Amazonペイメントとは?EC運営者なら導入したい鉄板サービスを解説
2020.05.18ECサイトに導入する決済サービスを選ぶなら、Amazonペイメントは欠かすことができません。
Amazonのアカウント情報を使うことで、スピーディーかつ利便性の高い決済方法を提供することで、サイトのCV率を高めることができます。
今回は、EC運営者ならぜひとも導入したいAmazonペイメントのサービス概要を詳しく解説します。
目次
Amazonペイメントとは?
Amazonペイメントとは、Amazonが提供するID決済サービスです。
「Amazonログイン&ペイメントサービス」が正式名称で、日本では2015年にサービスがリリース。瞬く間に人気の決済サービスとして広まり、多くのECサイトで導入が進みました。
Amazonのログイン情報で決済が可能
サービスの最大の特徴は、Amazonのログイン情報を利用することで、スピーディーな決済が可能になるということ。
ECサイトでの決済では、個人情報やクレジットカード番号など入力項目が多く、ユーザーにとってはストレスが溜まる作業が多くなります。購入を途中であきらめる「カゴ落ち」が頻発するのも入力作業中が多く、事業者にとっては利便性の高い決済方法を用意することが急務でした。
Amazonペイメントでは、すでに登録してあるAmazonのログイン情報だけを入力すれば、住所・氏名・電話番号・クレジットカード情報といった登録情報がすぐさま共有され、面倒な入力作業をスキップすることが可能。
最短2アクションで決済が完了することから、スピーディーかつ利便性の高い購入体験を実現できます。
国内のAmazon利用者数は5,000万人を突破
ニールセンデジタルが2019年に発表した調査によると、Amazonの国内利用者数は5,004万人。これは楽天の4804万人を上回り国内No.1の数字です。
見方を変えれば、すでに国内だけで5,000万人を超えるAmazonアカウントの利用者がいるということ。これは、Amazonペイメントを利用できるユーザー数と言い換えることもでき、同サービスのニーズが高まり続けるのも納得できるでしょう。
Amazonペイメントの5つのメリット
では、Amazonペイメントのサービスの特徴をより詳しく知るために、サービスの5つのメリットを見ていくことにしましょう。
メリット1.CV率のアップが期待できる
1つ目のメリットは、CV率のアップが期待できるということ。
Amazonペイメントでは、すでに利用しているAmazonのアカウント情報を利用することで、面倒な入力作業を省いて決済作業を完了することができます。
スピーディーかつ便利なサービスを提供できるようになるため、コンバージョンに繋がりやすく、CV率のアップが期待できます。とくに入力作業が必須となる新規顧客にとっては利便性が格段に高まることから、初回購入時のカゴ落ちを大幅に軽減することができるでしょう。
メリット2.ユーザビリティを高めることができる
2つ目は、ユーザビリティを高めることができるということ。
利便性の高いサービスの導入は、自社サイトでの購入体験を向上さて、ユーザビリティを高めることに繋がります。これはサイトのロイヤリティ向上に繋がりやすく、ユーザーとの良好な関係を築くことができます。
リピートユーザーの獲得は、ECサイトの売上を高めるには欠かせないポイントですが、ユーザビリティやロイヤリティが高まれば、リピート購入に繋がりやすくなるでしょう。
メリット3.セキュリティの安全性を提供できる
セキュリティ面での安全性を提供できる点も、Amazonペイメントのメリットです。
世界No.1のネットショッピングモールを手掛けるAmazonでは、世界水準のセキュリティ体制を構築しています。Amazonペイメントでもこうした体制はもちろん整備されており、ユーザーは安全なサービスの元で安心してショッピングを楽しむことができます。
また、Amazonペイメントをすでに利用しているユーザーにとっては「いつも利用しているサービス」という信頼感が築かれています。こうした信頼感を自社サイトで提供できるという点も、Amazonペイメントを導入するメリットといえるでしょう。
メリット4.音声ショッピングを利用できる
Amazonペイメントでは、音声ショッピングを利用できる点もメリットの1つに数えられます。
Amazonが提供する音声認識サービス「アレクサ」を利用すれば、音声だけで欲しい商品を検索・購入することが可能です。その際決済方法としてAmazonペイメントを利用するため、同サービスを導入しておけば音声ショッピングに自社商品を提供できることになります。
