ピンタレスト広告への注目が上昇。ECで出稿すべきジャンルは?

EcWork編集部

ピンタレスト広告への注目が上昇。ECで出稿すべきジャンルは?

EcWork編集部

ECではSNS広告を使った集客やブランド認知が当たり前になっていますが、近年注目度が急上昇しているのがピンタレスト広告です。

ピンタレスト(Pinterest)は、アメリカを中心に人気を集めるSNSでユーザー数は世界で4億5,000万人。これまで国内での知名度はそれほど高くなかったものの、コロナ禍をきっかけに日本でもユーザー数を大きく伸ばしています。

ピンタレスト・ジャパンでは2022年6月にピンタレスト広告の配信をスタートするなど、ECでも注目を集めるピンタレスト。今回はサービスや広告の概要とあわせて、どのようなECジャンルが広告を出稿すべきか解説します。

ピンタレストとは?

ピンタレスト

ピンタレスト(Pinterest)は2010年3月にアメリカでスタートしたSNSです。同年11月には日本法人を設立し、日本向けへのサービス提供もスタートしました。

ピンタレストの特徴はSNSとして情報をキャッチするだけでなく、自分のお気に入り画像や動画を「Pin(保存する。壁へメモや写真をピン留めするイメージ)」できること。情報をシェアするだけでなく、自分のお気に入りアイテムやポートフォリオを作成できるなど、既存のSNSとは違った特徴を持っています。

全世界のユーザー数は4億5,000万人以上

2020年に発表された全世界のユーザー数は4億5,000万人以上。(参考記事はこちら)日本でも馴染みのあるInstagramが約10億人、Twitterが約3億3,000万人であることと比較しても、世界的に人気のSNSだと理解できます。

一方で国内市場だけに絞ると、ユーザー数は870万人。これはTwitterの4,500万人やInstagramの3,300万人に比べるとまだまだ少ない数字です。しかしコロナ禍の「おうち時間」が増加したことで国内でもピンタレストのユーザー数が大幅に増加。870万人は前年比で1.6倍の数字で、今後も増加傾向が予想されます。

ピンタレストはファッションやグルメ、インテリアといった「おうち時間」に関連する投稿が多く、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことで国内ユーザーが増加したと考察できます。

日本向けのピンタレスト広告を2022年6月から配信

日本国内での急速なユーザー増を受けピンタレスト・ジャパンでは、2022年6月からピンタレスト広告の配信をスタートしました。

ユーザーがPinした画像や動画、閲覧した投稿のデータを元に、自社の商品やサービスに関する広告を出稿することが可能。EC事業者にとっては新たな集客媒体として注目されています。

またピンタレストはShopifyとのパートナーシップを日本にも拡大したことで、Shopifyを利用するEC事業者は簡単なステップでピンタレスト上に商品情報を出稿できるようになりました。ShopifyのPinterestアプリを活用すればショッピング機能にスムーズにアクセスができ、スムーズな購入を促すことができます。

ECでピンタレスト広告を出稿すべきジャンルは?

さて国内での注目度が上昇中のピンタレストですが、EC事業者としては広告を出稿するか否かを検討しておきたいものです。では、具体的にどのようなジャンルのECがピンタレスト広告の出稿を検討すべきなのでしょうか。

ファッションやインテリア系のECとは相性◎

  • ファッション
  • インテリア
  • グルメ
  • DIY

ピンタレストは画像や動画で視覚的に情報を集めるのが特徴です。こうした特徴と相性が良いファッションやインテリア、グルメといったジャンルのECは広告出稿の効果が期待できます。

またピンタレストではDIY系の投稿も人気を集めており、こうしたジャンルに関連する商品を販売するECとも相性が良いでしょう。グルメではレシピ系の投稿が人気を集めており、自社製品を使ったアレンジレシピの投稿と合わせつつ広告を出稿するといったアイデアも効果が期待できます。

ターゲットとなるのはミレニアル世代~Z世代

  • 20代~40代のミレニアル世代がメインターゲット
  • 女性のユーザーが多い
  • おしゃれさやスタイリッシュを求めるユーザーに「刺さる」
  • Z世代への効果も期待

ピンタレストのユーザー層を分析すると、女性ユーザーが7割以上を占めます。これは同じ視覚的なアプローチをするInstagramと共通する点で、おしゃれさやスタイリッシュさを求めるユーザー層には広告が「刺さり」そうです。

またユーザーの年齢層は20代〜40代がコアユーザーと呼べ、いわゆるミレニアル世代がメインターゲットに含まれます。また未来のターゲットとしてZ世代への訴求にも効果があります。ピンタレストはZ世代に人気の動画を使った投稿も人気なだけに、若年層向けの広告出稿も効果が期待できます。

まとめ

今回は日本で注目が高まっているピンタレストの概要やピンタレスト広告について解説しました。世界で4億5,000万人のユーザーをほこるピンタレストは、コロナ禍を契機に国内のユーザー数も増加。これに合わせてピンタレスト・ジャパンでは国内向けのピンタレスト広告の出稿をスタートするなど、集客や購入促進を目指すEC事業者の注目を集めています。

利用しているユーザーが興味や関心を持つジャンルがはっきりしているため、ピンタレストユーザーの特徴とマッチするECを運営しているなら、広告を出稿する価値は大いに期待できそうです。