ShopifyでAmazon Payを導入するメリットは?気になるポイントや手数料も紹介
2021.12.06Shopifyでは、Amazonアカウントに登録した情報を使って支払いをできるID決済・Amazon Payを導入することができます。
国内だけでも5,000万人を超えるAmazonユーザーと連携した決済を導入できれば、新規ユーザーの獲得やコンバージョンの上昇に大きく貢献することが可能です。
今回は、ShopifyにAmazon Payを導入するメリットや、導入する際に押さえておきたいポイント、手数料についてご紹介します。
目次
Amazon Payとは?
Amazon Payは、世界最大のECモールであるAmazonが提供するID決済サービスです。
ユーザーはAmazonに登録したアカウント情報やクレジットカード情報を使って、オンラインでの決済を利用することが可能。Amazonへ会員登録を済ませていれば、面倒な個人情報やクレジットカードの入力をスキップして、簡単に商品を購入することができます。
デスクトップ端末はもちろん、モバイル端末でも利用することができるため、オンラインだけでなくオフラインの実店舗でも決済を利用することができます。
ShopifyにAmazon Payを導入する4つのメリット
世界規模でサービスを展開するEC構築プラットフォームShopifyでは、2017年10月からAmazon Payとの連携をスタートしました。これにより、Shopifyサイトを運営する事業者は、自社の決済手段にAmazon Payを追加することが可能となりました。
では、事業者がShopifyにAmazon Payを導入するメリットについて見ていきましょう。
メリット1.新規顧客の獲得に繋がる
1つ目は、新規顧客の獲得に繋がるということ。
Amazon PayはAmazonに会員登録をした情報を元にサービスを提供するため、決済までのステップを簡略化することができます。そのため、すでにAmazonを利用している既存のユーザーにとって利便性が高く、こうしたユーザーを自社の新規顧客獲得に繋げやすいといえます。
また、面倒な個人情報やクレジットカードの入力をスキップできるため、かご落ちの防止に繋がり(コンバージョンUP)、売上向上に効果を発揮してくれるでしょう。
メリット2.スムーズな購入で顧客満足度が向上する
2つ目は、スムーズな購入ステップを提供することで顧客満足度が向上するということ。
Amazonの会員情報を元に決済を完了するAmazon Payは、簡略化された購入ステップをユーザーに提供することができるため、顧客満足度の向上に繋げることができます。
顧客満足度が向上すれば、そこからリピート顧客へランクアップする可能性が高まり、事業者にとって大きなメリットとなるでしょう。
メリット3.高いセキュリティの決済サービスを提供できる
3つ目は、高いセキュリティの決済サービスを提供できるということ。
Amazonは世界規模でサービスを展開するグローバル企業です。そのため、セキュリティに関しても世界レベルの水準を提供しており、高度なセキュリティの決済サービスを提供できるといえます。
年々ユーザーのセキュリティ意識も高まりをみせていますが、こうした信頼性の高いブランドのID決済であれば、安心してサービスを利用することができるでしょう。
メリット4.実店舗での集客に繋がる
Amazon PayはQRコードを利用することで実店舗でも決済を完了することができます。
ユーザーはAmazonのショッピングアプリからAmazon Payのメニューを開き、画面にQRコードを表示させます。このQRコードを店舗のリーダーで読み込めば、その場で決済が完了です。
支払いはAmazonに登録したクレジットカードから行われ、キャッシュレスでのお買い物を楽しむことができます。
Shopifyサイトを運営する事業者の中には、実店舗を持つオーナーも少なくありません。Amazon Payでキャッシュレス決済を導入できれば、実店舗での集客に繋げることができるでしょう。
ShopifyにAmazon Payを導入する際のポイントと手数料
さて、最後にShopifyにAmazon Payを導入する際に押さえておきたいポイントや手数料について見ていきましょう。
Amazon Payの導入費用は無料。手数料は3.9%
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
取引手数料 | 3.9%(デジタルコンテンツは4.5%) |
Amazon Payは初期費用や月額費用は無料となっており、導入費用は無料となっています。取引手数料は3.9%(デジタルコンテンツは4.5%)に設定されており、これはShopifyペイメントの国内クレジットカード(3.25%〜3.4%)よりも割高です。
一方で、Amazon Payを導入すれば、Shopifyペイメントのクレジットカードでは対応していないJCBブランドを間接的に導入することが可能です。
このあたりを材料として、ユーザーのニーズと予算感を比べながら導入の検討をしてみましょう。
事前にAmazon Payに申請が必要。1~2週間程度審査がかかる
ShopifyにAmazon Payを導入するには、まずAmazon Payに申請を行う必要があります。申請は法人のみとなっており、個人での申請は行うことができません。
また、審査はある程度時間を要し、1~2週間程度は想定しておく必要があるでしょう。サイトのオープンに合わせてAmazon Payを導入したい場合は、あらかじめスケジュールを逆算して、余裕のある申請を行いましょう。
まとめ
ShopifyではAmazonの会員情報を元に商品の支払いを行える、Amazon Payを利用することができます。
Amazonを利用するユーザーは国内でも5,000万人を突破しており、これだけのユーザーが利用できる決済サービスを導入できれば、サイトの集客やコンバージョンに大きく貢献してくれるでしょう。
一方で、導入までの審査にある程度時間がかかる点や手数料がやや割高な点はネックといえます。いますぐに利便性の高い決済サービスを導入したいなら、後払い決済やコンビニ決済といった代替案を検討するのもおすすめです。