サイト内検索の注目株!goo Search Solutionの特徴を解説
2020.04.29ECサイト内の検索機能を向上させ、売上や滞在率のアップに貢献するサイト内検索ツール。
その中でも比較的新しいサービスとして注目を集めているのが、goo Search Solutionです。
今回は、サイト内検索ツールの新たな注目株とされるgoo Search Solutionの特徴や機能について、詳しく紹介します。
目次
サイト内検索とは?
サイト内検索とは、Webサイト内の情報を検索することができる機能のことです。
サイト内に用意された検索窓から、自由にキーワードを入力して検索を行うことができ、目当ての商品や関連商品を素早く見つけ出すことができます。
カテゴリ検索やサジェスト検索といった機能も含まれることから、ユーザーが検索の段階でストレスなく商品を見つけ出し、ユーザビリティの高いサイトの構築に貢献してくれます。
サイト内検索を導入するメリットは?
では、サイト内検索を導入するメリットはどこにあるのでしょうか?
1つ目は、コンバージョン率が高まるということ。
ECサイトを訪れるユーザーは、購入したい商品のイメージがある程度固まっているケースが少なくありません。そのため、サイト内でいかに早く目当ての商品に誘導できるかが、コンバージョンの可否を左右します。
「検索しても欲しい商品が表示されない」
「キーワードと関連がない商品も表示される」
といった状態では、ユーザーのストレスが高まり離脱に繋がってしまうでしょう。
その点サイト内検索ツールを導入すれば、検索結果のスピードアップや、ユーザーごとに最適化された検索環境を提供できるため、ユーザー離脱することなく目当ての商品へ誘導することが可能。結果として、コンバージョン率の向上も期待できるという訳です。
もう1つは、リピートユーザーの獲得に繋がるということ。
便利で使いやすい検索機能が用意されたサイトは、UXやロイヤリティの向上に貢献してくれます。これはECサイトにおいてリピートユーザーを獲得する大きなアドバンテージと言え、サイト内検索を導入するメリットと言えるでしょう。
goo Search Solutionとは?
サイト内検索の機能を提供するサービス会社は多いですが、その中でも新しい注目株として人気を集めているのがgoo Search Solutionです。
goo Search Solutionは、NTTレゾナントが2016年にリリースしたサイト内検索ツール。比較的歴史の浅いサービスですが、NTTレゾナントと言えば、ポータルサイト「goo」を20年以上運営してきた実績があり、サイト内検索に関するノウハウの蓄積があります。
このノウハウを活かした「売るため」のサイト内検索ツールとして、満を持してリリースしたのが、goo Search Solutionという訳です。
特徴1.表記のゆれに強い
では、goo Search Solutionのサービスの特徴を1つずつ見ていきましょう。
1つ目は、表記のゆれに強い検索サービスだということ。
表記のゆれとは、Webサイトにおいて同じ言葉であっても、違う表記が混ざってしまう状況を言います。
例えば、人気シューズブランドのNIKEを検索する際に、ローマ字表記で「NIKE」と入力するのか、日本語で「ナイキ」と入力するのかといったケースが考えられます。これはどちらも同じ意味の言葉なのですが、サイト側は違った言葉として認識してしまい、検索結果が上手く反映されないといった状況が発生してしまいます。これが表記のゆれです。
ECサイトでこの表記のゆれが発生すると、検索結果が0件と表示される「0件ヒット」や、ユーザーのニーズと違った結果が表示されてしまい、購入機会の損失に繋がりかねません。
goo Search Solutionは、こうした表記のゆれに対してとても強いという特徴を持っています。これは20年に渡るポータルサイト「goo」の運営により、膨大な検索情報の蓄積があるから。スペルミスや漢字間違い、関連キーワードなどをAIが自動で識別し、ユーザーの求める検索結果を表示してくれます。
特徴2.AI学習による検索結果の最適化
2つ目の特徴は、AI学習を用いることで検索結果を最適化することができるということ。
goo Search Solutionのサービスでは、高度なAI学習を活用してサービスを提供しています。これにより、ユーザーの行動ログを収集・蓄積し、最適な検索結果を表示することが可能となりました。
例えば、ユーザーが過去に購入した履歴や閲覧した履歴から興味や関心を分析。同じキーワードで商品を検索したとしても、ユーザーごとにパーソナライズ化された検索結果を提供できます。「購入期待値」が高い順に商品の並び順が変わるため、コンバージョンに繋がりやすくサイトの売上アップを期待できるという訳です。
