【最新版】FBA(フィルメント by Amazon )のサービス内容や手数料がまるわかり
2020.08.27世界No,1のECサービス、Amazonが提供する物流代行サービスが「FBA(フィルメント by Amazon )」です。
自社ECの物流業務をAmazonのサービスですべて代行することが可能。事業者はその他の業務に集中することで、業務負担の軽減や事業の効率化を図ることができます。
今回は、フィルメント by Amazonの概要や、サービスの特徴、料金形態についてご紹介します。
目次
フィルメント by Amazon(FBA)とは?
フィルメント by Amazon(FBA)は、Amazonが提供する物流代行サービスです。
フィルメントとは、ECサイトにおいて「注文から消費者に商品が届くまで」必要な業務全般をいいます。物流業務と言い換えることができますが、フィルメント by Amazonではこのフィルメントの部分をすべてAmazonで代行することが可能。
自社倉庫での商品の保管や管理、注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスに至るまで、すべてをAmazonに代行してもらえるサービスです。
物流業務は、管理する商品や実行するべきタスクが多く、事業者にとって業務負担が大きい部分です。フィルメント by Amazon(FBA)のサービスを利用すれば、手間のかかる作業をすべて外注化することが可能。業務負担の軽減や事業の効率化に繋げることができます。
Amazonの公式サイトで発表している販売事業者様を対象とした調査結果では、利用者の75.5%が「FBAをご利用開始後、利用前と比較して売り上げが向上した」と回答。FBAのサービスの効果と満足度と高さが窺えます。
> フィルメント by Amazon(FBA) の公式サイトはこちら
FBAマルチチャネルならAmazon以外の販売経路も代行可能
フィルメント by Amazonでは、Amazon内に商品を出品しているサイトを対象としてサービスを提供しています。では、Amazon以外の販売経路を使っている事業者はサービスを利用できないの?と考えてしまいますが、安心してください。
Amazonでは、Amazon以外の販売経路を持つ事業者向けに「FBAマルチチャネル」というサービスを提供。こちらを利用すれば、自社ECや実店舗、オンラインショッピングモールに出店している事業者でも、フィルメント by Amazonのように商品の出荷・配送・在庫管理といった物流業務を一括で代行することができます。
フィルメント by Amazonよりも若干、利用料金は割高になりますが、FBAの利便性の高いサービスを利用できるという点はとても魅力的でしょう。
フィルメント by Amazonの5つのメリット
では、EC事業者がフィルメント by Amazonを導入するメリットについて解説していきましょう。
メリット1.物流の業務負担を大幅に軽減できる
1つ目のメリットは、自社ECの物流に関する業務負担を大幅に軽減できるということ。
先ほども少し触れましたが、ECサイトの物流業務は事業者にとっての負担が大きい部分といえます。販売する商品の保管や管理、注文時の各種処理や商品の梱包。出荷からユーザーまでの配送、返品や購入に関するカスタマーサービス…などなど、少し挙げただけでも相当な作業量です。
事業規模が拡大し、取り扱う商品が増えればそれだけタスクの量も増えていき、ますます負担が膨らんでいくでしょう。
フィルメント by Amazonを導入すれば、すべての物流業務をAmazonが代行してくれるため、業務負担を大幅に軽減することが可能。自社で倉庫確保する手間やコストを抑えることにも繋がります。
メリット2.他の業務へ集中することができる
2つ目は、他の業務に集中することができるということ。
物流に関する業務負担が軽減されば、それだけ他の業務にリソースを割くことができます。サイトの管理や改善、各種マーケティング施策の実施、ユーザーへのきめ細やか対応など、自社サイトのサービスの質を高めることができるでしょう。
質の向上は、集客や売上にも繋がるため、事業を効率化しさらなる成長を見込むことができます。
メリット3.24時間365日の業務対応を実現
3つ目は、24時間365日の業務対応を実現できるということ。
ECサイトの最大の強みは、いつでもどこでも商品を購入できるという自由度の高さにあります。しかし、事業者が24時間365日フルに業務対応を行うことは難しく、業務時間内に対応が限られてしまうのが現実です。
その点フィルメント by Amazonなら、24時間365日、商品の出荷に対応可能。事業者の業務時間に関係なく、サービスが商品の発送やカスタマー対応を代行してくれます。
これは事業者はもちろんユーザーにとってもメリットが多く、自由度の高い購入体験を提供することが可能に。サービスの質の向上に繋がるため、顧客満足度を高める効果が期待できます。
メリット4.Amazonプライムの対象商品に
4つ目は、Amazonプライムの対象商品になるということ。
Amazonプライムとは、有料の会員サービスです。年会費もしくは月会費を支払うことで、ユーザーはAmazonで購入した商品の送料はもちろん、お急ぎ便や日時指定も無料に。プライムビデオやプライムミュージックといった各種コンテンツサービスも利用できるなど、お得度が満載の会員サービスとなっています。
フィルメント by Amazonなら、自社の商品がAmazonプライムに対象となるため、送料の無料やお急ぎ便、日時指定無料といった特典の対象として表示されます。それだけ商品の訴求効果が高まるため、コンバージョン率がアップし売上の向上に繋がるでしょう。
また、Amazonプライムの対象という付加価値があることで、リピートユーザーの獲得にも繋がるため、サイト全体のLTV向上にも効果的です。
メリット5.手数料ベースの料金なので費用対効果が高い
5つ目は、手数料ベースの料金なので、費用対効果が高いということ。
フィルメント by Amazonの料金形態は、配送代行手数料と在庫保管手数料を合算した「手数料ベース」の料金となっています。月額の固定費が発生しないため、商品の数や販売した数に応じて最適な料金が計算されるため、コストを抑え費用対効果を高めることができるでしょう。
FBAの料金形態は?
