HubSpot(ハブスポット)とは?サービスの概要や機能を徹底解説

EcWork編集部

HubSpot(ハブスポット)とは?サービスの概要や機能を徹底解説

EcWork編集部

HubSpotとはデジタルマーケティングを加速させる統合型のプラットフォーマサービスです。

国内はもちろん全世界で人気を集めており、多くの企業がサービスを導入しています。そこで今回は、HubSpotのサービス概要や機能について詳しく解説します。

サービスの導入を検討しているEC事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

HubSpotとは?

HubSpot(ハブスポット)はマーケティング、セールス、カスタマーサービスの各ツールが統合された、プラットフォームサービスです。

サービスは2005年にアメリカで提供が開始され、現在では世界120ヵ国、73,400社がサービスを導入(2020年2月現在)。マーケティングに関する機能を自動化して提供するサービスとしては世界No.1のシェアをほこり、名実ともに業界最高峰のサービスとして人気を集めています。

これ1つでさまざまなサービスをまとめて利用することができるため、事業の効率化や販売促進に大きく貢献してくれるでしょう。

HubSpotの公式サイトはこちら

導入企業が回答したHubSpotの実力

さて、HubSpotのサービスがいかに事業者にとって魅力的なのか、1つのデータを見てみましょう。

HubSpotでは、MITスローン経営学大学院の協力で、自社サービスを導入後ROI(投資収益率)に与えた影響について調査を行いました。

まず、1年以内の企業サイトを訪れた「月間訪問者数」は3.30倍に増加。さらに1年以内に獲得したリード数は3.50倍を記録しました。加えて、アンケートに回答した企業の79%がサービス導入後に売上収益が増加したと回答しており、HubSpotのサービスの実力がはっきりと分かるデータとして表れていることが分かります。

HubSpotのROIレポートはこちら

HubSpotの鍵となるインバウンドマーケティングとは?

HubSpotのサービスは「インバウンドマーケティング」の視点に立って提供されています。

インバウンドマーケティングとは、ブログやLP、eBook、ホワイトペーパー、ニュースリリース、動画といったコンテンツを作成して、そこにユーザーを呼び込むマーケティング手法のこと。

従来までのマーケティングでは、企業がユーザーに対して商品を売り込むアプローチが主流でした。マスメディアを利用したTVCMや新聞広告などが最たる例で、いわゆるアウトバウンド型のマーケティングと言えます。

しかし近年はデジタルデバイスの普及やユーザーニーズの変化に伴い、こうしたアプローチが低迷。代わって注目を集めたのがインバウンドマーケティングです。

インバウンドマーケティングでは、ユーザーにコンテンツを「見つけてもらい」、自社サイトへ呼び込むことに主眼が置かれています。HubSpotのサービスは、このインバウンドマーケティングを軸としてサービスを展開しており、現代のビジネストレンドとの相関性が高く、事業者にとって魅力的なサービスと呼べるでしょう。

サービス内容は?HubSpotの4つのソフトウェア

では、HubSpotのサービス内容について詳しく見ていきましょう。HubSpotには、大きく4種類のソフトウェアが用意されています。

1.HubSpot CRM

HubSpot CRMは、同サービスの中核機能と呼べるソフトウェアです。

マーケティング、営業、カスタマーサービスといったCRM(顧客関係管理)に関する取引データを、自動で取得しまとめることが可能。レポート作成や取引のトラッキングといった面倒な作業を自動で行うことができ、ユーザー情報をまるごと管理することができます。

Eメールや通話、ミーティングの履歴をリアルタイムで登録できるなど、あらゆる分野の効率化をパワフルにサポート。

最大100万件の顧客情報を登録することが可能で、サービスは無料で利用することができます。

2.Marketing Hub

Marketing Hubでは、ユーザーをサイトに呼び込み、顧客へ成長させるための施策(インバウンドマーケティング)を加速させるあらゆる機能が搭載されたソフトウェアです。

