Yappli(ヤプリ)とは?クラウド型アプリ開発サービスのメリットや料金形態を解説!
2020.07.10スマホの普及にあわせて、ECでも自社アプリの存在が注目を集めるようになりました。
しかし、いざアプリを開発しようにも、専門的なノウハウを持たない事業者にとっては「何からを手をつければよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、クラウド型のアプリ開発プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」をご紹介します。誰でも手軽にアプリを開発できる注目サービスの概要や、メリット、料金形態などを詳しくご紹介します。
目次
Yappli(ヤプリ)とは?
Yappli(ヤプリ)は、株式会社ヤプリが提供するクラウド型のアプリ開発プラットフォームです。
アプリの開発から運用・分析に至るまでをプログラムを書かない「ノーコード」で利用することが可能。専門的なノウハウを持たない事業者でも、手軽に自社アプリを開発し運用することができます。
2013年にサービスがリリースされると、利便性の高いサービスが評価され400社以上がサービスを導入。アプリを開発し、自社の販促やブランディングに活かしたいEC事業者から人気を集めるサービスです。
ECにおけるアプリの存在価値は?
さて、ECにおけるアプリの存在価値はどこにあるのでしょうか?
1つは、ユーザーに対して多彩なアプローチを提供できるということ。EC向けのアプリはスマホを使って利用するのが一般的ですが、ECサイトとの連携はもちろん、バーコードリーダーの活用やプッシュ通知の活用などユーザーに多彩なアプローチを提供できます。
とくにプッシュ通知はメールに比べて約3倍も開封率が高いことで知られており、販促効果を高めるには魅力的なツールです。
もう1つは、ユーザーに対してブランディングを行う意味でも効果が高いでしょう。アプリは常にスマホやタブレットの画面上に表示され、手軽にアクセスすることができます。自社ブランドへのダイレクトラインを確保できるという意味では、ブランディングを行うにはうってつけです。
アプリ内のコンテンツを充実させることができれば、ユーザーとの良好な関係性を築き、ロイヤリティの向上やリピーターの獲得に繋げることができるでしょう。
Yappliのサービスの特徴は?6つのメリットを紹介
では、Yappliのサービスの特徴とも呼べる、6つのメリットについて見ていきましょう。
1.スピーディーかつ自由なアプリ開発が可能
1つ目のメリットは、スピーディーかつ自由なアプリ開発ができるということ。
通常アプリを開発するには、専門的な知識をもとにプログラムを書かなければなりません。そのため、時間や手間がかかりますが、Yappliではプログラムを書かない「ノーコード」でアプリを開発することができるため、アプリをスピーディーに開発することができます。開発にかかる労力を大幅に軽減できることから、事業者の作業負担を減らせる点もメリットの1つ。
また、デザインの自由度も高く、iOSとAndroidそれぞれに対応したオリジナリティの高いアプリを誰でも手軽に開発することが可能です。
2.管理・運用を簡単におこなえる
2つ目は、アプリの管理や運用を簡単におこなうことができるということ。
Yappliでは、事業者が直感的にアプリの編集を実行できる管理画面を採用。プレビューやタイマー、バックアップ機能などを搭載することで、機能やデザイン変更からストア申請管理に至るまでを簡単におこなうことができます。
ECではリアルタイムで情報を更新し、常にユーザーに鮮度の高いコンテンツを提供することが求められます。Yappliなら、管理・運用面で利便性が高くスピード感を持って作業に臨むことができるでしょう。
3.集客や販促に役立つ多彩なプッシュ通知
3つ目は、集客や販促に役立つ多彩なプッシュ通知が用意されているということ。
プッシュ通知はメールに比べ開封率が高く、ECの集客や販促に効果的なツールとされています。Yappliでは、GPS情報や性別・誕生日といったユーザー属性、行動データなどを元にプッシュ通知を配信可能。
それぞれに最適化されたシナリオを用意して配信できるため、高いECの集客や売上アップに効果を期待できます。
4.高度なデータ分析を実現
