人気のID決済PayPayがShopifyに対応。導入のメリットや手数料を解説
2021.12.23世界屈指のEC構築プラットフォームShopifyでは、2020年9月にID決済サービスPayPayの導入を発表しました。
PayPayは国内で4,000万ユーザーを突破する人気のオンライン決済サービスで、EC事業者にとっては高い集客効果を期待できます。
今回はPayPayの概要や導入するメリット、Shopifyで利用する際の手数料や導入方法について解説します。
目次
2020年9月、Shopifyにてオンライン決済サービスPayPayが対応開始
世界屈指のEC構築向けのマルチチャネルコマースプラットフォームと知られるShopifyでは、2020年9月新たなオンライン決済サービスとしてPayPayの導入を発表しました。
これによりShopifyでサイトを運用する事業者は、自社のショップの決済手段としてPayPayを導入することが可能に。人気のID決済サービスへの対応は、事業者にとって高い集客効果を見込めるだけでなく、顧客に対して幅広い決済サービスを提供できるという点からもメリットの大きい発表といえます。
PayPayとは?
では、あらためてPayPayのサービスについて整理しておきましょう。
PayPay(ペイぺイ)はPayPay株式会社が提供する、ID決済サービスです。PayPay株式会社はソフトバンクとヤフーの合弁会社となるため、ソフトバンクグループのオンライン決済サービスということになります。
サービスリリース当初から、ユーザー・店舗双方に対して積極的なキャンペーンを展開することで一気に利用者数を拡大。2021年6月には、4,000万ユーザーを突破(21年12月現在では4,400万ユーザー)するなど国内でも屈指のキャッシュレス決済として地位を確立しています。
スマホひとつで決済を完結することが可能
PayPayはサービスへの登録は無料で、最短一分で利用を開始することができます。ユーザーは、
- 銀行口座
- PayPayカード、ヤフーカード
- ソフトバンク系スマホからのまとめて支払い
- セブン銀行/ローソン銀行ATMからの現金チャージ
- ヤフオク・PayPayフリマの売り上げ金
といった方法から、金額をチャージすることができ、チャージ後はバーコードや店舗QRコード、オンライン上での決済などを通じて手軽に支払いを済ませることができます。加盟店舗数も344万箇所(2021年9月現在)を超えるなど、幅広いシーンでの支払いをキャッシュレスで利用することが可能です。
ユーザー・事業者目線で見るPayPayを導入するメリット
では、PayPayを導入するメリットについて、ユーザー・事業者双方の視点からそれぞれ見ていくことにしましょう。
ユーザーのメリット
- キャッシュレスでの決済が可能
- ポイント還元やキャンペーンが充実
- PayPay間での送金に対応
ユーザー視点でのPayPay導入のメリットとして、キャッシュレス決済を手軽に導入できる点が挙げられます。PayPayは登録無料で、初期の手続きさえ完了すれば以降は任意のチャージ方法で支払いを完了することができます。スマホ一つでオンライン決済が完了するため、ショッピングシーンの利便性が一気に向上するでしょう。
また、PayPayではポイント還元を実施していますが、大々的なキャンペーンも度々実施されています。貯まったポイントをチャージして利用できるだけでなく、ソフトバンク系スマホの支払いに充当することも可能です。
その他にも、友人や家族同士でPayPayを使って送金ができるため、さまざまなシーンで活用することができます。
事業者のメリット
- 高い集客効果が期待できる
- 顧客満足度の向上が期待できる
- CVの向上に繋がる
事業者目線では、まず高い集客効果が期待できるでしょう。PayPayは4,000万ユーザーを突破し、国内でも屈指のユーザー数と知名度をほこるオンライン決済サービスです。これは新規ユーザーの獲得においては大きなメリットで、既存のPayPayユーザーをサイトに集客することができます。
また、ユーザーは自分が使い慣れた決済手段で商品を購入する傾向が強く、任意の決済サービスが用意されているサイトを選びます。PayPayが追加され、希望する決済手段が用意されれば、顧客満足度の向上に繋がるでしょう。
加えて、アプリから最短ワンタップで決済が完了するID決済は、面倒な入力作業をスキップすることができるため、かご落ち防止の効果やCVの向上が期待できるでしょう。
ShopifyでPayPayを利用する際の導入方法と手数料
では、ShopifyでPayPayを利用する際の導入方法や手数料について見ていきましょう。
SBペイメントサービスを利用してPayPayを導入する
まず、ShopifyでPayPayを導入する場合は、SBペイメントサービス(SBPS)を利用してサービスを導入することになります。
導入方法は、
- Shopifyの画面左下にある「設定」をクリック
- 設定画面から「決済サービス」をクリック
- 「代替決済方法」をクリック
- サービス一覧から「PayPayオンライン決済-SBペイメント」を選択
- 画面の案内にしたがい設定を行う
の手順で完了することができます。
ShopifyでPayPayを利用した際の手数料
初期費用 | 月額費用 | 手数料 | 決済サービス利用料率 | トランザクション費 | |
PayPay | 1,000円 | 1,000円 | 3.3% | 0.2% | 0円 |
ShopifyでPayPayを利用する場合、初期費用と月額料金がそれぞれ1,000円発生します。また、取引手数料は3.3%、決済サービス利用料として0.2%が発生します。
まとめ
Shopifyでは、人気のキャッシュレス決済・PayPayと2020年9月から正式連携しました。
これにより、事業者は自社での開発作業をスキップして、手軽にPayPayを導入することが可能に。ユーザー側にとっても利便性の高いサービスとなるため、サイトへの高い集客効果が期待できるでしょう。
さまざまな決済サービスが登場している現代では、ユーザーに対して幅広い決済の選択肢を用意しておくことが大切です。Shopifyでは豊富な決済サービスが導入できることから、クレジット決済やID決済をはじめ、人気の後払い決済などもぜひ自社のラインナップに加えておきましょう。