EC向けのデータ管理システムならこの3つ!特徴や料金についてご紹介
2020.08.10ECサイトの規模を拡大したり、複数のショップを運営するようになると、各種のデータ管理業務は膨大な数となります。事業者の作業負担の増加に加え、ミスが発生するリスクも高まるなど、効率的な管理体制の構築が不可欠です。
そこで注目したいのが、EC向けのデータ管理システム。データ管理業務を一元化・自動化することでサイトの運営効率を高めることができます。
今回はデータ管理システムのメリットや、おすすめのサービスについてご紹介します。
EC向けのデータ管理システムとは?
EC向けのデータ管理システムとは、ネットショップのデータ管理に関する業務を一元的に管理するサービスのことをいいます。
具体的には、在庫管理、商品管理、受注管理、顧客管理といった各種管理業務を1つのシステムで一元管理することが可能。システムは自動化されていることから、作業負担を軽減し業務の効率化を図ることでサイト全体の売上アップに繋げることができます。
データ管理システムの3つのメリット
ECサイトにデータ管理システムを導入するメリットは、大きく次の3つです。
- 作業負担やミスのリスクを軽減する
- サイト業務全体の効率化が図れる
- コストを削減することができる
1つ目は、データ管理に関する作業負担やミスのリスクを軽減できるということ。
ECサイトの規模が拡大するにつれて、事業者が管理するデータの数はどんどんと増えていきます。とくに複数の店舗を運営するとなる、店舗の数が増える度に作業の負担も2倍、3倍と増える一方に…。事業者の作業負担は大きくなるばかりで、ミスが発生するリスクも高まります。
EC向けのデータ管理システムなら、業務をすべて一元化・自動化することができるため、事業者の負担を大幅に軽減することが可能。1つのフォーマットで複数の店舗を管理できるため作業のタスクも少なく、ミスのリスクを軽減することができるでしょう。
2つ目は、サイト業務全体の効率化が図れるということ。
データ管理業務の作業負担が増えるということは、それ以外の業務に割ける時間やリソースが削られることを意味します。これでは本来注力すべきマーケティング活動やユーザーのサポート業務などがおざなりになりかねません。
データ管理システムを導入すれば、タスクが自動化され空いた時間を他の業務に振り分けることができます。結果として、サイト全体の効率化が図れ、集客や売上のアップに繋げることができるでしょう。
3つ目は、コストを削減できるということ。
ECサイトの利益を拡大するなら、コストの削減は不可欠です。データ管理業務にスタッフが追われるような状況は、生産性が悪くコストの負担も大きくなります。また、複数のシステムを導入しているとなると、それだけシステム利用料もかさんでしまうでしょう。
データ管理システムは基本的に1つのシステムで業務を一元的に管理することが可能。操作もシンプルでスピーディーに実行できるように設計されているため、生産性を高めることができます。また、複数のシステム導入による利用料を削ることができるため、コストを削減することができるでしょう。
おすすめEC向けデータ管理システム3選
EC向けのデータ管理システムはさまざまなサービスが提供されていますが、今回はその中でもとくにおすすめの3つのサービスをご紹介します。
サービスの特徴や利用料金について詳しくみていきましょう。
1.クロスモール
クロスモール(CROSS MALL)は、株式会社アイルが提供するEC向けのデータ管理システムです。2009年のサービスリリースから、着実な成長を続けており、EC向けのデータ管理システムの定番の1つに数えられています。
【特徴】
クロスモールは、ECサイトの運営に関わる、商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入れといった各種データ管理をすべて一元化することが可能。
サービスはASP型で提供されているため、場所や時間を選ぶことなく、サービスをいつでもどこでも自由に利用することができます。ASP型なので、システムの導入時の手間やコストを抑えることができる点も特徴の1つ。
高いセキュリティ体制が構築されている点もEC事業者にとっては魅力的なポイントでしょう。
【利用料金】
- 初期費用:無料
- 月額料金:5,000円×サイト数~
クロスモールのサービスは、初期費用が無料。月額料金は5,000円~で商品点数の上限によってプランを変更する仕組みになっています。また、月額料金は1店舗ごとの料金で、例えば、3店舗を運営して月額料金が5,000円の場合は15,000円(5,000円×3店舗)という計算になります。
各プランの料金と商品点数は下記の一覧表を参考にしてください。
プラン | スーパーライト | プラン1000 | プラン3000 | プラン5000 | プラン15000 |
月額料金 | 5,000円 ×サイト数 (3サイトまで) | 9,000円 ×サイト数 | 14,000円 ×サイト数 | 18,000円 ×サイト数 | 23,000円 ×サイト数 |
商品点数 | 1000点まで (注文数は500) | 1,000点まで | 3,000点まで | 5,000点まで | 15,000点まで |
2.ネクストエンジン
ネクストエンジンは、Hamee株式会社が運営する、EC向けのデータ管理システムです。2007年にサービスをリリースしてから、これまで3,849社が契約。また、運営店舗数は30,034店舗と、いずれも業界No.1の導入実績をほこります(2020年1月現在)。
