MFIとは?SEOへの影響や対応策を解説
2021.01.20ECサイトを運営している方なら、MFI(モバイルファーストインデックス)という言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか。
MFIとは、Googleの評価対象がPCからモバイル(スマホ・タブレット)へ移行されることを指しますが、自社ECがMFIに対応していないとSEOの面で評価を大きく下げてしまうことになります。
今回は、MFIとは何か?どうしてSEOに影響するのか?といったポイントと具体的な対応策を解説します。
目次
MFIとは?SEOへの影響
MFIとはMobile First Index(モバイルファーストインデックス)の略称で、Googleによるサイトの評価基準が変更される方針のことを指します。
具体的には、これまでのPCサイトを中心とした評価が、MFI移行ではモバイル(スマホ・タブレット)を中心とした評価に変更されます。つまり、「モバイルが優先(モバイルファースト)」される評価基準に変更になるということ。
例えば、現在PCサイトで検索上位を獲得している場合でも、きちんとモバイルサイトの準備や対応ができていないと、大幅に順位を下げてしまう可能性があります。これはECの集客施策に欠かせないSEOの面からは大ダメージで、EC運営者は早急にMFIへの対応を進める必要があるでしょう。
なぜGoogleはMFIの方針を採用したのか?
さてGoogleでは、なぜMFIへと方針を転換したのでしょうか?
GoogleがはじめてMFIへの移行を発表したのは、2016年。すでにこの時期、スマートフォンが広く一般に浸透しており、検索する端末もPCからモバイルが主流になり始めていました。そこでGoogleでは、今後ウェブ検索はモバイルが主体となると判断し、サイトを評価する基準もPCからモバイルへと移行する方針を示しました。
ユーザーがモバイルから情報を求めるなら、サイトの評価基準もそれに準ずるのが自然な流れです。
2018年3月には、ウェブマスター向けの公式ブログにて「モバイルファーストインデックスを開始します」という投稿で順次MFIでの評価へ移行することを発表。2020年9月からは強制移行されることから、サイト担当者への対応を促しました。
コロナ禍の影響で強制移行は2021年3月へ延期
当初、2020年9月からMFIへ強制移行されるとしていたGoogleですが、2020年初頭から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて、強制移行を2021年3月へと延期すると発表しました。
>Google公式:『Prepare for mobile-first indexingk』
コロナ禍の混乱によりMFIへの対応が間に合っていなかったEC運営者やには朗報となるだけに、21年3月までにMFIへの対応を急ぎましょう。
MFIへの具体的な対応策
さて、MFIへの移行を進めるには、具体的にどのような対応策を講じておく必要があるのでしょうか?
まずは、自社のECサイトがMFIに対応しているのかをチェックしておきましょう。
Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」
を使用すれば、自社のURLを入力するだけでMFIに対応しているのかが判断できます。
レスポンシブデザインの採用やコンテンツの統一が必要
もっとも手っ取り早い対応策が、レスポンシブデザインのサイトへ移行すること。レスポンシブデザインとはPCとモバイル、どちらの画面表示にも対応したデザインのことで、わざわざPCとモバイルの2サイトを運営する必要がなく、自動で切り換えに対応してくれます。
また、現在別々のサイトを運営している場合は、Googleのクローラーに両者のサイトが同一のものであると認識させるアノテーションの設定を実行しておきましょう。
また、コンテンツの内容を統一しておくのもMFIへの対応策の1つです。見出しやタイトル、alt属性などをしっかり統一しておかなければ、Googleに別サイトと認識されてしまうため、MFIへの移行時に評価を下げる原因ともなります。
まとめ
今回は、MFIとは何か?SEOへの影響はどうなのか?といった情報について解説しました。
Googleが2021年3月に全面移行するMFIでは、サイトの評価基準がPCからモバイルへすべて移行されます。これまでPCで評価が高かったサイトも、モバイルでの評価が低いと検索順位を下げる恐れがあります。ECサイトの運営者はMFIへの対応をしっかり講じることで、検索流入の低下を阻止するようにしましょう。
また、この機会にPCとモバイルサイトを統一すれば、これまで重複コンテンツとして扱われていたコンテンツを、同一のものと認識させることができます。結果としてよりSEOに効果を発揮できる点も覚えておきましょう。