「BASE」と「STORES.jp」はどちらがオススメ?無料のネットショップ構築サービスを徹底比較

EcWork編集部

「BASE」と「STORES.jp」はどちらがオススメ?無料のネットショップ構築サービスを徹底比較

EcWork編集部

無料のネットショップ構築サービスの中でも、「BASE」と「STORES.jp」のどちらを選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

両サービスとも無料とは思えないハイクオリティなサービスとして人気を集めていますが、サービス内容の違いはどこにあるのでしょうか?

今回は、BASEとSTORES.jpのサービス内容を徹底比較していきましょう。

BASEとSTORES.jpとは?

BASEとSTORES.jpとは、どちらも無料でネットショップを開設することができるEC構築サービスです。

ネットショップを構築するには、サイトの構築費用がネックとなってきますが、両サービスを利用するばコストの不安を大きく軽減することができます。これまでは事業に乗り出すのが難しかった小規模の事業者や個人からでも、簡単に本格的なネットショップをオープンできるとあって、高い人気を集めるサービスと言えます。

それでは、両サービスの詳しい概要を見ていくことにしましょう。

BASEとは?

BASE(ベイス)とは、2012年にサービスを開始した無料のネットショップ構築サービスです。サービス開始からまたたく間にユーザー人気を獲得し、これまでに80万店舗を超えるショップ構築を手掛けてきました。

公式サイトはこちら「BASE」

BASEの特徴の1つに、自社がサービスを運営するショッピングモールアプリの存在が挙げられます。こちらは、同サービスを使って開設したお店が一同に介する大規模ECモールで、アプリの登録者数は500万ユーザーを数えます。事業者からすれば、ショップを開設した当初から集客面で大きなアドバンテージを得ることができるため、サービスを利用する上でのメリットと呼べるでしょう。

また、ライブコマースを利用できる「BASEライブ」や、ショップの情報を掲載できるWebマガジン「BASE Mag.」など、独自の集客ツールを有しているのも、BASEが人気を集める秘密です。

STORES.jpとは?

STORES.jp(ストアーズ.jp)は、2012年8月からサービスを提供している、無料のEC構築サービスです。「自分でつくれる本格的なネットショップ」という言葉通り、誰でも簡単に本格的なネットショップを開設できるサービス内容が整っています。

公式サイトはこちら「 STORES.jp 」

サービスでは、毎月10,000店舗以上が新たにショップをオープン。ジャンルも、ファッションや雑貨、食品など実に多彩で、あらゆる商材に対応した店舗構築を可能にしてくれます。

ネットショップの構築と聞くと専門的な知識が必要とあって、女性ユーザーは抵抗を感じてしまいがちですが、STORES.jpの約半数に迫る48%は、女性がオーナーを務める店舗です。このデータからも、STORES.jpのサービスがいかに使いやすく利便性が高いかが見て取れます。

また、同サイト内で運営されているSTORES.jp MAGAZINEでは、ネットショップの初心者や中級者がサイトを運営する上でのノウハウをたっぷり紹介。STORES.jp内の機能の使い方なども分かりやすく掲載しているので、安心してショップ運営にトライすることができるでしょう。

ポイント比較!BASEとSTORES.jpのサービス内容は?

ここからは、BASEとSTORES.jpのサービス内容を、ポイントごとに比較していきましょう。

今回比較するのは次の5つです。

  • 手数料
  • 振込手数料
  • 決済方法
  • デザイン
  • 手数料以外の利用料金

1.手数料

1つ目の比較ポイントは、手数料です。

BASEとSTORES.jpは、どちらも初期費用や月額料金がかからない無料のサービスですが、商品を販売したタイミングで手数料が発生します。

まずBASEの手数料から見ていきましょう。BASEでは、

  • BASEかんたん決済手数料 3.6%+40円
  • サービス利用料 合計金額(商品代金+送料)の3%

の2種類の手数料が発生します。

BASEかんたん決済手数料は、BASEが提供している決済サービス「BASEかんたん決済」を利用する際に発生するもので、各注文ごとに3.6%+40円が発生します。また、サービス利用料は、商品が売れた場合に発生する販売手数料で、合計金額(商品代金+送料)の3%に設定されています。

次に、STORES.jpの手数料を見ていきましょう。STORES.jpの手数料は、

  • 決済手数料 5%(スタンダートプラン3.6%)

のみとなっています。

無料で利用するフリープランでは5%の手数料がかかり、月額1,980円で利用できるスタンダートプランでは3.6%に設定されています。

この数字だけを見ると、BASEでは手数料で6.6%(3.6%+3%)+40円がかかるのに対し、STORES.jpではフリープランでも5%となることから、手数料ではSTORES.jpがお得と言えそうですね。

2.振込手数料

次に、振込手数料について比較していきましょう。振込手数料とは、商品を販売して得た売上を、サービス会社から口座に振り込んでもらうための手数料です。

BASEとSTORES.jpではどちらも

  • 振込手数料 250円

で統一されています。

一点注意したいのが、BASEでは2万円未満の場合、事務手数料が500円発生してしまうということ。少しでも無駄を削りたい場合は、振込金額が2万円未満にならないように注意しましょう。