では、フィルメント by Amazonの料金形態について詳しく見ていきましょう。
フィルメント by Amazonでは配送代行手数料と在庫保管手数料を合算した金額が利用料金となります。
一点注意しておきたいのが、FBAを利用するには事前にAmazonの出品サービスへの登録が必要だということ。こちらは月額料金が発生するため、下記の表を参考にしてください。
【大口出品】
料金 | 月額4,900円(固定) |
販売手数料 | 8~45% |
販売商品数 | 50点以上 |
【小口出品】
料金 | 商品ごとに100円 |
販売手数料 | 8~45% |
販売商品数 | 49点以内 |
また、手数料は商品のサイズにより区分が設定されています。こちらも、詳細は下記の表で確認してください。
サイズ | サイズ詳細 |
小型 | 25×18×2 cm 未満 かつ 250 g 未満 |
標準 | 45×35×20 cm 未満 かつ 9 kg 未満 |
大型・特大型 | 45×35×20 cm 以上 または 9 kg以上 |
小型・軽量 | 35×30×3.3 cm 以下 かつ 950 g以下 |
【配送代行手数料】
配送代行手数料とは、注文商品の梱包、配送、カスタマーサービスで発生する手数料のことです。手数料は、前述の商品区分をより詳細に区分けして設定されており、商品のサイズにあわせて最適な料金設定がなされています。
『小型・標準サイズ (個数あたり)』
サイズ | 寸法 | 重量 | 料金 |
小型 | 25×18× 2.0 cm 未満 | 250g未満 | 282円 |
標準サイズ区分1 | 33× 24×2.8 cm 未満 | 1kg未満 | 381円 |
標準サイズ区分2 | 60cm未満 | 2kg 未満 | 421円 |
標準サイズ区分3 | 80 cm 未満 | 5 kg 未満 | 467円 |
標準サイズ区分4 | 100 cm 未満 | 9 kg 未満 | 548円 |
『大型サイズ (個数あたり)』
サイズ | 寸法 | 重量 | 料金 |
大型サイズ区分1 | 60 cm 未満 | 2kg 未満 | 589円 |
大型サイズ区分2 | 80 cm 未満 | 5 kg 未満 | 712円 |
大型サイズ区分3 | 100 cm 未満 | 10 kg 未満 | 815円 |
大型サイズ区分4 | 120 cm 未満 | 15 kg 未満 | 975円 |
大型サイズ区分5 | 140 cm 未満 | 20 kg 未満 | 1,020円 |
大型サイズ区分6 | 160 cm 未満 | 25 kg 未満 | 1,100円 |
大型サイズ区分7 | 180 cm 未満 | 30 kg 未満 | 1,532円 |
大型サイズ区分8 | 200 cm 未満 | 40 kg 未満 | 1,756円 |
『特大型サイズ (個数あたり)』
サイズ | 寸法 | 重量 | 料金 |
特大型サイズ区分1 | 200 cm 未満 | 50 kg 未満 | 3,061円 |
特大型サイズ区分2 | 220 cm 未満 | 50 kg 未満 | 3,970円 |
特大型サイズ区分3 | 240 cm 未満 | 50 kg 未満 | 4,995円 |
特大型サイズ区分4 | 260 cm 未満 | 50 kg 未満 | 6,250円 |
『小型・軽量商品(単価1,000円以下)』
寸法 | 重量 | 料金 |
3.3 x30.0 x 35.0 cm | 950g以下 | 198円 |
【在庫保管手数料】
在庫保管手数料とは、在庫として倉庫に保管している商品の発生する手数料です。こちらは、商品サイズ(体積あたり)と保管日数で計算されます。
『小型・標準サイズ』
シーズン | 基本料金 | 計算式 |
1月~9月 | 5.160円 | 基本料金×([商品サイズ (cm3)] ÷[10cmx10cmx10cm])×[保管日数] ÷[当月の日数] |
10月~12月 | 9.170円 | 基本料金×([商品サイズ (cm3)] ÷[10cmx10cmx10cm])×[保管日数] ÷[当月の日数] |
『大型・特大型サイズ』
シーズン | 基本料金 | 計算式 |
1月~9月 | 4.370円 | 基本料金×([商品サイズ (cm3)] ÷[10cmx10cmx10cm])×[保管日数] ÷[当月の日数] |
10月~12月 | 7.760円 | 基本料金×([商品サイズ (cm3)] ÷[10cmx10cmx10cm])×[保管日数] ÷[当月の日数] |
まとめ
今回は、Amazonが提供する物流代行サービス「FBA(フィルメント by Amazon )」についてご紹介しました。
FBAなら、自社の物流業務をすべて外注化することが可能。業務負担を軽減し、作業効率を格段に高めることができます。また、Amazonというブランド力を活かした集客効果が期待できる点も、FBAを利用するメリットの1つでしょう。