今後AI技術を利用した音声認識サービスの精度はさらに向上し、一般ユーザーへのさらなる普及も予想されます。先を見据えた上でも、Amazonペイメントを導入しておくメリットとして注目すべきポイントでしょう。
メリット5.実店舗でキャッシュレス決済が可能
5つ目のメリットは、実店舗でキャッシュレス決済が可能だということ。
Amazonペイメントでは、ショッピングアプリをスマホにインストールしておくことで、実店舗でのキャッシュレス決済を行うことができます。ECサイトと実店舗を運営している事業者は多いですが、オンラインだけでなくリアル店舗でもAmazonペイメントが利用できる点は、実に魅力的です。
ECサイトが数多く出店している状況にあって、実店舗をユーザーとの密なタッチポイント(接点)として利用するケースも増えています。ブランディングやおもてなしがサービスへの愛着や信頼感を育むことから、今後実店舗の価値が見直されることが予想されます。
こうした状況でも、スピーディーかつ便利な決済方法を提供できるAmazonペイメントは、事業者にとっては強い味方となってくれるでしょう。
Amazonペイメントの利用料金は?
さて、Amazonペイメントを導入する際に気になるのが利用料金ではないでしょうか。ここでは、サービスを利用する際の料金について見ていきましょう。
ペイメントの料金は成約完了時の手数料のみ
Amazonペイメントでは、初期費用や月額料金などは一切発生しません。その代わり、サービスを利用した際にのみ手数料が発生します。つまり、Amazonペイメントを利用して商品を購入した場合に、その売上に応じて手数料が発生するという仕組みです。
手数料は以下のような割合となっています。
対象 | 決済手数料 |
デジタルコンテンツ以外(物理的商品・サービス等) | 4% |
デジタルコンテンツ4.5% | 4.5% |
事業者は売上に応じてこの割合の手数料を支払うことになるため、無駄なコストを抑えることが可能。費用対効果の面からも魅力的な仕組みといえるでしょう。
Amazonペイメントの導入方法
では、EC事業者がAmazonペイメントを導入するにはどのような方法があるのでしょうか。
Amazonペイメントを利用する場合、アマゾンの審査に通過する必要があります。審査を申し込む条件として、次の2つが挙げられます。
- 日本に拠点のある法人
- 禁止ビジネスカテゴリー、または導入サイト内に禁止商材を取り扱っていない
この2点が満たされていれば、申し込みフォームから定められた手順で入力や手続きを完了すれば、サービスを導入することができます。
審査通過後の導入方法にはつのパターンがある
さて、Amazonペイメントの審査を通過すると、実際にサービスを利用できるようにシステムを組み込む段階となりますが、この際導入方法には2つのパターンがあります。
1つは、自社でシステムを開発し、サービスを導入する方法。こちらはECサイトを自社で構築している場合で、開発後に動作確認等が必要となるため、ある程度時間がかかります。
もう1つは、アマゾンが連携しているグローバルサポーターを通してサービスを導入する方法です。Amazonペイメントでは、主要なEC構築サービスや支援サービスとのパートナシップを締結しています。
future shop | iplogic | リピスト |
ecbeing | MakeShop | EC Force |
メルカート | カラーミーショップ | |
ebisumart | ビービーエフ |
上記はもっとも関係性の深いプレミアムソリューションパートナーズ10社の一覧ですが、主要なEC構築サービスはほぼすべて網羅されているといえます。
また、これ以外のサービスとも幅広くパートナーシップを結んでおり、こうしたグローバルサポーターでサイトを構築している場合は、手続きもスピーディーで約2週間程度でサービスを実装できます。
まとめ
今回は、Amazonのログイン情報を利用して利便性の高い決済方法を提供できるAmazonペイメントについてご紹介しました。
AmazonペイメントならECショッピングで面倒な入力作業を省き、手軽で安心した購入体験を提供できます。利便性の向上からCV率のアップやロイヤリティ向上が期待でき、新規ユーザーはもちろんリピートユーザーの獲得にも大きく貢献してくれるでしょう。
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