3.決済方法

次に、決済方法について比較していきましょう。多様な決済方法が用意されているかどうかは、ネットショップの売上に大きく影響を与えます。

こちらは、BASEとSTORES.jpで利用できる決済方法を一覧にしたものです。

決済方法BASESTORES.jp
クレジットカード決済
コンビニ決済
翌月払い(Pay)
銀行振込
キャリア決済
PayPal
楽天ペイ
代引引換※(スダンダードプラン)
Amazon Pay※(スタンダードプラン)

これを見ると、決済方法の種類ではSTORES.jpの方が優れていることが分かります。代金引換とAmazonPayはスタンダードプランのみですが、全9種類の決済方法が用意されているのは魅力的です。

4.デザイン

次に、デザインの違いについて比較していきましょう。

BASEでは、11種類の無料テンプレートと、27種類の有料テンプレートを利用することができます。ポイントは、HTML編集に対応しているといこと。専門知識がある方なら、テンプレートを自由にカスタマイズすることが可能です。

STORES.jpでは、無料のテンプレートが48種類用意されています。直感的にデザインを編集できる仕様になっていることから、初心者でも簡単にサイトデザインをカスタマイズできます。ただ、BASEのようにHTML編集には対応していないので、細部までこだわりたいという方は、物足りないと感じてしまうでしょう。

5.手数料以外の利用料金

BASEとSTORES.jpでは、手数料以外で一部料金が発生するサービスがあります。

【BASE】

まず、BASEでは機能拡張用の「BASE Apps」のうち、3種類が有料のオプション扱いとなっています。

  • BASEロゴ非表示:500円
  • 不正決済保証:980円〜
  • 振込申請プラス:980円

「BASEロゴ非表示」は、ネットショップにBASEのロゴを一切表示しない機能。ショップのデザインに徹底してこだわりたい方にはおすすめです。「不正決済保証」は、クレジットカードの不正利用による売上を保証してくれるサービス。「振込申請プラス」は、売上金の早期振込や定期振込サービスを利用できるオプションです。

【STORES.jp】

  • スタンダードプラン:1, 980円
  • スピードキャッシュ:各決済手数料+翌日振込手数料(スタンダードプランの方 1.5% 、フリープランの方 3.5%)
  • 倉庫サービス :1点19円~

STORES.jpでは、無料でサービスを利用できるフリープラン以外に、月額1,980円で利用できるスタンダードプランが用意されています。両プランでは、手数料や利用できる機能に違いがあり、有料プランの方がより本格的なショップ運営を可能にしてくれます。詳しい機能の違いについては、下記の表を参考にしてください。

スタンダードフリープラン
月額料金1,980円無料
決済手数料3.60%5%
代引き
Amazon Pay
決済カスタマイズ
アクセス解析
独自ドメイン
サービスロゴ非表示

またSTORES.jpには、売上金を早期に振込ことができる「スピードキャッシュ」や、在庫の管理や梱包などを請け負ってくれる「倉庫サービス」がオプションとして利用できます。

「BASE」と「STORES.jp」のサービス事例を紹介

それでは、実際に「BASE」と「STORES.jp」のサービスを利用して開設されたネットショップの参考事例を見ていきましょう。

BASE:youange(ユアンジュ)

youange(ユアンジュ)

BASEのサービスを使って開設されたショップ事例として有名なのが、スキンケアブランド「youange(ユアンジュ)」です。

インフルエンサーとして有名な“ゆうこす”こと菅本裕子さんがプロデュースした同ブランドサイトは、無料サービスを利用したとは思えないおしゃれでハイセンスな仕上がりが特徴。

サイト内では商品の購入へ繋がる導線はもちろん、実際のスキンケアの方法を解説した動画も掲載。ショップページとしてだけでなく、How toページとしての価値を持たせることで、ユーザーの満足度向上に貢献しています。

ショップページはこちらから 「youange(ユアンジュ)」

STORES.jp:WCJ

タレントの若槻千夏さんが手掛けるファッションブランド「WCJ」。こちらのショップページは、 STORES.jp のサービスを使って作られています。

ファッションブランドらしい洗練されたデザインが特徴で、あえて白地を背景にすることで、商品に注目集まるよう工夫がなされています。

個別のアイテム紹介でもこの意識は統一されており、あくまでも主役は商品にあることを強調。若槻さん本人があえて強調されないことで、タレントブランドにありがちな野暮ったさを排除した点もポイントでしょう。

ショップページはこちらから「WCJ」

まとめ

今回は、無料でネットショップを構築できる「BASE」と「STORES.jp」のサービス内容を比較しました。

BASEの特徴は、デザインのカスタマイズ性に優れており、HTML編集にも対応できるなどより自由度の高いショップ構築が可能にできる点です。一方の
STORES.jp は、各種手数料が割安な点や、決済方法が多数用意されている点もサービスの特徴といえるでしょう。

どちらのサービスを選ぶのか迷った際は、実際にサービスを使って開設されたショップ事例をチェックするのがおすすめです。自分のサイトがどのように仕上がるのか、よりリアルにイメージすることができるでしょう。