【必読】商品レビューアップデートとは?内容と対策を解説

EcWork編集部

【必読】商品レビューアップデートとは?内容と対策を解説

EcWork編集部

Googleでは2022年3月23日に商品レビューに関するアップデートを実施しました。このアップデートは「商品レビューアップデート」と呼ばれており、Googleでは英語圏を対象に実施したとアナウンスしています。

今後日本語圏でも商品レビューアップデートが実施されると予想され、コンテンツを作成する事業者はアップデートの内容や対策を押さえておく必要があります。

本記事では商品レビューアップデートの内容や対策について解説しています。

商品レビューアップデートとは?

商品レビューアップデート とは

「商品レビューアップデート」とはGoogleが実施した、商品レビューを掲載したコンテンツを対象とするアルゴリズムアップデートのことです。

レビュー内容の専門性や独自性が求められるようになり、商品をまとめただけのコンテンツよりも、詳細な商品紹介やレビューが記載されたコンテンツが評価されるよう変更されました。

例えばアフィリエイトを目的としたコンテンツで、大量の商品をただ並べただけの記事はこのアップデートで大きく評価を落としています。一方で実体験にもとづいた詳細なレビューや、リアルな使用感といった独自性の高いコンテンツは評価されるようになっています。

このアップデートはすでに2021年の4月8日と12月1日に実施されており、2022年3月23日のアップデートは3回目の実施となります。

対象となるのは、商品レビューに特化した「アフィリエイトサイト」で、現在のところ購入者がレビューを投稿する「EC サイト」は非対象とされています。しかし商品レビューはECと関連性が高い項目だけに動向は注視しておく必要があります。

日本語圏へのアップデートが拡大すると予測される

Googleでは今回のアップデートは英語圏を対象とした内容だと紹介しています。今のところ日本語圏へのアップデートは公式にアナウンスされていませんが、今後対象範囲が日本語圏に拡大すると予測されています。

2022年5月24日現在、すでに日本の国内の検索結果にも商品レビューアップデートが影響した順位変動が見られています。過去にGoogleがアップデートを公式にアナウンスしなかったケースは多いため、国内の事業者も「商品レビューアップデートが実施された」という認識で対策をおこなうのが妥当でしょう。

商品レビューアップデートへの対策

では商品レビューアップデートにはどのような対策を講じていけばよいのでしょうか。

1.独自性がある質の高いレビューコンテンツを作成する

1つ目は独自性がある質の高いレビューコンテンツを作成すること。

レビューコンテンツを作成する場合は、メーカーが提供する情報以外の独自性のある内容を意識しましょう。具体的には商品のリアルな使用感や他の商品との比較、過去の商品からの変更点などオリジナリティの高い切り口を目指します。

Googleでは質の高い情報やコンテンツがSEOの評価にもっとも影響すると述べています。商品レビューコンテンツにおいても、独自性のある質の高いレビューを作成しましょう。より詳細な項目についてはGoogleが公開した下記のリストを参考にしてください。

【Googleが公開した質の高いレビューの書き方】

・必要に応じて、商品に関する専門知識を伝えているか。


・メーカーが提供する情報以外の独自のコンテンツで、商品の見た目や使い方を紹介しているか。

・商品に求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定を提供しているか。

・競合商品との差別化要因について説明しているか。

・比較対象となる商品を示しているか。または、特定の用途や状況にどの商品が最適か説明しているか。

・調査に基づいて、特定の商品のメリットやデメリットについて述べているか。

・以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど、ユーザーの購入決定に役立つ情報を提供しているか。

・商品が属するカテゴリの主な意思決定要因と、その分野での当該商品の性能を明らかにしているか。たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。

・メーカーからの情報以外に、商品の設計と、それがユーザーに与える影響に基づいて、重要な選択肢を示しているか。

https://developers.google.com/search/blog/2021/04/product-reviews-update?hl=ja

・画像、音声、または商品に関する自分自身の体験に基づく説明へのリンクなど、専門知識を示し、レビューの信頼性を裏付ける証拠を提供します。

・複数の販売者へのリンクを記載し、読者が任意の販売者から購入できるようにします。

https://developers.google.com/search/blog/2021/12/product-reviews-update-and-your-site?hl=ja

2.ランキングリストは専門的な内容にする

2つ目はランキングリストは専門的な内容で掲載するようにしましょう。

商品レビューのコンテンツで多いのがランキングリスト形式です。こうした記事は個別の商品に割く情報量が少なく、コンテンツの内容が薄くなってしまいます。商品レビューアップデートではこうしたコンテンツは評価が下がるとされているため内容の改善が必要です。

具体的には一つひとつの商品への記述や専門性を高めていきましょう。Googleが今回のアップデートで目指すのは、ユーザーにとって有益な商品レビューを上位表示させることです。ランキングリスト形式そのものが評価を下げるのではなく、あくまでもユーザーのとって有益かどうか?といった視点を重視する必要があります。

3.E-A-Tを意識する

E-A-Tを意識することも今回のアップデートへの対策として有効です。

具体例を挙げましょう。今回の商品レビューのアップデートでは、専門性の高い著名な人物のレビューに関しては順位の変動が見られませんでした。一方で一般的なユーザーのUGCを掲載したレビューでは順位の変動が見られました。

近年のGoogleのアップデートではE-A-Tがより重視される傾向にあり、商品レビューアップデートにおいても同様と考えられるでしょう。

まとめ

今回はGoogleが実施したアルゴリズムアップデート、商品レビューアップデートについて解説しました。

商品レビューアップデートでは、商品レビューを掲載したコンテンツを対象に、レビュー内容の専門性や独自性が求められるようにな変更されました。大量の商品をただ並べただけの記事はこのアップデートで大きく評価を落としており、とくにアフィリエイトサイトへの影響が顕著です。

しかし、商品を並べるコンテンツ(ランキングリスト形式)そのものが評価を下げるのではなく、あくまでもユーザーにとって有益でないサイトが評価を下げています。これまでのGoogleの方針同様、質の高いレビューコンテンツであれば評価される点は押さえておきましょう。