【国内3強はどこ?】モール型ECサイトを徹底比較!大手サービスの特徴とは?

EcWork編集部

モール型ECサイトは、ショッピングモールのように複数の店舗が一ヵ所に集まってサービスを提供する手法を言います。

国内では楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングの3社が定番で、各サービスとも独自の強みをアピールしながら鎬を削っています。

今回は、モール型ECサイトへの出店を検討している方に向けて、大手3社の比較をご紹介。各サービスの特徴はどこにあるのか、分かりやすく解説します。

モール型ECサイトとは?

ECサイトへの出店方法にはさまざまな種類がありますが、その中でも代表的な手法の1つが「モール型ECサイト」です。

モール型は、ショッピングモールのように複数の店舗が一ヵ所に集まってサービスを提供する仕組みで、母体となるモールサービスの知名度や集客力を生かしたサイト運営を行うことができます。

モール型ECサイトのメリットは?

モール型ECサイトを利用するメリットとして、圧倒的な集客力の高さが挙げられるでしょう。国内の大手モール型サービスの楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングの名前は、誰もが一度は耳にしたことがあるほど高い知名度をほこっています。

この知名度を生かすことで、事業者は出店当初から集客面のアドバンテージを得ることができ、効率的なサイト運営に繋げることが可能です。

また、モール型ECサイトでは、各サービスのショップページが統一されているので、サイトを構築する手間を軽減することができます。EC運営に関するノウハウが乏しい場合でも、モールサービスからのサポートが充実しているので、安心してECサイト運営に挑戦することが可能です。

国内モール型ECのシェアを分析

国内の主要なモール型ECサイトのシェアを見ると、楽天(楽天市場)・Amazon・Yahoo!ショッピングが3強を形成しています。

中でも楽天とAmazonは抜きん出ており、2018年の流通総額は楽天が3兆4,310億円。Amazonが2兆7,513億円となっています。同年の国内流通総額(物販系)が9兆2,992億円だったことを考えると、楽天とAmazonだけでシェアの約半数を占める計算です。

Yahoo!ショッピングは7,314億円と上位2社には及びませんが、4位以下を大きく引き離しており、3強の一角に食い込んでいます。

参考:平成30年電子商取引に関する市場調査 (経済産業省)

主要3サービスの特徴をご紹介!

ここからは、国内のモール型サイトの主要3サービスについてご紹介していきます。サービスの特徴はどこにあるのでしょうか?

1.楽天(楽天市場)

まずご紹介するのは、楽天」のモール型サービスです。正式名称は「楽天市場」ですが、一般的には楽天の愛称でしたしまれています。

楽天は1997年に、国内でもいち早くEC事業に進出。2000年には株式の公開に踏み切るなど、モール型ECサイトの代表格として着実な成長を遂げていきます。

近年はスポーツビジネスへの進出も活発で、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスや、Jリーグのヴィッセル神戸の経営に参画。スペインサッカーのバルセロナやNBAのウォリアーズとパートナーシップを結ぶなど、グローバル企業として新たな展開も見せています。

楽天グループの知名度を生かした集客力

充実のサポート体制

サービスの特徴として、楽天グループの知名度を生かした集客力が挙げられます。本業の楽天市場はもちろんのこと、多角的なサービスを展開する同社では、他サービスからの流入も見込めるなど、抜群の集客力を有しています。

楽天ポイントの存在も魅力の1つで、「ポイントが貯まるから楽天で買い物する」というユーザーを引き込むことができるのもメリットの1つでしょう。

また、楽天では専任のコンサルタントが用意され、EC運営をしっかりサポート。「楽天大学」ではEC運営のノウハウやマーケティングについて深く学ぶことができるなど、他サービスにはない充実のサポート体制をほこっています。

2.Amazon(Amazon出品サービス)

もはや説明不要の世界的モール型ECサイト「Amazon(アマゾン)」

1995年にアメリカのシアトルで書籍通販からスタートしたAmazonは、瞬く間に世界的企業へと成長します。

日本への本格参入は2000年。国内でも本家アメリカでの成功ノウハウをフルに活用して、業界でトップシェアを争う存在に躍り出ました。

Amazon(正式にはAmazon出品サービス)はお店単位ではなく、商品単位で出品を行う「マーケットプレイス型」のサービス。モール型の中でもより効率的な販売手法を採用しており、個人からでも出店が可能です。

初期費用や固定費が安い

FBAサービスを使ってEC業務をすべて代行

Amazonの特徴として集客力は言わずもがな。それ以外の部分では、まず初期費用や固定費が安く抑えられる点が挙げられます。

同サービスでは初期費用が無料。月額料金も4,900円と手頃な価格に設定されています。サイトの初期投資やランニングコストを抑えたいというユーザーにとっては、魅力的なポイントと言えるでしょう。