高度なデータ分析を実現できる点も、Yappliのメリットの1つです。
Yappliではアプリ内で収集したデータをダッシュボードで素早く可視化。スムーズなPDCAサイクルを後押ししてくれます。
また、GoogleアナリティクスやApps Flyerによる詳細なデータ分析はもちろん、DMP(データマネジメントネットワーク)やDWH(データウェアハウス)とのデータ統合も実行できるため、より詳細な情報を元にデータ分析が可能となります。
5.クラウドで最新バージョンを利用できる
5つ目は、クラウドで最新バージョンのサービスを利用できるということ。
Yappliはクラウド型のアプリ開発プラットフォームなので、常に最新のOSにアップデートした状態でサービスを利用することができます。年間の機能改善や新機能の追加は100回以上。
EC業界は日々新しいサービスやトレンドが続々と現れる変化の激しい業界ですが、クラウド型のYappliならこうした変化にも柔軟かつスピーディーに対応してくれるでしょう。
6.充実のサポート体制によるサクセス支援
充実したサポート体制による、サクセス支援が整っている点もメリットの1つでしょう。
集客やアプリ運理のPDCA支援や、管理画面サポート、ストア申請支援などアプリのリリースだけでなくその後の成功への道筋もしっかりフォローしてくれます。これまで400社以上の導入実績から得られたノウハウの蓄積も、事業者にとっては大きなメリットとなるでしょう。
Yappliの料金形態は?
では、Yappliのサービスを導入する際の料金形態について見ていきましょう。
見積りにより初期費用と月額料金を算出
Yappliの料金は、事業者のニーズにあわせて見積もりを算出する形式となっています。
料金は導入時に発生する初期費用と、毎月のサービス利用料にあたる月額料金の2種類に分けられます。詳細が気になる場合は、Yappliへ問い合わせを行うのが一番早い方法です。
初期費用と月額料金の詳しい内訳は下記の一覧を参考にしてください。
【初期費用】
アプリの企画提案 | アプリ制作 | UI/UXデザイン |
iOS/Android | ストア申請支援 |
【月額料金】
運用管理画面 | カスタマーサポート | サーバ運用 |
保守/監視 | OSアップデート対応 | 全ての標準機能の利用 |
アプリ開発にかかる業界の相場はどれくらいなの?
さて、サービスの詳しい料金形態は見積りによる算出ですが、参考としてアプリ開発にかかる料金の相場をご紹介しておきましょう。
初期費用 | 月額料金 | |
外注スクラッチ | 1,000万~1,500万 | 150万~ |
アプリ開発PF | 数十万~数百万円 | 数十万~ |
アプリの開発には、システムを1から作成する「外注スクラッチ」と、Yappliのような「アプリ開発プラットフォーム」を利用する2種類の方法があります。
外注スクラッチの場合は専門のエンジニアがシステム開発に携わるため、人件費や開発期間が長く初期費用も格段に高くなってしまいます。ECサイト向けのアプリ開発の相場としては1,000万~1,500万円におよぶことも少なくありません。
一方のアプリ開発プラットフォーム(PF)では、サービス側でひな型となるシステムが用意されているため、開発費用を安く抑えることができます。個人・小規模向けなら数十万円~、中堅・大手企業なら数百万円~アプリを開発することができるため、外注スクラッチよりもコストを大幅に抑えることが可能です。
月額料金にあたるランニングコストも、外注スクラッチでは150万程度なのに対し、アプリ開発プラットフォームでは数十万円程度が相場となります。
まとめ
今回は、クラウド型のアプリ開発プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」について、サービス概要やメリット、料金形態についてご紹介しました。
アプリ開発は専門的なノウハウが必要な上、コストの負担も大きくなってしまいます。その点Yappliのサービスは、手軽にアプリを開発できる上、コスト面の負担を抑えることも可能です。EC事業者の方で、自社アプリの導入を検討している方には、ぴったりのサービスと呼べるでしょう。
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