人気のEC向けASPサービス3社を徹底比較

EcWork編集部

人気のEC向けASPサービス3社を徹底比較

EcWork編集部

ECサイトの運営に欠かせないASPサービス。各社とも特色あるサービスを展開していますが、どのサービスを選べばよいのか、事業者も悩んでしまいますよね。

ASPサービスはサイト運営の軸となるだけに、間違いのないサービス選びが大切となります。そこで今回は、ASPサービスの中から、主要な3つのサービスを取り上げ、比較を行ってみたいと思います。

サービス選びに悩む事業者の方は、ぜひ参考にしてください!

主要ASPサービスの特徴を比較

今回はASPサービスの中から、人気や実績の高い3つのサービスを比較します。取り上げるのは次の3つです。

  • Make Shop(メイクショップ)
  • Shop serve(ショップサーブ)
  • Future shop(フューチャーショップ)

まずは、それぞれのサービスの特徴から比較していきましょう。

メイクショップ│機能数とサポート体制が充実

圧倒的な機能数の多さ

充実したサポート体制

メイクショップは2004年にサービスをスタートした、EC向けのASPカートサービスです。流通総額(=受注金額)では7年連続国内No.1の実績をほこり、2017年には過去最高となる1,480億円を達成。「売れる」ASPサービスとして確かな地位を築いています。

メイクショップの特徴は、圧倒的な機能数の多さ。2019年4月現在、リリースされている機能の数は651種類。これは他のASPサービスと比較して突出した数で、サービスの大きな強みと言えます。多彩な機能を武器に、各業界のニーズに柔軟に対応。この守備範囲の広さが、「売れる」ASPサービスの秘密と言えるでしょう。

また、メイクショップでは、電話サポートやメールサポートをはじめ、質問掲示板やデザイン質問掲示板を用意。運営に関する疑問や不安、トラブルに対してしっかり対応できるサポート体制が充実しています。

ショップサーブ│20年の運営ノウハウとオールインワンのサービス

20年の運営経験で得られた確かな運営ノウハウ

オールインワンでのサービス提供

ショップサーブは、1999年にスタートしたASPカートサービスです。スタート当初は「Eストアー」という名称でサービスを展開していましたが、2006年に現在の「ショップサーブ」へと改称。2019年にはサービス開始から20年の節目を迎え、EC向けASPサービスの老舗ブランドとしての地位を確立しています。

ショップサーブの強みは何と言っても、長年の運用実績から蓄積された運営ノウハウでしょう。20年にわたってサービスを提供してきた経験から「売れる」コツをしっかり押さえており、商材ごとに最適なプランを用意するなど、きめ細やかなサービスを提供しています。

また、サイトの構築から集客、運営といった各種業務をオールインワンでカバーできる環境が整っており、事業者はストレスを感じることなくECサイトの運営に取り組むことができます。これも他サービスと比較した際のショップサーブの強みと呼べるでしょう。

フューチャーショップ│自由度の高いデザインとSaaS方式によるサービス提供

独自機能で自由度の高いデザインが可能

SaaS方式の導入による生産性向上

フューチャーショップは、2003年にサービス提供をスタートしたASPサービスです。業界のトレンドを掴みサービスに組み込むレスポンスの速さが特徴で、2014年には越境EC向けの機能をリリース。また、Apple payやオムニチャネル化といった時代の流れにもいち早く対応し、商機を逃さないサービス提供を行っています。

他のASPサービスと比較して、大きな強みと呼べるのが自由度の高いデザインを実現できるということ。フューチャーショップでは「Commerce creator(コマースクリエーター)」と呼ばれる独自の機能を提供しており、ECサイトをパーツごとに細分化して組み合わせることで、自由なサイトデザインが可能となりました。アパレルや化粧品といったブランドイメージを重視する事業者からは、イメージ通りのECサイトを構築できるとして高い評価を得ています。

また、フューチャーショップではサーバーの準備や、ソフトウェアのインストールが必要ないSaaS方式を採用。ネット環境のみでサービスを利用できる上、運営・保守の作業はすべてサービス会社が行うため生産性の向上が見込めます。

各ASPサービスの利用料金を比較

次に、各ASPサービスの利用料金を比較してみましょう。各サービスとも独自のプラン設定を用意しており、利用料金やサービス内容が細分化されているようです。

メイクショップの利用料金は?

