EC事業者がOEMを利用する4つのメリット

EcWork編集部

EC事業者がOEMを利用する4つのメリット

EcWork編集部

ECでは近年自社のオリジナルブランドの販売が人気を集めています。しかし製造ノウハウがない企業や生産拠点を持たない企業にとっては、オリジナルブランドの開発はハードルが高いと言えます。

そこで近年注目を集めているのが、OEMの利用です。今回はOEMとは何か?EC事業者にとってどのようなメリットがあるのかについて解説します。

OEMとは?

OEM とは

OEMとは「Original Design Manufacturer」の略で、製造ノウハウを持つ企業が他社の代わりにブランドを製造する仕組みのことです。

ECで商品を販売する場合、1)自社で商品を製造する方法と、2)既存の商品を仕入れる方法の2種類に分けられます。前者はオリジナルブランドになりますが、企業によっては製造ノウハウや工場を持っておらず、ブランドの開発が難しいケースも少なくありません。

そこでOEMのように、商品の製造・開発ノウハウを持っている企業を活用することで、自社でもオリジナルブランドを販売することができます。

分かりやすい例では、コンビニのプライベートブランド(PB)が挙げられるでしょう。セブンの「セブンプレミアム」やローソンの「ウチカフェ」はオリジナルブランドとして販売していますが、商品はOEMで製造しています。コンビニを利用する場面があれば、一度PB商品の製造メーカーを確認してみてください。あなたのよく知る大手お菓子メーカーの名前を見つけられるはずです。

OEMは大きく2つのパターンが存在する

OEM パターン

OEMを分類すると、大きく2つのパターンに分けることができます。

  1. 企業がOEMメーカーに対して、ブランド商品の製造を委託する
  2. OEMメーカーが企画した商品をブランドに提案する

1つ目が、企業がOEMメーカーに対して、ブランド商品の製造を委託する方法。ECで説明すると、製造ノウハウを持たないEC事業者がOEMメーカーに依頼してオリジナルブランドを製造する方法です。

もう1つがOEMメーカーが企画した商品をブランドに提案する方法。こちらはOEMビジネスを展開するメーカー側から、EC事業者に「こちらの商品をオリジナルブランドとして販売しませんか?」と打診するパターンです。

依頼するスタート地点が、EC事業者とOEMメーカーのどちらから、という点が違いと言えるでしょう。

EC事業者がOEMを利用するメリット

ここまでOEMの概要について解説しましたが、ここからはEC事業者がOEMを利用するメリットを見ていきましょう。

メリット1.製造ノウハウがなくてもオリジナルブランドを販売できる

1つ目は自社で製造ノウハウがない事業者でもオリジナルブランドを開発できること。

OEMを利用すれば製造ノウハウを持たないEC事業者でもオリジナルブランドを開発・販売することができます。

近年ECではオリジナルブランドの有無が売上に大きく影響しています。オンラインショッピングが日常化した現代では、既存の商品は大手のECモールで購入する流れが一般的となりました。とくに価格競争の面で大手に太刀打ちするのは難しく、いかにオリジナリティあるブランドを販売できるかがポイントとなっています。

OEMを利用してオリジナルブランドを開発できれば自社の“強み”を持つことができ、新たな事業展開にも繋がるでしょう。

メリット2.小資本でも自社ブランドを開発できる

2つ目は、小資本でも自社ブランドを開発できること。

オリジナルブランドの開発には、研究や開発にコストがかかります。資本力が乏しい事業者が開発コストに予算を割くのは難しく、どうしても仕入れメインの事業運営を選ばざるを得なくなります。

その点OEMを利用すれば、委託コストはかかるものの自社の設備投資や開発コストを抑えつつ、オリジナルブランドを開発できます。またノウハウに長けたOEMメーカーに依頼することで、商品開発までの時間を短縮できる点もメリットの1つです。

メリット3.製造以外の業務にリソースを割ける

3つ目は、製造以外の業務にリソースを割けること。

オリジナルブランドの開発をOEMメーカーに委託すれば、研究・開発に割いていた時間やリソースを他の業務に集中することができます。カスタマーサポートや在庫管理、サイト更新などECの業務は多岐に渡ります。リソースの集中によりユーザーからの評価が高まれば、売上増に繋がる好循環を作れるでしょう。

メリット4.OEMメーカーのアイデアを活用できる

OEMメーカーのアイデアを商品開発に活用できる点もメリットの1つです。

OEMメーカーはその商品の製造や開発に関する豊富な知識を持っています。これまでの開発経験から蓄積されたノウハウを持っているため、協力することでより質の高い商品開発を実現できます。

またこれまで商品開発に関するノウハウを持っていなかった事業者にとっては、貴重な“学び”を得る機会となり、今後のサイト運営に役立てることができるでしょう。

製造ノウハウの蓄積や利益率が下がる点はデメリット

OEMのメリットをご紹介してきましたが、最後にデメリットについても触れておきましょう。

OEMの活用は製造や開発をメーカーに委託できる一方で、自社の製造・開発ノウハウの蓄積が進まない点はデメリットといえます。今後オリジナルブランドを軸としたサイト運営を目指すなら、どこかのタイミングで自社製造への方向転換といった判断が必要となります。

またECサイトがオリジナルブランドを販売する強みは利益率の高さにありますが、OEMに委託すればその分利益率が下がってしまいます。ここもデメリットの一つです。

まとめ

今回はEC事業者がOEMを利用する4つのメリットについてご紹介しました。

OEMとは製造ノウハウを持つ企業が、他社の代わりにブランドを製造する仕組みのことです。例えば自社での製造ノウハウを持たないEC事業者でもOEMメーカーに委託することでオリジナルブランドの開発が可能となります。

近年ECではオリジナルブランドの有無がサイトの成功を支える要素となっています。OEMを使ってオリジナルブランドを開発・販売できれば、サイトに“強み”を持つことができるでしょう。