
【ライトプラン】
「ライトプラン」の特徴は、契約期間が3ヵ月に設定されているということ。上記3つのプランでは1年契約が基本ですが、短い期間だけ楽天で出店したいという方におすすめです。月額料金は39,800円、システム利用料は売上の3.5~5.5%に設定。登録可能商品数は5,000点、画像容量は500MBと、がんばれ!プランと同じスペックが用意されています。
例えば、試しに楽天へ出店をしてみたいという方や、季節やイベント期間のみ商品を販売したいといった方には最適なプランと言えるでしょう。
全プラン共通の料金とは?
楽天に出店する際は、上記の4つのプラン料金に加えて、全てのプランに共通する料金というものが設定されています。
全プラン共通料金には上記の内容が含まれており、楽天ポイントの負担や、セキュティや利便性を確保するためのシステム利用料、アフィリエイト負担や楽天ペイの利用料などが細かく設定されています。
実際にサービスを利用してネットショップを出店する際は、
- 「プランごとの料金」+「全プラン共通の料金」
が支払い総額となる仕組みです。
楽天での成功事例を紹介
では、実際に楽天のモール型サービスを使って出店した事例には、どのようなものがあるのでしょうか?ここでは、楽天の成功事例をご紹介します。
成功事例1.Living雑貨リス
Living雑貨リスが運営する「リスonlieshop」では、生活に欠かせない日用雑貨を取り扱っています。
岐阜県に本社置く同社は、もともと商品を製造する「メーカー」側の企業でした。しかし、商品開発やユーザーの声をより幅広くすくい上げるため、ネットショップ事業に進出。
メーカーというEC運営のノウハウがほぼゼロの状態からにも関わらず、人気オンラインショップへと成長を遂げました。
躍進を支えるたのが、楽天のサポート体制。専任のコンサルタントとのコミュニケーションを密に取ることで、課題や不安をしっかりと克服。モール型でありながら、こうしたサポート体制が整っている点は、事業者にとって強い味方となってくれるでしょう。
成功事例2.SPUTNICKS(スプートニクス)
「SPUTNICKS(スプートニクス)」は、メンズ向けのカジュアルファッションを手掛けるオンラインショップです。実店舗での販売をメインに手掛けていましたが、商圏が限定されない全国規模での展開を目指して楽天での出店を決意。
看板商品となった「WET-PUレザー」をはじめ、素材やデザインにこだわったラインナップで多くのリピーター集めています。
リピーターを獲得するという狙いは、ネットショップ運営において重要な戦略の1つですが、知名度と集客力のある楽天はこの部分でもしっかり強みを発揮してくれます。
モール型では情報の入力や決済が簡易化できるため、ユーザーにとっては「いつもの感覚」でショッピングを楽しむことが可能。わざわざ別サイトで面倒な手続きをおこなうよりは、楽天での購入を優先するでしょう。
これは事業者にとってリピーター獲得へのアドバンテージとなり、売上拡大に大きく貢献してくれます。
まとめ
今回は、モール型のECサービスの王者、楽天(楽天市場)のサービスについてご紹介しました。
楽天では、ネットショップ業界の創成期からモールサービス「楽天市場」を運営したことで、業界での信頼と膨大なノウハウの蓄積に成功。事業は瞬く間に成功をおさめ、流通総額は約3兆4,310億円という国内No.1のモール型サービスとしての地位を確立しました。
サービスの強みは、知名度の高さを最大限に生かした集客力。楽天IDのユーザー数は1億260万人を数え、圧倒的な「数の強み」を有しています。出店を目指す利用者にとってはスタート時から高い集客力を発揮できるため、大きなメリットと呼べるでしょう。
また、専任コンサルタントや楽天大学を通してサイト運営やマーケティング戦略を学べるサポート体制も充実。モール型サービスとしては珍しい取り組みで、楽天の強みの1つです。
サービスの利用料金は4つのプランに分かれており、事業規模やニーズにあわせて自由度の高い選択が可能。EC初心者から上級者まで、幅広いユーザーが利用できます。