メイクショップでは、事業規模や目的にあわせて3つの料金プランが用意されています。

「プレミアムショッププラン」は、標準的な料金プランで、初期費用は10,000円、月額費用も10,000円に設定されています。商品数は10,000点まで登録可能で、サービスの容量は商品画像が12GB、商品説明が10GBまで対応可能です。

「ビジネスショッププラン」は、小規模や個人でのECサイト運営に適した料金プランです。初期費用は10,000円ですが、月額料金は3,000円とリーズナブルな設定に。商品数は100点まで登録可能で、サービス容量は画像が100MBまで、商品説明は100MBまでとなっています。

「MakeShopエンタープライズプラン」は、本格的な大規模ECの運営を対象とした料金プランとなっています。初期費用は100,000円~、月額料金も50,000円~と他のプランと比較して高額に設定されています。その分、商品点数は50,000点まで登録可能。容量も画像は60GB、商品説明は50GBまで対応可能とスペック面では申し分ありません。また、システムのカスタマイズにも対応していることから、事業者のニーズに合わせてサイトの構築が可能です。

ショップサーブの利用料金は?

ショップサーブでは、4つの料金プランが用意されています。

「パブリックプラン」は、小規模や個人でのサイト運用のためのプランです。初期費用(開通量)は15,000円、月額料金は11,400円に設定。商品数は500点まで、ユーザーの登録数は10,000ユーザーまでに設定されています。また、容量も1GBまでと、小規模ECの運用に合わせてスペックも控えめなプランです。

「ベーシックプラン」はショップサーブの標準的な料金プランです。初期費用は15,000円、月額料金は個人向けが16,500円、法人向けが19,700円に設定されています。商品数は3,000点まで登録可能で、ユーザー数は30,000ユーザー、データ容量は3GBまでとなっています。

「プライムプラン」は、中規模でより本格的にECサイトを構築した方を対象としたプラン。商品数は3,000点までとベーシックプランと比較して同じですが、ユーザー数は無制限。データ容量も10GBまでと大幅に増加しています。初期費用は15,000円、月額料金は個人が22,000円、法人が25,200円に設定されています。

「プレミアムプラン」は、大規模のECサイト構築を目指す事業者向けのプランで、他のプランと比較してサービス内容が大きく拡充されているのが特徴。初期費用は15,000円、月額料金は個人で46,800円、法人では50,000円となっています。料金設定が割高な分、オプションなしですべての機能の利用が可能。また、登録商品は3,000点まで、ユーザー数は無制限、データ容量は10GBまで対応可能です。

フューチャーショップの利用料金は?

フューチャーショップでは、2つの料金プランが用意されています。

「スタンダードプラン」は、登録できる商品数によって5種類に分かれており、商品数が50点までなら「スタンダードプラン50」、500点までなら「スタンダードプラン500」と呼称します。また、商品数の違いにあわせてデータ容量も個別に設定されており、プラン50では2GB、プラン500では3GB─といった具合にデータ容量も増加していきます。詳細な内容や料金設定は上記の表を参考にしてみましょう。

「ゴールドプラン」は、本格的なECサイトを運営したい方を対象とした料金プランで、月額料金は81,000円、初期費用は52,000円に設定されています。登録できる商品数はスタンダードプランと比較して大幅増となる30,000点まで。データ容量も80GBと、大規模ECの運営にもしっかり対応できるだけのスペックとなっています。ほぼすべてのオプション機能が利用可能とあって、自由度の高いサイト運営が可能となるでしょう。

フューチャーショップの利用料金は、月額料金以外に半年契約と年間契約が用意されています。ポイントは、年間契約では料金割引が適用されるということ。スタンダードプランでは15,000円~45,000円、ゴールドプランでは65,000円が割引されるため、長期での契約を希望する事業者にはお得です。

どのASPサービスがお得?

3つの主要ASPサービスの利用料金を比較してみると、月額料金ではメイクショップがもっともお得な料金設定となっています。しかし、料金プランが3つしか用意されていない点は、ネックと言えるでしょう。

ショップサーブは月額料金は標準的で、プランの数も4種類用意されています。登録できる商品数が3,000点とやや少ない点がポイントとなりそうです。

フューチャーショップは月額料金は他のサービスと比較してやや割高ですが、実質6種類のプランが用意されている点や、年間割引を提供している点が魅力と言えるでしょう。

ASPサービスを選ぶ際は、サービスそのもののメリットやデメリットも気になるところ。あわせてこちらの記事もチェックすると、サービス選びの参考になるのでおすすめです。

まとめ

今回は、主要ASPサービスの中から、3つのサービスをピックアップして比較情報をお届けしました。

Make Shop(メイクショップ)は圧倒的な機能数の多さと、充実したサポート体制がメリットと言えます。Shop serve(ショップサーブ)は、20年の運営ノウハウの蓄積と、オールインワンでのサービス提供が魅力。Future shop(フューチャーショップ)は自由度の高いデザインの実現が可能な上、SaaS方式を導入することで生産性向上に貢献してくれる点が強みです。

各サービスの利用料金に関しては、一長一短があります。月額料金だけでサービスを選ぶのも一案ですが、「自社のECサイトにはどんな機能が必要か」という視点に立ってサービスを選ぶことが、長期的には最善の策となるでしょう。