どれがおすすめ?Shopifyの後払い決済サービスの種類や特徴、手数料を解説

EcWork編集部

どれがおすすめ?Shopifyの後払い決済サービスの種類や特徴、手数料を解説

EcWork編集部

近年世界的に導入が進んでいる後払い決済(BNPL)サービス。商品が手元に届いてから代金を支払う安心感と、面倒な入力作業をスキップできる手軽さが人気を集めています。

Shopifyを利用する企業でも後払い決済を導入する動きが加速していますが、Shopifyで利用できる後払い決済サービスはどれがおすすめなのでしょうか?

今回は、Shopifyで利用できる後払い決済サービスの種類や特徴、手数料などについて詳しく解説します。

後払い決済サービスとは?

後払い決済サービスとは、ECサイトで購入した商品が手元に届いてから、コンビニエンスストア・銀行・郵便局などで代金を支払う決済方法のことです。

海外ではBNPL(Buy Now Pay Later)と呼ばれており、言葉通り「今買って後で払う」仕組みが大きな特徴となっています。

クレジットカードを持っていない・持っていても利用したくないといったユーザーからとくに人気を集めており、若年層を中心に需要が増加。商品を実際に確認してから支払いをできる点や、個人情報やクレジットカード情報などの面倒な入力作業をスキップできるといったメリットを得ることができます。

一方の事業者側は、決済方法に新たな選択肢を提供できることで、サイトへの集客や売上アップに効果を発揮。また、購入まで数ステップで完了することから、カゴ落ちの軽減にも繋げることができます。代金の支払いは後払い決済のサービス側が立て替えてくれるため、未回収リスクの軽減や督促業務などの負担を軽くできる点もメリットです。

Shopifyで利用できる後払い決済サービス4選

Shopifyには、さまざまな決済サービスが用意されていますが、後払い決済を利用できるサービスも複数用意されています。

ここからは、Shopifyで利用できる4つの後払い決済サービスについて、特徴や手数料をご紹介します。

1.Paidy

初期費用
無料
月額料金 無料
決済手数料 3.5%
振込手数料 500円
請求書発行手数料 スマホのため無料

Paidy(ペイディ)は株式会社Paidyが運営する、オンラインショッピング向けの後払い決済サービスです。

メールアドレスと携帯電話番号さえあれば、わずか4ステップで登録を完了することが可能。クレジットカードのような複雑な与信判断や入力作業は必要なく、誰でも簡単にサービスを利用できる優れたUXが特徴となっています。

本人確認を行うことで無料でアップグレードできる「ペイディプラス」を利用すれば、3回までの分割払いに対応。分割手数料も無料となるため、クレジット決済の代替案として申し分ないサービスとなっています。

また、支払いはスマホのバーコードを提示して完了するため、請求書の発行手数料が必要ありません。

2.GMO後払い

Shopifyで利用できる決済サービスGMOイプシロンとは?後払い決済は可能?
初期費用 無料
月額料金 無料
決済手数料 4.0%+180円/回
振込手数料 金融機関やご入金金額によって異なる
請求書発行手数料 封書 税込198円/回・はがき 税込165円/回

GMO後払いは、GMOイプシロンが提供する後払いサービスです。

GMOイプシロンでは、後払い決済に加え、クレジットカード決済、コンビニ決済、代引き決済、キャリア決済など幅広いサービスを提供しており、多数の決済サービスを一括で導入できる点が特徴といえます。

コンビニや銀行振込以外にも、LINE Payや郵便局(封書のみ)での支払いが可能です。請求書は封書もしくはハガキでの発行となるため、発行手数料が別途発生します。

3.atone

初期費用無料
月額料金無料
決済手数料 2.9%(プレミアムプランの場合は1.9%。いずれも非課税)
振込手数料 金融機関やご入金金額によって異なる
請求書発行手数料 電子バーコード 無料、はがき・口座振替・Loppi Famiポート190円(税抜 )

atoneは、株式会社ネットプロテクションズが提供する後払い決済サービスです。事前に会員登録を行えば、携帯電話とパスワードの入力のみでネットショップでの決済を完了することが可能。後払い決済としては珍しくポイントサービスを提供しているため、ポイントによる集客効果を見込めるでしょう。

atoneはShopifyに対応していますが、現状では管理画面から設定を行うことができず、個別での問い合わせや申し込みが必要となっています。

4.NP後払い

初期費用無料
月額料金0~48,000円
決済手数料 2.9%~5.0%
振込手数料 金融機関やご入金金額によって異なる
請求書発行手数料 税抜190円/回

NP後払いは、株式会社ネットプロテクションズが提供する後払い決済サービスです。商品到着後に郵送される請求書を使ってコンビニ・銀行・郵便局・LINE Payのいずれかで支払いをすることが可能。

atoneもネットプロテクションズのサービスですが、atoneは事前の会員登録が必須であるのに対して、NP後払いは任意での登録です。また、atoneがスマホユーザーをターゲットにしているためスマホでのバーコード決済が可能ですが、NP後払いは請求書での決済となります。

一点注意しておきたいのが、NP後払いはShopifyと正式にサービス連携が行われておらず、導入や管理画面の設定などはすべて事業者が手動で行う必要があります。例えば、以前からNP後払いを利用しており、そのままサービスを利用したいといったケースでなければ、同じネットプロテクションズのatoneや他の後払い決済を選ぶのが無難といえるでしょう。

まとめ

今回はShopifyで利用できる後払い決済についてご紹介しましたが、結局どのサービスを利用するのがおすすめなのでしょうか。

手数料の安さを考えるとatoneがおすすめですが、Shopifyの管理画面から設定を行うことができず、個別での問い合わせや申し込みが必要な点はネックです。正式対応されているPaidyとGMO後払いを比べると、前者の方が手数料が安くUXに優れていることから、Paidyに軍配があがります。

Shopifyで後払い決済を利用する際は、まずPaidyを検討してみるのがおすすめでしょう。

ShopifyEXPERT Libertyship Paidy