また、こうしたパーソナライズ化されたサイト内検索は、ユーザビリティの向上にも貢献します。便利で使いやすいサイトであれば、「また利用しよう」と考えるのは自然な流れで、リピートユーザーの獲得やファンの育成にも効果を発揮してくれるでしょう。
特徴3.高い技術力と柔軟なカスタマイズ
3つ目は、高い技術力と柔軟なカスタマイズを提供しているということ。
goo Search Solutionは、NTTレゾナントというNTTグループが運営するサービスです。そのため、高い技術力を存分に活用してシステムを構築しています。検索結果のレスポンススピードの採用や、高性能AIエンジンの導入など、他のサービスと比較しても申し分ない品質を提供してくれます。
また、サイト独自の仕様や新機能の開発といったユーザーの要望にも柔軟に対応するなど、カスタマイズ性の高さも魅力の1つ。ECサイトでは年々業界内の競争が過熱化しているため、オリジナリティあるサイトの構築が求められています。カスタマイズ性の高いgoo Search Solutionならこうしたニーズにも対応でき、独自色の強いサイトの構築も可能でしょう。
goo Search Solutionの機能一覧
では、実際にgoo Search Solutionで利用できる機能をまとめてチェックしていきましょう。
goo Search Solutionでは、サイト内検索向けの基本機能と、利便性やユーザビリティ向上に繋がる関連機能の2つが用意されています。
基本機能
- 表記のゆれ辞書
- キーワードサジェスト
- キーワード×カテゴリサジェスト
- カテゴリ検索
- ファセットカウント
- 並び替え(ソート)機能
基本機能の中でも、goo Search Solutionの大きな特徴の1つが「表記のゆれ辞書」でしょう。すでにご紹介した表記ゆれを修正し、最適な検索結果を表示してくれます。
「キーワードサジェスト」では、ユーザーがキーワードを入力している途中で、関連性の高いキーワードを表示してくれるサジェスト機能です。より手軽なサイト内検索を実現でき、ユーザーにとって利便性の高い機能の1つと言えます。
「キーワード×カテゴリサジェスト」は、関連するカテゴリ情報もあわせて表示してくれる機能で、目的の商品に辿りつく後押しをしてくれます。例えば、NIKEというブランドでも、商品がウェアなのかスニーカーなのかで、カテゴリは違ってきます。ユーザーが検索窓から素早く目的地に辿りつくには、とても便利な機能です。
goo Search Solutionの「カテゴリ検索」は、カテゴリを分けるだけでなく、しっかりと階層ごとに商品を分類して表示できます。
また、「ファセットカウント」はカテゴリで絞り込みを行う際に、絞り込んだ商品の件数を数字のカウントを表示する仕組み。
「並び替え(ソート)機能」は、ユーザーのニーズに合わせて商品を自由に並び替えることができる機能で、検索効率をさらに高めることができます。
関連機能
- ダイレクト検索
- タッチサジェスト
- 音声検索
- トレンドワード
- 関連ワード
- レコメンド
「ダイレクト検索」とは、商品の名称やカテゴリではなく「送料」や「キャンペーン」といった関連するキーワードから的確な検索結果を表示する機能です。開催中のキャンペーンの特設サイトやバナーに誘導するといった施策が可能で、より柔軟なマーケティング戦略を後押ししてくれます。
「タッチサジェスト」はスマートフォン向けの関連機能です。スマホではPCとは違い、細かな絞り込みが煩わしいといった課題があります。タッチサジェストではこうした課題を解決するために、サジェストキーワードの追加や削除をワンタップで行うことが可能。また、カテゴリを検索をスクロール形式で行えるなど、スマホの機能と相性の良いデザインを採用できます。
また、「音声検索」機能を利用して、声で検索を行えるのも便利です。こちらもスマホユーザーへの利便性向上が期待できます。
この他にも、トレンドとなっているキーワードを表示してくれる「トレンドワード」機能。検索結果と関連したワードを表示してくれる「関連ワード」機能。ユーザーの行動履歴から、関連商品を表示する「レコメンド」機能なども、goo Search Solutionを使って利用できる機能です。
まとめ
今回はサイト内検索ツール「goo Search Solution」の特徴や機能についてご紹介しました。
goo Search SolutionはNTTレゾナントが提供しているサイト内検索ツールで、ポータルサイト「goo」の20年の運営ノウハウや最先端テクノロジーを活かした、高精度な検索ツールです。2016年とサービスとしてはまた新しいものの、今後さらなる成長が期待できるサービスと言えるでしょう。
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