MEOとは？Googleマップ向けに取り組むSEOについて解説

EcWork編集部 2022.09.21

Googleの検索エンジン向けの施策としてSEOは有名ですが、近年実店舗の事業者向けにGoogleマップ向けの最適化を行うMEOが注目を集めています。

同じGoogleのアルゴリズム向けに最適化に取り組む施策ですが、MEOとSEOの違いはどこにあるのでしょうか。今回はMEOの概要やメリット、SEOとの違いについて解説します。

MEOとは？

MEOとはMap Engine Optimization（マップエンジン最適化）の頭文字を取った略語で、Googleが提供する地図サービス・Googleマップでの検索結果を上位表示させるための施策を意味します。

具体的には、Googleマップに掲載する自社の店舗情報やビジネス情報を最適化する取り組みで、Googleのアルゴリズムにとって、分かりやすい情報を掲載するという点ではSEOに近いイメージと言えます。

さてMEOとSEOの違いは最適化する“対象”にあります。

MEOはGoogleマップを対象にしますが、SEOでは検索エンジンが最適化の対象となります。このためMEOは主に実店舗を運営する事業者向けのWebマーケティングと呼べ、「ローカル検索」や「ローカルSEO」といった呼称でも呼ばれています。

EC事業者でも実店舗を運営する事業者は多く、オムニチャネルやOMO戦略を目指す事業者にとってはMEOの知識も重要となってくるでしょう。

では実際にMEOに取り組むメリットを3つの視点から見ていきましょう。

1つ目は検索結果よりも上部に表示されること。

上記の画像は「神戸スペイン料理」というキーワードで検索したGoogleの画面です。赤枠で囲った部分がGoogleマップの検索結果、青枠が検索エンジンの検索結果です。

これを見ると分かるように、検索エンジンの結果よりもGoogleマップが上部に表示されてています。MEOに取り組み上位に表示されれば、Googleでの検索結果では真っ先にユーザーの目に留まり、集客に絶大な効果を発揮します。

2つ目はモチベーションの高いユーザーを獲得できること。

「地域＋○○」といったキーワードで検索するユーザーは、すでに解決したい課題や目的が定まっているため、モチベーションの高い状態にあるといえます。つまりMEOで上位表示ができれば、集客に結び付きやすいと言えます。

また表示される情報は写真画像や電話番号、住所、サービス形態など必要な情報が網羅されており、行動を促しやすいフォーマットになっている点もメリットの1つです。

3つ目はSEOに比べて競合が少ないということ。

MEOの検索結果は実店舗のみに絞られています。SEOのように世界中のすべての情報やWebページと競争する必要がなく、競合が少ないといえるでしょう。また地域が限定されている点もSEOと比べ検索上位に表示しやすいポイントです。

ではMEOに具体的にMEOに取り組む上でどのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。

まずGoogleのアルゴリズムでは「有益で関連性が高い」情報を上位に表示するという大前提があります。これはMEO・SEOどちらでも共通する項目で、Googleの柱となる方針と言えます。ではMEOの対象となるGoogleのマップエンジンではどのような情報が「有益」と判断されるのでしょうか。

ポイントは「距離」「関連性」「知名度」の3つの指標です。

「距離」は言葉通り検索ユーザーの位置情報と店舗までの距離を意味します。これは物理的に店舗を移動させることが難しく、そもそも地域を絞ってユーザーは検索しているので、それほど意識しなくてもよいでしょう。きちんと登録する情報に地域の名称や住所を記載しておくといった程度です。

次に「関連性」は、検索したキーワードと店舗が登録した情報との関連性の高さを表します。この指標はMEOでも重要度がもっとも高く、事業者でも取り組みやすい項目です。Googleビジネスプロフィールから入力しますが、この入力内容を充実させることがポイントとなります。

最後に「知名度」はSNSでの投稿やSEOでの検索情報、口コミといったデータから総合的に判断されます。自分達ではなかなか評価を高めることが難しいですが、継続した情報発信に取り組むなどしてコツコツと評価を積み上げていきましょう。

今回はMEOとは何か？という疑問について解説しました。

MEOとは、Map Engine Optimization（マップエンジン最適化）の頭文字を取った略語です。Googleが提供する地図サービス・Googleマップでの検索結果を上位表示させるための施策を意味します。

MEOはGoogleマップを対象にしますが、SEOでは検索エンジンを対象とする点が大きな違いで、実店舗の運営やオムニチャネルに取り組むEC事業者向けの施策といえます。MEOで検索上位に表示されれば、検索エンジンの結果よりも上位に表示され、モチベーションの高いユーザーを獲得できます。

ぜひ実店舗を運営する事業者は、MEOに取り組みながら集客へ繋げていきましょう。