Shopifyで楽天ペイが利用可能に。導入のメリットや連携の狙いを解説
2021.12.06世界規模でサービスを展開するEC構築プラットフォームShopifyでは、2020年6月から新たに楽天ペイとの連携を発表しました。
楽天ペイは楽天グループが提供するID決済サービスですが、これによりShopifyサイトでは自社でのカスタマイズなどを行うことなく、手軽に楽天ペイを導入することが可能となりまた。
今回は、楽天ペイの概要やShopifyとの連携によるメリットなどについて解説します。両サービスが連携をはかった狙いはどこにあるのでしょうか?
目次
楽天ペイとは?
楽天ペイとは、楽天グループがサービスを提供するID決済サービスです。
楽天に会員登録をしているユーザーなら、登録したクレジットカードや楽天ポイントを利用してキャッシュレスでの支払いが可能。ネットショップでの利用だけでなく、スマホを使っての支払いが可能となるため、オフラインの実店舗でも手軽に決済を完了することができます。
EC事業者のメリットは?国内市場での高い集客力とブランドへの信頼
- 国内市場での高い集客力
- ブランドへの信頼
EC事業者が楽天ペイを導入するメリットは、国内市場での高い集客力とブランドへの信頼が挙げられます。
楽天の会員はすでに1億ユーザーを突破しており、サービスを連携をするだけでユーザーはすぐに楽天ペイ利用することができます。
楽天グループは楽天ペイへの登録者数を公式に発表していませんが、楽天カードのユーザーはポイントを獲得・利用できるといったメリットから楽天ペイを利用する割合が高く、事業者は楽天ペイを導入することでサイトへの集客に繋げることが可能です。
また、楽天は国内のECモールとしてはNo.1の地位を築いており、グループ内ではさまざまなサービスを展開しています。ブランドの知名度はもちろん、信頼も高く、ユーザーが安心して利用できる決済サービスと呼ぶことができるでしょう。
2020年6月にShopifyと楽天ペイが連携を発表
Shopifyは世界規模で成長を続けるEC構築プラットフォームですが、2020年6月に新たな決済サービスとして楽天ペイとの連携を発表しました。
SBペイメントのサービスとして決済サービスに追加可能
具体的にはShopifyとの連携がすでに行われているSBペイメントのサービスとして楽天ペイを提供。
これまで楽天ペイの導入には個別にカスタマイズを行う必要がありましたが、この連携により事業者はSBペイメントを導入することで簡単に楽天ペイを追加することが可能となりました。
SBペイメントはクレジット決済をはじめ、PayPay、キャリア決済、Webコンビニ決済、Pay-easy決済などを一括で導入できることから、事業者にとってはサービスの利便性が大きく向上したことになります。
2020年4月には楽天市場との連携を発表済み
楽天ペイの連携発表に先駆けて、Shopifyと楽手市場は販売チャネルの連携を発表しています。
これにより、Shopifyを利用しているEC事業者はShopifyの管理画面から、楽天市場向け店舗の商品登録や在庫管理などの店舗運営業務が可能となりました。つまり、これまでShopifyと楽天市場で別々だった管理運営業務を、一元化できるという訳です。
楽天は国内ECにおいて抜群の集客力をほこるだけでなく、幅広いサービスを提供することで潜在顧客を獲得しやすいという強みを持っています。日本市場への進出を加速したいShopifyからすれば連携は大きなメリットとなります。
一方のShopifyは、楽天市場にはない高いカスタマイズ性や越境ECへの対応、自社で集客やマーケティングを行うことができる自由度の高さなどが強みです。近年世界的に存在感を高めるD2Cモデルとの相性が良く、楽天市場にはない強みを備えているといえます。
このように、Shopifyと楽天市場の連携は双方の強みと弱みを補完し合うことができ、楽天ペイとの連携もこうした戦略を後押しする追い風となっていくでしょう。
まとめ
今回は、2020年6月からShopifyでの連携がスタートした楽天ペイについてご紹介しました。
楽天ペイは楽天に会員登録しているユーザーならすぐに利用でき、クレジット決済やポイント利用によるキャッシュレス決済を可能としてくれます。高い集客力を持つ楽天グループと直結できる決済サービスを導入できれば、Shopifyサイトでの集客や売上アップに繋げることができるでしょう。
一方で、ECサイトの利便性を高めるには、様々な決済手段を導入しておくことが重要となってきます。Shopifyにはクレジット決済をはじめ、後払い決済やID決済も多数用意されていることから、ユーザーが幅広い決済手段を選択できるよう、積極的にサービスを導入していきましょう。