Shopifyペイメントとは?導入するメリットや気になる手数料を解説
2021.12.23Shopifyには独自のオンライン決済サービスとして、Shopify Payment(ショッピファイ・ペイメント)というサービスが用意されています。
クレジット決済をはじめ、複数のID決済を一括で導入することができ、シームレスな購入体験を提供することが可能です。
今回は、Shopifyペイメントの概要や導入するメリット、手数料などについて解説します。導入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ShopifyペイメントとはShopifyが提供するオンライン決済サービス
Shopifyペイメントとは、Shopifyが独自に提供するオンライン決済サービスです。
2018年に日本円の通貨に対応したことで、国内でも一気に需要が増加。Shopifyのサービスそのものが提供するオンライン決済となるため、導入時の労力が少ない点や、管理が手軽であるといった点が大きな強みとなっています。
Shopifyでサイトを構築する事業者にとっては、主軸となる決済サービスと呼ぶことができるでしょう。
Shopifyペイメントでは4つの決済サービスを利用できる
Shopifyペイメントでは、以下の決済サービスを利用することが可能です。
- クレジット決済(Visa、Mastercard、JCB、American Express)
- Shop Pay
- Apple Pay
- Google Pay
クレジット決済では、Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4ブランドに対応。国内はもちろん国外でも利用できるブランドが含まれているため、越境ECを検討している事業者でも安心です。
また、ID決済としてShop Pay、Apple Pay、Google Payの3つ決済サービスを利用することができます。Apple PayとGoogle Payは日本人にもお馴染みのID決済サービスで、同サービスのIDとパスワードを利用して簡単に決済を完了することができます。
ShopPayは、Shopifyが提供するID決済サービスで、あらかじめShopPayにクレジット情報や住所を入力しておけば、次回以降の買い物ではショートメールによる認証を行うだけで決済を完結できます。
Shopifyペイメントを導入する5つのメリット
さて、Shopifyペイメントでは4つの決済サービスを一括で導入できるとご紹介しました。これはECを運営する事業者にとって大きなメリットですが、これ以外のポイントでShopifyペイメントを導入するメリットはどこにあるのでしょうか?
1.取引手数料が無料
1つ目は、取引手数料が無料だということ。
Shopifyペイメントの支払いは決済手数料のみで、取引手数料は無料となっています。例えば、Shopifyペイメントを導入せずに外部の決済サービスを利用する場合、取引手数料がプランごとに別途発生してしまいます(以下の表を参照)。
少しでもオペレーションコストを削減した事業者にとっては、取引手数料が無料という点は大きなメリットとなるでしょう。
2.シームレスな購入体験を実現
2つ目はシームレスな購入体験を実現できるということ。
ShopifyペイメントにはShop Pay、Apple Pay、Google PayといったID決済が用意されています。ID決済は一度サービス側に登録を行えば、以降の支払いでは面倒なクレジットカード番号の入力や個人情報の入力などをスキップすることができます。
シームレスな購入体験を提供できるという点ではとても魅力的なポイントです。
3.審査不要で導入ができる
Shopifyペイメントは導入時の審査不要で、サイトを開設したその日からクレジットカードや決済サービスが利用できます。
一般的なクレジット決済では審査に一か月程度かかるため、その間は任意の決済サービスが利用できません。その点Shopifyペイメントならすぐにサービスを利用できるため、手間がかからず機会損失を減らすことができます。
4.ストアで決済の管理ができる
4つ目は、ストアの管理画面上で決済の管理ができるということ。
Shopifyペイメントは、Shopifyストアの管理画面で売上や支払額を把握することができます。情報はリアルタイムで反映されるためタイムラグもなく、外部の管理画面にアクセスするといった必要もありません。
5.多通貨対応で越境ECに強い
5つ目は、多通貨に対応しているため越境ECに強いということ。
Shopifyペイメントは日本円はもちろん、海外の多数の通貨に対応しています。これは越境ECに取り組みたい事業者にとっては大きなメリットです。
Shopifyペイメントの手数料や初期費用
最後に、Shopifyペイメントの料金に関して見ていきましょう。
ブランド\プラン | ベーシック | スタンダード | プラミアム | Shopify プラス |
Visa Mastercard | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 3.15% |
American Express | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.75% |
JCB | 4.15% | 4.10% | 4.05% | 3.75% |
Shopifyペイメントでは、初期費用や月額手数料は一切かかりません。手数料はクレジットカードのブランドとShopifyの料金プランで変化します。上位プランになるほど手数料が安くなる仕組みです。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopifyプラス |
Shopifyペイメントを併用しない場合(追加手数料) | 2% | 1% | 0.5% | 0.15% |
また、メリットの部分でもご紹介しましたが、Shopifyペイメントを導入せずに外部の決済サービスを利用する場合、取引手数料がプランごとに別途発生するため、導入時は注意が必要です。
まとめ
Shopifyペイメントは、Shopifyが同時に提供するオンライン決済サービスです。
Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4ブランドのクレジット決済に加え、Shop Pay、Apple Pay、Google Payの3つのID決済を利用することができます。
Shopifyが自ら提供している決済サービスとあって、審査不要で導入が可能。また、取引手数料が無料、ストアで決済の管理ができるといったさまざまなメリットを得ることができます。
一方で、人気の後払い決済をはじめとしたサービスには対応していないため、別途外部サービスの導入が必要です。Shopifyペイメントを軸に置きつつ、ユーザーのニーズに合わせて個別にサービスを追加していくのがおすすめでしょう。