ウィズコロナ時代のEC運営のポイントは?

EcWork編集部

ウィズコロナ時代のEC運営のポイントは?

EcWork編集部

2020年初頭から続くコロナ禍も数年をむかえ、コロナと共に経済を回すウィズコロナ時代が本格的に到来しつつあります。こうしたなか、ECサイトの運営も新たなフェーズに備える必要に迫られています。

そこで今回は、本格的なウィズコロナ時代に備えるために、EC運営者が押さえておきたいポイントをご紹介します。

ウィズコロナ時代に突入。EC運営者が押さえておきたい4つのポイント

コロナと共に経済を回すウィズコロナが本格化したことで、実店舗の売上に回復の兆しが見えています。

一方で、まだまだ完全終息への道筋は不透明で、依然として感染拡大に留意しながら社会生活を行う必要があります。ECへのニーズは今後も高い状態が続くと見られていますが、コロナ禍で乱立したECサイトとの競争や、長引くコロナ禍により「ECに飽きた」ユーザーをどう繋ぎ止めるかが、今後のEC運営の課題です。

では、ウィズコロナ時代を想定してEC運営者が押さえておきたいポイントを解説していきましょう。

1.キャッシュレス決済の充実

1つ目はキャッシュレス決済の充実です。

コロナ禍によりできるだけ人との接触を避けたいという心理から、キャッシュレス決済が一気に普及しました。これまで「キャッシュレス後進国」と呼ばれてきた日本ですが、ECで定番のクレジット決済以外に、キャリア決済やID決済などのニーズが増えるなど現金離れが加速しています。

なかでもBNPLと呼ばれる後払い決済は、クレジット決済の代替案として世界的に注目を集めており、今後のEC決済で存在感を高めていきそうです。

こうした背景から、EC運営者はユーザーのニーズにあわせて幅広い種類のキャッシュレス決済を用意しておく必要があります。任意の決済手段がない=機会損失に繋がるため、可能な限り多彩な決済手段を用意しておきましょう。

2.リピートユーザーの確保に注力する

2つ目はリピートユーザーの確保です。

コロナ禍により一時的な“バブル”状態にあったEC業界ですが、ウィズコロナ時代は乱立する競合他社や実店舗との競争が始まります。新規ユーザーの獲得に依存したままでは売上が先細りしていくだけに、リピートユーザーの確保にシフトする戦略が必要でしょう。

具体的にはSNSの運用やアフターフォロー、アップセルやクロスセルなど「次」につながるアプローチを意識した施策が効果的です。また、自社セミナーの開催やコンテンツの配信を通してサイトへのロイヤリティを高める戦略も一案でしょう。

3.体験型サービスの提供

3つ目は、体験型サービスを提供すること。

年々ユーザーの購買行動は、商品(モノ)から体験(コト)へと変化してきました。商品をただ買うのではなく、そこでしか得られない経験や時間、世界観に価値を見い出すというものです。

コロナ禍で多くの日常が失われたからこそ、近年ではトキ消費やイミ消費といった非再現性が高い体験へのニーズが高まるなど、体験型サービスはウィズコロナ時代のECに不可欠な要素です。

体験と聞くとイベントや店舗販売をイメージしますが、例えば同梱物やラッピングの工夫など、身近な部分から取り組むことも可能です。商品を購入したユーザーだけのオリジナルコンテンツの配信やコミュニティへの招待などもこうした体験型サービスの一案で、アイデア次第ですぐに取り組むことができるでしょう。

4.集客手段を多数用意する

4つ目は、集客の手段を多数用意すること。

Web広告による集客がECでは脚光を浴びましたが、年々広告費は高騰し集客効果も頭打ちになってきています。ユーザーの“目が肥えてきた”ともいえ、安易にバナー広告を踏まない傾向が強まっています。

これからのウィズコロナ時代は、一つの集客手段に依存しない戦略が重要となってくるでしょう。ユーザーとのタッチポイントを複数用意することで、あらゆるチャネルからサイトへの流入を集めていきます。

また、実店舗を運営しているなら、ECと連携しない手はありません。顧客情報の統合やポイントの共有などはユーザーにとって大きなメリットがあるため、積極的に連携を図っていきましょう。

まとめ

これから日本でもコロナの感染拡大に留意しつつ、経済を回す「ウィズコロナ時代」を本格的にむかえます。ECでもウィズコロナに合わせた戦略を採用しながら、集客や売上に繋げていかなければなりません。

とくにデジタル技術を活用した施策や、体験型サービスの導入はこれからのECには不可欠な要素です。時代の潮流をしっかり掴みつつ、ウィズコロナ時代に立ち向かう戦略をしっかり準備しておきましょう。