通常、コンテンツの管理や運用は別々のシステムで行うのが基本ですが、Marketing Hubを利用すればすべてをこのソフウェア1つで完結することができます。

例えば、LPやブログの制作、SEO対策、リード獲得やSNSなど幅広い施策に対応可能。Marketing Hubでコンテンツを作成・運用しながら、CRMツールと連携させることで、より効率的なマーケティング活動が実現できます。

3.Sales Hub

Sales Hubは、営業活動を効率化することに特化したソフトウェアです。

営業活動に用いるためのメールテンプレートの作成・共有や、効果測定を自動化することで、効率的な営業活動をサポート。また、スケジュールの調整や管理機能も搭載されているため、チームの生産性や成約率の向上に貢献してくれます。

4.Service Hub

Service Hubは、カスタマーサービス向けの機能が搭載されたソフトウェアです。

顧客満足度の向上は、ビジネスにおいて重要な項目ですが、Service Hubは顧客満足度を高めるための各種機能が用意されています。

ユーザーごとにメールやチャット情報が統一管理され、最適なカスタマー対応を実現することが可能。ユーザー情報を社内やグループで統一して管理できるため、カスタマーサービスの質を保ちつつ、さらなる向上を後押ししてくれます。

HubSpotの利用料金は?

では、HubSpotのソフトウェアサービスを利用する際の、利用料金はいくらなのでしょうか?

CRMは無料。各ソフトウェアは月額料金プランに分かれている

HubSpotには4種類のソフトウェアがありますが、それぞれのソフトウェアには月額料金プランが用意されています。

中核機能となるHubSpot CRMは、すべての機能を無料で利用することができます。そのため、サービスを利用する際はHubSpot CRMと必要なソフトウェアを組み合わせて利用するのが一般的です。

プラットフォームStarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub6,000円96,000円384,000円
Sales Hub6,000円60,000円144,000円
Service Hub6,000円48,000円144,000円

上記は、HubSpotの各ソフトウェアの利用料金を一覧にしたものです。

プランは「Starter(スターター)」「Professional(プロフェッショナル)」「Enterprise(エンタープライズ)」が用意されており、プランのランクが上がるごとに利用できる機能が拡張される仕組みとなっています。

利用料金はすべて月額ですが、年間契約による割引サービスも用意されていることから、自社の状況にあわせて契約方法を検討してみましょう。

プランをまとめて利用できるバンドルなら料金がお得

有料となる3つのソフトウェアをすべて利用したいなら、バンドルがおすすめです。バンドルでは、「Marketing Hub」「Sales Hub」「Service Hub」の3つをプランごとにまとめて利用することができ、その分利用料金もお得に設定されています。

料金形態StarterProfessionalEnterprise
バンドル13,500円153,000円504,000円
通常価格18,000円204,000円672,000円

上記はバンドルでの利用料金を一覧にしたものですが、通常料金で契約した場合と比較すると、そのお得感がよく分かるのではないでしょうか。

HubSpotをおすすめしたいのはこんな企業

最後に、HubSpotの導入をおすすめしたい企業のポイントをまとめておきましょう。

コストを抑えつつ経営を効率化したい

まず、コストを抑えたい企業にはおすすめでしょう。

HubSpotはCRMをはじめ、無料で利用できるツールが多く揃っています。月額プランでも最安6,000円~と手頃な料金で利用できるとあって、コストを抑えたい事業者にはぴったりです。

また、マーケティング業務を一括して管理したいという企業もHubSpot向きといえるでしょう。豊富な機能をすべて1つのサービス内で管理・運営できるHubSpotは、マーケティングに関する業務を効率化し、スピーディーな業務運営に繋げることができます。

複数のツールを運用して作業効率が悪いと感じている事業者にも、HubSpotはおすすめのサービスといえるでしょう。

まとめ

今回は、デジタルマーケティングに関する業務を、まとめて運営・管理することができるソフトウェア「HubSpot(ハブスポット)」についてご紹介しました。

ECビジネスでは複数の業務を同時進行で取り組むことが多く、作業の効率化が重要なポイントとなってきます。HubSpotはインバウンドマーケティングに関するあらゆる業務をこれ1つで完結することができ、事業者の負担軽減はもちろん売上や収益性のアップも見込めるでしょう。

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