【特徴】
ネクストエンジンのサービスなら、ECの業務やデータ管理を一気通貫で自動化・効率化することが可能。Hamee株式会社では、ネットショップに運営も行っており、現役のネットショップ運営スタッフがシステムの構築や保守に関わっていることから、現場目線で「即戦力」となるサービスに仕上がっています。
また、SaaS型(クラウド型)でサービスを提供しており、メイン機能にアプリを追加することで機能を拡充することが可能。自由度の高いサービスの利用が実現できるでしょう。
【利用料金】
- 初期費用:無料
- 月額料金:10,000円~
ネクストエンジンの利用料金は、初期費用が無料。月額料金は10,000円~で受注件数による従量課金制となっています。詳しい受注件数と料金単価は、下記の一覧表を参考にしてください。
受注件数 (月初~月末) | 401件~ | 1,001件~ | 3,001件~ | 5,001件~ | 7,001件~ |
単価 (受注1件あたり) | 25円 | 20円 | 15円 | 10円 | 5円 |
3.Robotシリーズ
Robot(ロボット)シリーズはHunglead(ハングリード)株式会社が運営する、EC向けの一元管理システムです。2008年にシリーズ第一弾となるzaiko Robot(ザイコロボ)をリリース後、これまでに22,000以上のアカウントがサービスを導入。2015年には楽天グループに加わることで、経営体制を強化するなど着実な成長を続けています。
【特徴】
Robotシリーズは、在庫管理システム「zaiko Robot(ザイコロボ)」、商品管理システム「item Robot(アイテムロボ)」、受注・顧客管理システム「Robot-in(ロボットイン)」の3つからなるデータ管理システムです。
システムの一括導入はもちろん、各システムを個別に導入することも可能。既存システムとの連携させるなど事業者のニーズに柔軟に対応できるため、利便性が高く導入時の手間やコストの軽減に繋げることもできます。
利用料金は各システムごとに設定される仕組みです。
【zaiko Robotの利用料金】
- 初期費用:30,000円×ショップ数~
- 月額料金:1,500円×ショップ数~
zaiko Robotでは、初期費用・月額料金ともに、商品点数と連動するショップ数に応じてプランが用意されています。商品点数はSKU(色やサイズ)を含まない数となっている点がポイントです。詳細は下記の一覧表を参考にしてください。
プラン500 | プラン1000 | プラン2000 | プラン3000 | プラン5000 | プラン10000 | プラン30000 | プレミアムプラン | |
商品点数 | ~500点 | ~1,000点 | ~2,000点 | ~3,000点 | ~5,000点 | ~10,000点 | ~30,000点 | 無制限 |
初期費用※1 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 30,000円 ×ショップ数 | 100,000円 |
月額費用 | 1,500円 ×ショップ数 | 3,000円 ×ショップ数 | 4,000円 ×ショップ数 | 5,000円 ×ショップ数 | 7,000円 ×ショップ数 | 10,000円 ×ショップ数 | 12,000円 ×ショップ数 | 50,000円 |
【item Robotの利用料金】
- 初期費用:無料
- 月額料金:10,000円~
item Robotには、3つの料金プランが用意されています。基本となるのがビジネスプラン。プレミアムプランは大規模店舗向けのプランで、登録できる商品数や商品画像の容量が大幅にアップされます。
RMS Service Square 限定プラン※1 | ビジネスプラン | プレミアムプラン | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 0円 | 10,000円 | 50,000円 |
多店舗展開サポート | 3,000円 | 0円 | 0円 |
※1 別途楽天市場の「商品一括登録サービス」(10,000円/月)への申込が必要
【Robot-inの利用料金】
- 初期費用:30,000円
- 月額料金:5,000円~
Robot-inの料金は、スタンダードプランとRMS Service Square限定プランの2種類に分かれています。
スタンダードプランは初期費用が30,000円、月額料金が基本費用5,000円にプラスして受注件数による従量課金制となっています。
スタンダードプラン | |
初期費用 | 30,000円 |
月額費用 | 基本費用5,000円 + 月額従量課金 15円×受注件数 (上限 50,000円) |
また、RMS Service Square限定プランでは、初期費用が無料で受注件数に応じて月額料金が発生します。
まとめ
今回は、EC向けの在庫管理システムのメリットとおすすめのサービスについてご紹介しました。
在庫管理システムは、事業規模の拡大や複数店舗の運営により増加するデータを一元化し、管理業務の効率化を図ることができます。自動化による作業負担の軽減や、他の業務へリソースを割けるといったメリットが生まれるため、サイト全体の生産性や売上アップに繋がるでしょう。
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