Shopifyで使えるID決済サービス、手数料や導入方法を解説
2021.12.23Shopifyには、各種サービスの会員情報を利用して決済を完了できるさまざまなID決済サービスが用意されています。
ID決済は、面倒な入力作業をスキップすることができシームレスな購入体験を実現することが可能。また、使い慣れた決済サービスが用意されていれば、サイトのコンバージョンに繋がりやすくなります。
今回は、Shopifyで使える5つのID決済サービスについて、概要や手数料、導入方法について解説します。
【詳細解説】Shopifyで利用できる5つのID決済サービス
ID決済サービスとは、各種サービスの会員情報を利用して、決済を完了できるサービスのことです。
ユーザーがサービス内であらかじめ登録した個人情報や支払い情報が自動で連携されるため、買い物時の面倒な入力作業をスキップすることが可能。ユーザーはIDとパスワードだけで決済を完了できるため、ストレスのないシームレスな購入を実現できます。
また、サイト側もユーザーが使い慣れた決済サービスを用意することで、コンバージョンを後押しし、売上向上に繋げることができます。
Shopifyでも利便性の高いID決済サービスが用意されており、事業者は管理画面から任意のサービスを設定することで、自社サイトの決済手段に追加することが可能です。
では、Shopifyで利用できる5つの決済サービスについて、詳しく見ていきましょう。
1.Amazon Pay
Amazon Payは、世界最大のECモールであるAmazonが提供するID決済サービスです。
ユーザーはAmazonに登録したアカウント情報やクレジットカード情報を使って、オンラインでの決済を利用することが可能。Amazonへ会員登録を済ませていれば、面倒な個人情報やクレジットカードの入力をスキップして、簡単に商品を購入することができます。
【手数料】
初期費用 | 月額料金 | 取引手数料 |
無料 | 無料 | 3.9% (デジタルコンテンツは4.5% ) |
【Shopifyでの導入方法】
Amazon PayをShopifyに導入する場合は、管理画面の左下にある「設定」>「決済」>「Amazon Pay」を選択して設定を行います。
2.Apple Pay
ApplePayは、Appleが提供するオンライン決済サービスです。
Apple payを利用すれば、iPhoneやiPadから指紋認証や顔認証を使ってオンライン決済が可能。支払いはApple payに登録してあるクレジットカードから支払われ、ユーザーは面倒な個人情報の入力をスキップすることができます。
【手数料】
- 初期費用:無料
- 月額料金:無料
ブランド\プラン | ベーシック | スタンダード | プラミアム | Shopify プラス |
Visa Mastercard | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% |
American Express | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.75% |
JCB | 4.15% | 4.10% | 4.05% | 3.75% |
【Shopifyでの導入方法】
Apple PayはShopifyが独自に提供するオンライン決済サービス、Shopifyペイメントを利用することで導入ができます。手数料はShopifyのプランごとに設定されているため、詳細は上記の表を参考にしてください。
3.Shop Pay
Shop Pay(ショップペイ)は、Shopifyが独自に提供しているID決済サービスです。あらかじめShop Payにクレジット情報や住所を入力しておけば、いつでも利用することが可能。次回以降の買い物では、ショートメールによる認証を行うだけで決済を完結することができます。
【手数料】
- 初期費用:無料
- 月額料金:無料
ブランド\プラン | ベーシック | スタンダード | プラミアム | Shopify プラス |
Visa Mastercard | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% |
American Express | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.75% |
JCB | 4.15% | 4.10% | 4.05% | 3.75% |
【Shopifyでの導入方法】
Shop PayもShopifyペイメントを利用することで一括で導入ができます。手数料の設定も、Apple Payと同じで、プランに応じて利率が設定されています。
4.楽天Pay
楽天ペイとは、楽天グループがサービスを提供するID決済サービスです。
楽天に会員登録をしているユーザーなら、登録したクレジットカードや楽天ポイントを利用してキャッシュレスでの支払いが可能。ネットショップでの利用だけでなく、スマホを使っての支払いが可能となるため、オフラインの実店舗でも手軽に決済を完了することができます。
【手数料】
初期費用 | 月額費用 | 手数料 | 決済サービス利用料率 | トランザクション費 | |
楽天ペイ | 1,000円 | 1,000円 | 4.0% | 0.4% | 10円 |
【Shopifyでの導入方法】
Shopifyで楽天Payを導入する場合は、SBペイメントを経由してサービスを追加することになります。「設定」>「決済」>「代替決済方法」>「楽天ペイ-SBペイメント」から設定を行ってください。
一点押さえておきたいのが、楽天Payを利用する場合、楽天グループ株式会社との直接契約になるということ。精算はSBペイメントが担いますが、手数料等は楽天側の管轄となるため、詳細な利率をあらかじめ確認しておくと安心です。
5.PayPay
PayPay(ペイぺイ)はPayPay株式会社が提供する、ID決済サービスです。PayPay株式会社はソフトバンクとヤフーの合弁会社となるため、ソフトバンクグループのオンライン決済サービスということになります。
2021年12月現在で4,400万ユーザー突破するなど国内でも屈指のキャッシュレス決済として知られており、サイトへの高い集客効果が期待できるでしょう。
【手数料】
初期費用 | 月額費用 | 手数料 | 決済サービス利用料率 | トランザクション費 | |
PayPay | 1,000円 | 1,000円 | 3.3% | 0.2% | 0円 |
【Shopifyでの導入方法】
ShopifyでPayPayを導入する場合は、SBペイメントサービス(SBPS)を利用してサービスを導入することになります。楽天ペイの設定と同様に、「設定」>「決済」>「代替決済方法」>「PayPay(オンライン決済)-SBペイメント」からサービスを追加してください。
まとめ
ID決済サービスは、面倒な個人情報やクレジット情報の入力をスキップすることができ、シームレスな購入体験を提供することができます。カゴ落ちの回避やコンバージョンの向上に繋がるため、事業者にとってメリットの大きい決済サービスです。
Shopifyではさまざまな決済方法が用意されていますが、幅広い選択肢を用意しておくことは、ユーザビリティを高める上で重要なポイントです。代表的なクレジット決済やID決済はもちろん、近年人気の後払い決済など多彩な決済方法を導入しておきましょう。