Shopifyに複数配送指定を導入できるアプリを紹介
2023.01.25一度の購入で複数の場所に商品を配送できる「複数配送指定」。ユーザーにとって利便性の高い機能ですが、Shopifyで導入するにはアプリの追加が必要です。
今回は複数配送指定を導入できるShopifyアプリのご紹介と、複数配送指定を追加するメリットについて解説します。
目次
Shopifyで複数配送指定を導入できるアプリ2選
複数配送指定とは、通販サイトで商品を購入した際に複数の配送先に商品を送る機能です。例えば、
- お中元
- お歳暮
- お祝いのお返し
のように、同じ商品を複数の場所に送りたいときにはこの機能が便利です。一件一件「商品を購入→配送先を指定」を繰り返していては、膨大な時間と労力がかかってしまいます。一回の購入で複数の配送先を入力して決済まで完了できれば、こうした時間や労力を大幅に軽減できます。
さてShopifyで複数配送指定を設定するには、アプリを追加する必要があります。なかでも利用者が多いサービスが「All in gift」と「複数配送先 .amp」です。
1.All in gift
まずご紹介するのがAll in giftです。
アプリをインストールすれば自社サイトに複数配送指定を追加可能。通常ギフトだけでなく、近年人気のeギフトにも対応しており、利便性が高いアプリとなっています。
複数配送以外にも熨斗(のし)やラッピング、ギフトカードや手提げ袋といった日本の商習慣にマッチした機能も提供。ロジレスやオープンロジ、ネクストエンジンといったアプリと連携している点もメリットです。
プラン | 通常ギフト/Eギフト | 通常ギフト PRO | Eギフト PRO |
料金 | 無料 | $49/月 | $49/月 |
機能 | 通常ギフト eギフト 熨斗、ラッピング等の設定 eギフトの配送システム連携 eギフトの配送日時指定 eギフトの受け取りページカスタマイズ eギフトのデジタルメッセージカード eギフトでカタログギフト | 「通常ギフト」プランの機能 マルチシッピング(複数配送先指定) | 「通常ギフト / eギフト」プランの機能 マルチシッピング(複数配送先指定) |
2.複数配送先 .amp
続いてご紹介するのが複数配送先 .ampです。
こちらのアプリは複数配送先機能に特化したアプリで、同機能だけを追加したい事業者にはおすすめです。またそれぞれの配送先に対して、別々の配送希望日の指定できる点も特徴。ユーザーにとってより利便性が高いサービスとなっており、顧客満足度の向上が期待できます。
プラン | スモール | ミディアム | ラージ |
料金 | $29/月 | $59/月 | $119/月 |
機能 | 複数配送先上限数:5 アプリ経由の月間注文上限数:600 | 複数配送先上限数:10 アプリ経由の月間注文上限数:6,000 | 複数配送先上限数:20 アプリ経由の月間注文上限数:60,000 |
ECで複数配送指定を導入するメリットは?
冒頭でもご紹介したように、日本ではお中元やお歳暮、お祝いのお返しといった複数配送指定が役立つ文化が多く存在します。これだけでも複数配送指定を導入するメリットを感じますが、より細かく事業者目線でのメリットについて見ていきましょう。
1.顧客満足度が向上する
1つ目は顧客満足度が向上することです。
複数の配送先に商品を送る際に、一件ずつ購入するのはとても面倒です。サイトに複数配送指定が用意されていればこうした手間を減らせるため、顧客満足度が高まります。年々ECでは事業者間の競争が激化していますが、ユーザーにとって利便性が高い機能が用意されていれば、他社との差別化を図れます。
2.リピート購入につながる
2つ目はリピート購入につながること。
顧客満足度が高まれば、サイトを再訪してくれるリピーターが増加します。ユーザーがECに求めるのは自分の手間を省く利便性です。実際に利便性の高い機能を使用すれば、次回の購入時も同じサイトを使おうと考えてくれます。
またリピーターの増加はサイトの集客コストを下げる効果も期待できます。ECの集客では、初回購入までに発生するコストが高い傾向にあります。例えば、まったくサイトを知らないユーザーにリーチするには、サイトを認知してもらうための広告費が必要です。さらに、初めて利用するサイトを信頼してもらうには、コンテンツの制作や商品ページの充実など信頼や安心を訴求する施策が欠かせません。初回無料や割引といったツーステップマーケティングを採用するなら、利益率はさらに低くなります。
こうした初回購入のコストが、リピートユーザーであれば大きく下がることになります。これは事業者にとって大きなメリットです。
顧客単価の向上
3つ目が顧客単価の向上です。
複数配送指定を利用してもらえれば、それだけ購入される商品点数も多くなります。これは顧客単価の向上につながるため、事業者にとってメリットです。
またシンプルに、複数配送指定が用意されていることで、商品を購入してもらいやすくなります(CV率の向上)。ECにおける最大の目的は商品購入(CV)です。複数配送指定のように利便性が高い機能が用意されていれば、ユーザーの購入へのハードルは低くなります。結果としてCVに直結しやすいという訳です。
まとめ
今回は、Shopifyで複数配送指定を導入できるアプリをご紹介しました。複数配送指定は一度の購入で複数の配送先を指定できる利便性が高い機能です。ユーザーからすれば面倒な手間を減らし、一度の購入で手続きが完了するため、満足度向上が期待できます。また、事業者目線からすれば、CV率の向上やリピーターの獲得、顧客単価の向上といったメリットが期待できます。