SEOとは?メリットや取り組む上でのポイントをわかりやすく解説
2020.11.10Webマーケティング全盛と呼ばれる時代で、検索順位のアップを目指す価値はますます高まっています。中でもSEO(Search Engine Optimization)「検索エンジン最適化」はWebメディアやECサイトの担当者にとって押さえておきたい必須項目と呼べるでしょう。
そこで今回は、SEOとは何か?というテーマで、SEOの基本をわかりやすく解説します。施策のメリットや、取り組む上でのポイントなどを確認しながら、SEOに対する知識を深めていきましょう。
SEO(検索エンジン最適化)とは?
SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字取ったものです。日本語では「検索エンジン最適化」と略され、検索結果の上位に自社のWebサイトを表示させる技術のことをいいます。
ユーザーがGoogleやYahoo!といった検索エンジンを使いキーワード検索を行うと、該当するキーワードと関連性が高いページが表示されます。この表示順はGoogleが独自に定めた評価基準によって選定されますが、上位に表示されればそれだけユーザーの目に留まりやすく、サイトへの流入を高めることができます。
SEOの2つのメリット
- 検索流入を稼げる
- 施策を常設でき、広告宣伝費を抑えられる
ではなぜSEOに取り組む必要があるのでしょうか?メリットは大きく2つです。
1つ目は、検索流入を稼げること。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 28.8% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
引用元:「Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid」
上記の表は、2020年7月にドイツのSISTRIXが発表した検索順位別のクリック率です。これを見ると、1位は28.5%、2位は15.7%、3位は11.0%と上位3位までで、全体の5割以上を占めていることが分かります。逆に10位は2.5%と、上位との差は歴然です。これが何を意味するかというと、「上位に表示されれば大量の検索流入を稼げる」ということ。ECサイトではこれが直接集客に繋がり、潜在顧客を来店顧客に引き上げることができます。
2つ目は、施策を常設でき、広告宣伝費を抑えられること。
Webマーケティングの定番施策の1つがWeb広告です。バナーを使って幅広いユーザーに訪問を促すことができますが、一方で掲載期間に応じてコストが発生してしまいます。そのため、キャンペーンやセールといった期間限定で実行することが多く、施策を常設することができません。一方のSEOはコンテンツを一度作成すれば、基本的には追加のコストが発生しません。施策そのものを常設しておくことができます。もちろん、情報の更新やコンテンツのアップデートは必要ですが、検索上位を継続できれば費用対効果が高くなります。
SEOに取り組む際のポイントは?
さて、検索流入の増加やコスト抑制の面でSEOがWebマーケティングに貢献してくれることは分かりました。しかし実際に施策に取り組み、簡単に上位表示を獲得できるとは限りません。競合他社もSEOのメリットを十分承知しており、1つでも上の順位を狙おうとしのぎを削っています。
こうした激しい環境の中で、実際にSEOに取り組む際のポイントはどこにあるのでしょうか?
ユーザーに良質なコンテンツを提供する
SEOに取り組む際まず覚えておきたいのが、ユーザーにとって「良質なコンテンツ」を提供することです。
ユーザー目線で考えてみましょう。検索エンジンを利用する理由は、入力したキーワードに関する疑問や悩みを解消することにあります。つまり、自分が解決したい問題の回答がある・関連性が高いページが「良質なコンテンツ」となります。
Googleが目指しているのも、こうした検索エンジンです。ユーザーの質問に対して最適な回答を提示すること=検索結果の順位、という考え方が軸となります。もちろん、Googleのクローラー(サイトを巡回して評価を決めるソフトウェア)が理解しやすいサイト設計や文章の書き方は推奨していますが、あくまでもユーザーの利便性が最優先です。
この本質を理解せず小手先のテクニックに頼るケースが少なくありません。例えば、
- 該当するキーワードを多くテキストに含む
- 外部リンク(被リンク)を多く獲得する
- だらだらとコンテンツの文字量を多くする
といったケースです。
しかし、こうしたテクニックはユーザーが欲する「良質なコンテンツ」とは乖離しています。また、かつては小手先のテクニックで上位表示を獲得できましたが、年々アップデートを繰り返し精度を向上させたGoogleのアルゴリズムにはすぐに見抜かれてしまい、上位表示から外されてしまいます。
Googleのウェブマスター向けガイドラインは必読
Googleでは、良質なコンテンツを作成するヒントとして、サイト運営者向けのガイドラインを公開しています。この「ウェブマスター向けガイドライン」には、サイトを作成する際に意識したい「一般的なガイドライン」と、コンテンツの内容・品質に関して意識したい「品質に関するガイドライン」が詳しく記載されています。
とくに基本方針には次のような文章がまっさきに記載されています。
検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
この一文をまっさきに掲載しているということは、GoogleがSEOにおいてもユーザーの利便性を最優先に考えているということ。ついついテクニカルな面に注目してしまいがちですが、SEOの本質を理解した施策の実行が重要です。
まとめ
今回の記事では、SEOとは何か?というテーマに沿って、SEOのメリットや施策に取り組むポイントを解説しました。
SEOは検索エンジンの表示順位を上げるための技術です。しかし小手先のテクニックに頼るのではなく、Googleが公開している「良質なコンテンツ」作成のポイントを押さえた取り組みが重要となります。具体的には、
- ユーザーファーストのコンテンツを作成する
- Googleのクローラーに認識しやすい設計を意識する
という2つのポイントを押さえることで、自社のSEOの効果をより高めることに繋がるでしょう。