また商品の保管から注文処理、配送、返品などをすべて代行してくれるFBA(フィルメントby Amazon)サービスも人気ポイントの1つ。FBAを導入すれば、事業者は商品のみを用意するだけでEC運営に乗り出すことができ、事業の効率化や作業負担の大幅な軽減が可能です。通販事業に常に改革をもたらす、Amazonらしいサービスと呼べるでしょう。

3.Yahoo!ショッピング

Yahoo!ジャパンが運営するモール型のECサイトが「Yahoo!ショッピング」です。

サービスは1999年にスタートし、国内ECモールとして着実に実績を積み重ねていきます。大きな転機となったのは2013年。Yahoo!ショッピングは「eコマ―ス革命」を合言葉に、出店にかかる固定費用をすべて無料化すると発表しました。

これはEC業界で大きな話題をよび、同サービスの躍進を大きく後押しします。

出店料が無料

ソフトバンクグループという強み

サービスの特徴は、先ほども触れた「eコマ―ス革命」で出店料が無料で利用できるということ。初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤルティというEC構築では常識だった3つの料金がすべて無料となっています。新規でサービスを展開したい事業者にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

また、ソフトバンクグループのサービスという点も、さまざまな面からプラスαをもたらしてくれます。例えば、同グループが運営するTポイントサービスを利用できる点は、集客面で強い味方となってくれます。ソフトバンク系列のサービスからの流入も期待できるなど、長く事業を続けていく上では大きなメリットとなってくれるでしょう。

近年では人気のキャッシュレスサービス「PayPay」への対応も発表されるなど、グループ企業ならではの強みを提供しています。

また、2019年9月には、大手ファッションECサイトの「ZOZOTOWN」を買収。グループでのEC事業強化にも積極的で、今後動向にも注目が集まります。

各サービスの導入事例をチェック!

最後に、各サービスの導入事例をチェックしていきましょう。それぞれのサービスを利用した成功事例を見ていくことで、実際に出店する際の参考にしてみましょう。

【導入事例】楽天:長崎旬彩出島屋

長崎旬彩出島屋

長崎の海産物を使った干物商品を取り扱う「長崎旬彩出島屋」

同社ではより多角的な販路の確保を目指して、ネットショッピングを展開。楽天での出店を果たすと、翌月には月商300万円を超えるなど、大きな成功を収めています。

やはり楽天の集客力は大きな魅力で、ユーザーからのレビューを参考にしたきめ細やかな販売戦略を練られる点も同サービスのメリット。また、楽天の出店者同士が販売戦略について検討・交流を行えるカンファレンスを活用することで、より効果的な施策を導入しています。

長崎旬彩出島屋の公式ページはこちら

【導入事例】Amazon:西山酒造場

西山酒造場

「西山酒造場」は1894年から続く、兵庫県の老舗酒造メーカーです。

丹波の美しい自然の元で生み出された商品は、日本国内はもちろん、世界24か国へ輸出して販売。伝統的な格式は重んじながら、時代にあった味も追い求めるなど、多様化する「SAKE」のニーズに柔軟に対応しています。

Amazonは世界中でオンラインショッピングを利用できることから、西山酒造場の商品を発信するにはぴったりのサービスと言えるでしょう。

西山酒造場の公式ページはこちら

【導入事例】Yahoo!ショッピング:AXES(アクセス)

アクセス AXES

有名ブランド品を取り扱う「AXES(アクセス)」は、Yahoo!ショッピングへの出店で成功を収めた事例の1つです。

やはり魅力的だったのは出店料が無料だということ。出店にかかるコストを広告費などに回すことができ、より積極的な運営が可能となりました。また、Tポイント10倍などのキャンペーンは集客面で大きなメリットとなっており、サイトの成功を大きく後押ししています。

アクセスの公式ページはこちら

まとめ

今回は、モール型ECサイトの大手3社、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングのサービス比較をご紹介しました。

国内のモール型サービスは、上記の3社がシェアの大半を握っており、とくに楽天とAmazonの両者の流通総額は国内の約半数を占めています。

モール型ECサイトでは、サービスの知名度が集客力に大きく影響します。大手モールほどユーザーが集まる傾向にあるため、さらにサービスが拡大していくというサイクルが生み出されています。

楽天では、抜群の集客力と充実したサポート体制が整っており、初心者から上級者まで幅広い事業者が利用できるサービスと言えます。また、Amazonはお店ではなく商品単位から出店する「マーケットプレイス型」を採用している他、FBAサービスでEC運営業務の大半を代行するなど、効率的な事業運営が可能です。Yahoo!ショッピングでは、出店にかかる料金がすべて無料。ソフトバンクグループの知名度も大きな強みの1つと言えるでしょう。